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12月8日**カフェテリアカー**CATALAN TALGO**

2010年12月20日 | 番外編
12月8日**カフェテリアカー**CATALAN TALGO**
Bocadillo Jamon3.80+
Cerveza Nacional 2.00=5.80€

今日はバルセロナからモンペリエに向かう。

この移動は、列車を選んだ。

子供の頃に絵本で見た、ヨーロッパ横断特急・TEEの流れを汲む列車。

かつてはバルセロナ~ジュネーブ間を結ぶ列車で、
スペイン・フランスの異なる線路幅を自動で変換できるとして登場した
画期的な列車だった。

現在はモンペリエまでの区間を往復している。

書店にあるトーマスクックの時刻表や
RENFE(スペイン国鉄)のWEBを見ると、
カフェテリア車が連結されているとあるが、
正直あまり期待していなかった。

日本のJRはもちろん世界の名列車でも、
今の時代で食堂車やカフェテリア車の食事が楽しめるのはごく一部で、
このブログでは車窓からの味覚として駅弁を紹介するにとどめている。

イメージとして、カフェテリア車でコンビニにあるような
軽食を購入し、席に戻って食べることになるだろうと事前には考えていた。

午後のモンペリエの到着までは駅ナカ・駅周辺も含めて食事できる場所はなく、
ホテルの朝食をできる限りたらふく食べたところだった。

タクシーで駅に向かいホームで実際に列車を目にすると、
カフェテリアカーにはバーカウンターのような造りの席が並んでいる車両が
従えられていた。

バルセロナを出発してしばらくすると、
カフェテリアが営業を始めた旨の車内放送が入る。

のんびりしていて食べ物が品切れになってはいけないと、
早々にカフェテリア車に向かった。

行ってみると、
バーテンダーの身なりのおじさんと数人の先客が迎えてくれた。

内装は先述の通りだが、商品はおじさんの手元の小さな棚に、
普段コンビニで目にするような三角のサンドイッチと、
缶のドリンク数個が並べてあるだけだった。

おじさんは、何にするかと聞く。

英語でなく、すべてスペイン語だったように思う。

サンドイッチと缶ビールを頼んだら、
具はどうするか?ハムチーズでいいか?温めるか?と
身振りも交えて聞いてくる。

日本のコンビニでレンジで温めるように
チンして渡してくれるかと思ったが、そうではなかった。

カウンターの隣りが厨房になっていて、
おじさんはそちらに引っ込んだ。

プラスチックのコップと缶ビールを手に、少し待つように言う。

後から客も来るので、カウンター席の端に座ることにした。

その壁にはメニューが張り出してある。

スペイン語・フランス語・英語であったように思う。

一番端の席に移り、よく見ると、

APPETIZERS & SNACKS
Lays 1.50
Organic crisps 1.80
Peanuts 1.5
Olives with anchavies 1.70
Almonds 1.80
Variety of snacks 1.80

Pizza・Hamburger各3.90

SOFTDRINKS
Mineral water 50cl 1.40
Sparking water 1.50
Coca-Cole・Coca-Cole Zero・
Coca-Cole Light・AQUARIUS・
Fanta Orenge・Fanta Lemon・
NESTFEL・Ton'ca 33cl各2.00、
Orange Trina 50cl 2.50


JUICES & MILK SHAKES
Orange juice 20cl 1.30
Chocolate milk shake 20cl 1.80
Granini orange juice 20cl 2.00
Granini pineapple juice 20cl 2.00
Pascual Bifrutas 2.30


HOT DRINKS
Saimaza coffee1.50
Glass of milk 1.00
Decoffeinated coffee 1.50
Tea and Herbal teas 1.50
Cola Cao(Chocolate drink)1.50


BEERS
Amstel 37.5cl・
Cruzcampo 33cl 各2.00
Heineken 33cl 2.40
Buckler alcohal free beer 33cl 2.10


WINES AND SPIRITS
Red or white wine 18cl 2.60
Florde Cana rum 5cl 3.30
Bombay gin 5cl 2.70
Prinoipe brandy 5cl 3.10
Ballantine's whisky 5cl 4.00

DESSERTS
Choice of pastry 1.50
Kitkat 1.50
Toast with butter and jam 1.70
Toast and tomato with oil 1.70
Toble roue 1.70
Chocalate 1.70

デザートのラインナップは不思議だが、メニューは豊富らしい。

これらを見るうちに、サンドイッチが用意された。

紙の皿にだが、わざわざ盛り付けてある。

イメージしていた、工場で調理して包装したものではなく、
厨房で作られたもの。

オーブンで温められたトーストで、いい感じに焦げ目がついている。

ありがたくこの場でいただくことにして、
まずはビールの缶を開ける。

AMSEL CERUEZAと缶にある。

よく冷えていて、軽い口当たり。

午前中から飲むには、ちょうどいい感じだ。

プラスチックのコップは若干安っぽいが、
バーカウンターの車窓ごしからの風景は、最高最太郎。

トーストに挟んだチーズは、トロトロになっている。

ハムは、豚肉の風味がベタに前面にくるもの。

最近味わっていない、素朴な味。

車両が古いせいか上下に結構揺れるので、
缶とコップが倒れないように手を添える。

そうしつつ、慌てずにゆっくり食べる。

カウンターは全部で6席あり饒舌に話すのは、
おじさん客と、車掌のおじさん。

次々に現れる客も、バーカウンターの席に腰掛けて会話を楽しんでいる。

カフェテリアの車両は差し込む日差しが暖かく、
飲んだビールの酔いがいい感じに昇華していく。

朗らかなバーテンダーと車掌のおじさん2人は、
はるばる日本から来たアミーゴと自分の肩をたたく。

他の客が商品を受け取った段で支払いするのを
気づかず食べたが、食後にだが気持ちよく会計してくれた。

この列車に乗ったことは、いい思い出になった。

車掌のおじさんは、席に戻ってからもいろいろ気にかけてくれた。

それも含めて、
日本ではこのような列車の旅はあまり味わえないので、
この雰囲気も満喫させてもらった。

あとで聞くと、この列車は12月18日限りで廃止になるのだと言う。

冷えた缶ビールと温かいトーストは、忘れられない味になった。


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