福田自民党総裁が予想通り誕生した。明日の25日に総理大臣として選ばれることになる。この人については、今から4年前の平成15年9月30日に開かれた衆議院テロ特別委でのやりとりが思い出される。自民党との連立からちょうど4年経った頃で、私は連立政治と一党単独の政治のどっちが良いかとの観点から、当時小泉・自公保三党連立政権の官房長官をしていた福田さんに感想を訊いてみた。以下はその時の福田発言。
「自民党はもう長い間政権政党という立場でもって、物事を考えがちである。しかし、公明党が参加してくれることで、どちらかといえば、平和主義とか国民一人ひとりの考え方を大事にするといった、自民党に不足しがちな視点から、国民のニーズを細かく拾い上げて、対応できるような状況になった。これは私はここ4年間にわたり連合体を作って、与党を組んでやってきたということの良かった面であると思います。私は、そういう意味において現状を否定するつもりはございません」
当時は、民主党が自由党と合併した直後であり、同時に小泉首相再選直後でもあった。二大政党制の流れが出来つつあった矢先でもあった。こうしたことからこの発言は、(今から思えば、物足りなさがあるものの)連立政権の利点を強調されたものとして注目されたものだ。私自身その福田発言を受けて、「今の話については、これから私たちの立場で盛大に訴えていきたい」などと述べていることからもその時の高揚した気分がうかがえる。しばらく経って官房長官を途中で辞任され、やがて憲法調査特委の理事として同じテーブルに着く機会が増えた。いらい、随時懇談し、政治状況をめぐって意見交換をしたり、種々教えをいただいてきただけに、総理に就任されることはひときわ感慨深い。
「自民党はもう長い間政権政党という立場でもって、物事を考えがちである。しかし、公明党が参加してくれることで、どちらかといえば、平和主義とか国民一人ひとりの考え方を大事にするといった、自民党に不足しがちな視点から、国民のニーズを細かく拾い上げて、対応できるような状況になった。これは私はここ4年間にわたり連合体を作って、与党を組んでやってきたということの良かった面であると思います。私は、そういう意味において現状を否定するつもりはございません」
当時は、民主党が自由党と合併した直後であり、同時に小泉首相再選直後でもあった。二大政党制の流れが出来つつあった矢先でもあった。こうしたことからこの発言は、(今から思えば、物足りなさがあるものの)連立政権の利点を強調されたものとして注目されたものだ。私自身その福田発言を受けて、「今の話については、これから私たちの立場で盛大に訴えていきたい」などと述べていることからもその時の高揚した気分がうかがえる。しばらく経って官房長官を途中で辞任され、やがて憲法調査特委の理事として同じテーブルに着く機会が増えた。いらい、随時懇談し、政治状況をめぐって意見交換をしたり、種々教えをいただいてきただけに、総理に就任されることはひときわ感慨深い。