国会は開幕した途端に安倍総理の辞任で頓挫してしまったが、公明党の厚生労働部会では11日、次期診療報酬改定に向けた中央社会保険協議会での検討や、緊急医師確保対策に関する取り組みについて、厚生労働省や文部科学省の担当部局から進捗状況の説明を受けたあと、意見交換などを行った。
このうち、私が注目したのは、「地域連携型高度医療人養成推進事業」。これは、大学病院の医師不足、医師派遣機能の低下によって地域の医師不足が深刻化していることから、大学病院や地域の医療機関などが緊密に連携して実施する循環型の医師キャリア形成システムを構築しようというもの。まずは、宣告20事業を予定、1事業あたり5億円の予算をつけようという。
私が個人的に親しくさせていただいている虎の門病院の小松秀樹先生がその著作『医療の限界』のなかで、有能な医師をいかに育てるかについて「有望な医師を若いときから重要なポストにつけて責任を負わせなければなりません」としたうえで、「東京の基幹6病院の泌尿器科が、共同で泌尿器科医を育成するために、東京泌尿器科堅守協議会を結成、問題のある症例の検討会や,手術の徹底比較や相互の手術見学、講義などを行っている」ことを紹介されていた。この試みを参考にしてようやく文科省も動き出したものと思われる。
医療の現場は我々のような門外漢が想像を絶するような事態が進んでおり、医師の足元が揺らいでいる。なんとかこれを食い止めるための手立てを講じなければならないことを強く感じている。
このうち、私が注目したのは、「地域連携型高度医療人養成推進事業」。これは、大学病院の医師不足、医師派遣機能の低下によって地域の医師不足が深刻化していることから、大学病院や地域の医療機関などが緊密に連携して実施する循環型の医師キャリア形成システムを構築しようというもの。まずは、宣告20事業を予定、1事業あたり5億円の予算をつけようという。
私が個人的に親しくさせていただいている虎の門病院の小松秀樹先生がその著作『医療の限界』のなかで、有能な医師をいかに育てるかについて「有望な医師を若いときから重要なポストにつけて責任を負わせなければなりません」としたうえで、「東京の基幹6病院の泌尿器科が、共同で泌尿器科医を育成するために、東京泌尿器科堅守協議会を結成、問題のある症例の検討会や,手術の徹底比較や相互の手術見学、講義などを行っている」ことを紹介されていた。この試みを参考にしてようやく文科省も動き出したものと思われる。
医療の現場は我々のような門外漢が想像を絶するような事態が進んでおり、医師の足元が揺らいでいる。なんとかこれを食い止めるための手立てを講じなければならないことを強く感じている。