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最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

■カールじいさんの空飛ぶ家~3Dアニメ演出の為のストーリー?

2009-12-10 23:47:52 | ■映画鑑賞
昨日、レイトショーにてカールじいさんの空飛ぶ家を松戸のシネマサンシャインで見て来ました。
我が家からは電車一本の為、上野の次に近い映画館。
レイトショーの時間も20時以降の上演と好条件なので、一度どんな映画館かを見ておきたかったんですよね。
しかし、一つ忘れてました。

この映画、一部劇場では3D上映してるんですけど・・・
ここ松戸では3D上映してなかったんですよ。
いやぁ~失敗失敗。

カールじいさんの空飛ぶ家・追憶のシーン


さて、映画の話。
カールじいさんの空飛ぶ家はピクサーが力を入れて宣伝をしているアニメーションで、スタジオジブリからも賞賛の声があがっているので大分前から気になっていた映画なんです。
宮崎駿監督が「実は僕追憶のシーンだけで満足してしまいました」と言っているように、この映画の最大の見せ場は、このカールおじいさんが幼少期からおじいちゃんになるまでをまとめた一連の映像といえるのではないかと思います。

カールおじいさんとが冒険にあこがれ、成長して、年老いていく姿をまるで、人生最後の走馬灯を眺めているかのような、全てのしがらみから解放された魂が天に昇るような心地よい映像です。
(って、そんな体験はした事ないから勝手な想像ですが・・・)

窓際で寝ていて、春風がカーテンを揺らし、少し開いていた窓から桜の花びらがハラハラと額に落ちるみたいなシーン・・・

と、なかなか表現できませんが、セリフ無しで一人の人物の半生をたった数分間で表現する技術はほんと素晴らしいと思いました!

カールじいさんの空飛ぶ家


しかし、そのシーンのクオリティとそれ以降の映画は全く別物と考えた方が良さそうです。
もちろん、楽しいんですけど・・・
目新しさがないというか、ストーリーが単調で全てのキャラクターに感情移入しきれないんですね。

ジブリアニメのラピュタなどと比べて見てしまうんですけど・・・
目的地の永遠の楽園・パラダイス・フォール等の描き方が雑なんですよね。
遥々、1万個の風船をつけてたどり着いた楽園の感動があまりないんですよ。
それは、見ている側だけじゃなくて、カールおじいさんからもあまり嬉しさが伝わってこないんです。
(ラピュタの庭園でタンポポ?を拾い上げるような描写がほしかったぁ・・・)

老人が、年老いても子供の頃の夢を追いかけて旅にでる。

このテーマはとても好きなんですけど、どうも途中で風船のガスが抜けたように面白さ・感動が減っていく感じがなんとももったいないというか、残念でしたね。
それ以外にも、犬が・・・みたいな残念だったシーンはあるんですが・・・

とはいえ、それらを差し引いても始めの追憶のシーンは良かったですねぇ。
是非見て頂きたいと思います。
3Dで見てると後半はもっと別の楽しみがあったとも思うのですが、恐らく3Dの演出の為にストーリーが作られているのかなぁとも感じてしまうのでした・・・

■カールじいさんの空飛ぶ家予告編



■カールじいさんの空飛ぶ家の公式HPはこちらから


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2 Comments

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Unknown (suusuu)
2009-12-12 23:57:45
最初の10分くらいでうるうるでした。
技術のことはわからないですが、ストーリーは最初の部分だけで私はもうあれだけで十分おなかいっぱいになりました☆
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カールじいさんの空飛ぶ家 (akatuki)
2009-12-13 20:35:39
>suusuuさん

ほんと始めの10分はいいですよねぇ~
一気にカールじいさんに気持をのせる事が出来ました。
もう少し、あのトーンで映画を見たかったなぁ。
返信する

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