からっぽ

嫌なことばかり考えてしまうとき、
寂しい気持ちが込みあげるときは、
心の中をからっぽにしてしまいたい。
テレビを付けても、
見る気がしない。
見ようとしても、
見れない。
何も心配事がなくなるように、
心の中をからっぽにしてしまいたい。

雨が止まない。
元気がない。
部屋で一人、目をうっすらと開けて横たわるだけ。
視線はテレビに向いていても、
寂しい気持ちだけに焦点が合う。
セットされたアラームは、
目覚める予定だった時間を伝えるためだけに鳴り響いた。


そろそろ眠ろうか。
目が覚めて、心がからっぽになっていたらいいのに。