Akatsuki庵

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狩野元信展、明日まで

2017年11月04日 08時53分53秒 | 茶道具以外の展覧会
昨日は「文化の日」だったけど、仕事があった。
が、定時で終わり、しかも金曜日だったので、サントリー美術館へ。

年間会員になったのも「金曜土曜の延長があるから訪れやすそう」と考えたからなんだけど、
最近はそれがなかなか難しい。

今回も開幕直後に友人と訪れた。
それが9月18日のこと。

その2日前の夜、突然に「衆議院が散するかも」という話が出て「はぁ?」
でも、その時はまだピンと来なくて、今から思うとお気楽なものだったなぁ。

だから、「会期中にまた来よう」となんて軽く思っていた。

現実は再訪なんて、簡単なことではなかった。(仕事終わらないし、休みは旅に出るか悪天候)

ツイッターで会期末が近いことに気が付いて、「パスがもったいない~」と再訪したわけ。

前回が第1期で今回が第6期だから、展示替えしまくりで。
もはや同じ展覧会にあらず?

実際、94展中、通期展示はわずか5点だったし。

それゆえか結構、新鮮な気持ちで鑑賞できた。

描く上での「真行草」もちゃんと意識した。

が、行体と草体が各1点であとは真体ばっかりだったので、違いがよくわからなかった。

興味深ったのは、狩野派がお手本にした中国の元代から南宋、明代にかけての画。

牧谿は今回なく、代わりに馬遠と夏珪に注目して見たけど、この2人以外にもいろいろいたんだ~と改めて知った。(当然なんだけど)

狩野派も最初は模写から始まったんだろうなぁ。

土佐派もそうだったのかもしれないけど、早い時期に大和絵として違いを明確にして描き分けた感あり。

後半は「元信」印の作品に注目。

明らかに元信本人が描いたものではないと思われる大根だか蕪、いや白菜だったかな?の絵が妙に面白かった。

狩野工房として、活動の場を広げていこうする感じがわかった。

そうやって、孫の狩野永徳へと引き継がれていくわけねぇ。

3階展示室に入る前にあった年譜を見なすと、息子の松栄が生まれたのが41歳の時。(生年が明確になっていないけど)
80歳過ぎまで生きたそうだから、当時としては長生きだ。

先日、葛飾北斎や雪舟が長生きだったことに驚いたけど、元信もまたしかり。

永徳は過労死で40代で亡くなったけど、等伯もわりと長生きだった。

絵を描くことって、すごいパワーだなぁ。

と改めて感心した。

さて、サントリー美術館の次の展覧会は11月22日(水)から。
出し物はガラッと変わって、フランス宮廷の磁器がテーマ。

年間パスじゃなかったから行かないかも~。
でも、年間パスだから行ってみるつもり。

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