stay precious

ゆっくり、ゆっくり。

決心

2007年01月31日 | weblog
12月の目標売り上げを余裕で達成し、
年を越した直後のことだった。
シラベ、今年の目標は?
と店長に聞かれて、
転職っすかねぇ
って冗談めいた感じで言った。


ジャブ程度だったが、ついに言ったんだ。
12月中には言いたくなかったんだ。
辞めるって。
だから、年越し直後に言った。
あくまでジャブ程度だったけど。
それから、同期とか先輩とかに言った。

はっきりと店長に話したのは、
ジャブの10日後くらいかねぇ。
いつもどおりラスト後、
タバコをすいながら。
先輩も一緒だったんだけど。
かなりの勇気が必要だった。
俺はビビって、あの目が見れなかった。
横の方を見ながら言った。
「辞めさせていただこうと思うんですがぁ。」
って。
なんて弱弱しい自信なさげな自分。

ジャブは効いていたらしい。
辞めたいと思ってないやつは、
ウソでもそんなことは口にしないから
わかってたんだって。
本当は、誰かが店長に言っちゃったのかもしんないけど、
そんなことはどうでもいい。

店の状況を考えれば、
こんな俺でも辞められたら困る、はず。
どうにかこうにか辞めない方向にもっていかれるのでは
と、内心びくびくしていた。


店長と二人になると、わりと真剣な話をすることが多い。
仕事の話やら今後の人生の話やら、
女の話やら。
職場ではきっと俺にしか言ってない話だ
と勝手に俺は思ってる。
こんなガキに(年齢は3歳しか違わないけど)、
けっこう真面目に話てくれる。

びくびくするほどではないけど、
仕事ではけっこう怒るんだ。
でもこんなペーペーの俺にも、
めっちゃ真面目に話してくれるから、
好きなんだな俺は。


そんな店長と、その日も真面目に語った。
多分1時間半ぐらい。
辞めていった人間のその後のこととかを話しながら、
真面目な会話。
一字一句覚えてるわけじゃないけど、
言ったんだよ、あのモヒカンは俺に。

「お前の人生だから」
的なことを。
止められると思ってたから、
器のでかさに、ちょっと感動して涙が出そうになった。
あのモヒカンの男は、かっちょいい。
かっこいいより、かっちょいいが似合う男だな、うん。

でも、また改めて考えてみなよ、って言われた。
まぁそうだね、当然だ。


そしたら、俺が困惑する事件が。
料理長異動だ。
「2月から新しい料理長がくるから、それまでは、同期3人で手を取り合って…」
おいおい。
しかもその料理長、今までは違う形態の、
居酒屋じゃない店舗にいたらしい。
1ヶ月修行してからくるとかなんとか。
おいおい。
相当モチベーション高くても、
一ヶ月で覚えられることなんて限られてますぜ。

…やめづれーじゃねーか。

ちょっと考えたね、さすがに。
店が機能しなくなるじゃん、とか、
逆に同期だけでやっちゃう仕事もおもしろいじゃん、とか。


しかし、それから数日。
考えなんて変わるわけがねー。
もう決めたんだ、って思って。
改めていった。

「今月いっぱいってことで」
今度は目を見て言ったよ。
そっかぁ、やっぱりそうしたいの?
って言われた。
で、わかった、って。
上には俺から話しておくからーって。
そっからパソコンで5分程度、
退職願いみたいなのをちょちょいと打ち込んで、
終了。
なんともあっけない雰囲気に、これでいいのかぁと思ったり。
(多分、後で本社で手続きとかあるんだろうけど)


辞めた同期に話を聞いたところ、
上の方々に止められたって言ってたから、
止める止めない云々よりも、
直接会って話されるような流れなのかと思ったら、
それも一切なく、この日を迎えてしまった。

冷静に考えてみたら、俺からあいさつするべきだよね。
まだ遅くないかな。
今日、連絡しよう。
本当は、会議で本社勤務の上司にはあいさつするつもりだったんだ、そういえば。
でも会議が流れちゃってできなかった。
言い訳かな。
せめてお世話になった人には、
一人のオトナとして、挨拶しよう。
冷たくされたらどうしようとか思うけど、
そんな関係だったらそれまでだけど、
ただ、自分の気持ちはしっかり表現しないと。


さて、そんなわけで、明日からは無職。
引越しも決まって、いろんな意味で心機一転。
今は、希望しか見えないんだよね。
金のことは不安だけどさ。

大切なものは何も変わらないけど、
過去に甘えずに生きていきたい。
そんな感じ。

イマを一生懸命に。
後悔しない人生を。


そういえば、店長はこうも言ってくれた。
「お前がこの先どうなるか楽しみだ」って。

ありがとう。
楽しみにしててください。
俺も俺がどうなるか楽しみだ。



さぁ、最後の出勤。

じゃあ、またね。



2007/01/19

2007年01月19日 | weblog
サヨナラ現実。

あなたを置いて走り出す決意をしたよ。

また会う日まで 。


駆け抜けてゆく道には、
もう希望しか見えないから。