赤松正雄のブログ

公明党・衆議院議員。国会での出来事を中心に、今、世界で日本で話題となっている様々な出来事をどう受けとめればいいかを解説。

能と黒田官兵衛の世界に耳目を傾ける

2007年09月10日 | Weblog
 国会開幕を直前にした先週末、会合や知人宅訪問の合間をぬって「忙中閑あり」の過ごし方をした。土曜日夜は、赤穂に飛び、第二回大石神社薪能に。狂言・清水やら能・土蜘蛛を鑑賞した。これは、私の高校時代の亡き恩師の夫人が招待してくださったもの。県知事や地元市長、同僚議員らも参加しておられた。能は先年高砂神社で観たが、赤穂はまた一段と歴史の香りが漂う特別な地だけに、格別な味わいがあった。能・土蜘蛛は派手な舞台になることから人気が高いとされるが、私には狂言の方に人間関係の綾を読み解く重要なヒントが隠されていることが察せられた。

 翌日曜は、午後に姫路文学館で、“黒田官兵衛を大河ドラマ”に、と銘打ったイベントに参加した。播磨の黒田武士顕彰会は、このところ活発な動きが注目されており、今まであまり関心を持ってこなかった市民の間で深く静かに浸透しつつある。観光に結びつけ、街起こしに役立ててもらうためにもNHKの大河ドラマに取り上げてもらうのが近道とあって、各種の試みがなされつつある。司馬遼太郎描くところの『播磨灘物語』でしか知らない“官兵衛の世界”にすっかりはまることになった。幻想的な篠笛とシンセサイザーの組み合わせの妙に始まり、黒田藩ゆかりの九州・中津との交流などの紹介、そして漫画家にして黒田官兵衛研究の第一人者の本山一城さんの講演。3時間があっという間にすぎた。司馬遼太郎に偏りすぎていた官兵衛観を修正させられた本山さんの話はなかなか聞かせたし、なにより郷土史に習熟することの大切さを顕彰会の皆さんの勉強ぶりから思い知った。今後の政治家生活に生かしたい。実は私と本山さんとは共通の漫画家の友人がいることが、終了後の懇談で判明。改めて世間の狭さに驚いたことも付け加えておきたい。