スマイル日和+

子育ては「自分育て」。smile流「自分育て」の日々をつづります。

「食育」ブームの中で

2005-11-06 | smile monology
最近どこの子育て情報誌にも
「食育」という文字が見られるようになった。

「食を通して育つもの」とは
果たして何なのだろうかと
前々から私も興味を持っていた。

今日は本屋に立ち寄って
久々に育児雑誌のコーナーをながめた。
そこで見つけた「edu」という雑誌を
少し考えた末に購入することにした。
衝動買いではあるけれど、
買って正解と思ったことがあった。

赤ちゃんサークルで2回ほど
「食育ボランティア」に指導してもらった
「食育教室」を体験してはいるのだけれど、
どうもピンと来ないところがあり
この雑誌がそれが何なのかを考える
きっかけになったように思うのだ。

食べることということは
そもそも「生きること」に直結したことで
「命を育む」大切な営みのはず。
わざわざ「食育」と銘打って、
様々な活動に大人たちが騒ぎ立てるのは
今、根本にある「人間の食」そのものが
脅かされているからなのだ。

昔の生活をそのまま今現在の社会に持ってきたら
とんでもなく不便で時間がかかり、
面倒で正確さに欠けるものになるだろう。
「食」に関しても然り、
現代の味覚の私達にとっては
美味しいとは言えないものも多いかもしれない。

しかし、私たちが便利さや手軽さの代わりに失ったものは
本来人間が生きていくために大切に引き継がれた
本当の「豊かさ」なのではないかと
最近痛いくらいに思うようになった。

我が家の食生活だって
決して褒められたものではない。
オーガニックを求めていても
値段や手軽さ、その日の気分で「手抜き」になるし、
月に2,3度は「産地不明の食材」を外食をしたり、
ファーストフード、ジャンクフードも
全く食べないわけではない。

少しずつそれを減らす努力はしても
家族みんなで習慣化した食生活を
変えていくということは
至難の業である。

<それならいっそのこと
「食育」というブームに乗りながら、
我が家なりの新しい食生活を
家族みんなで楽しく作り上げていけばいい!>
と思いついた。

食というものを大切にしたい気持ちは以前からあった。
「食べれたらいい」では
食べられるものの命に対して失礼。
「いただきます」「ごちそうさま」。
日本人の食事のあいさつは
欠くことが出来ない大切な習慣。

そこから一歩踏み込んで
子ども達にはこれから自分達の食べる材料を
見て、触って、におって
少しでも調理に手をかけさせることを
意識しようと思った。

ねーちゃんの食の嗜好は
どちらかというとジャンクフード系。
これは私のせい。

アメリカで離乳完了期を過ごした彼女は、
食事の半分は和食以外の手軽なもので過ごした。
当時の私はスーパーで「2for1」(2個で1個の値段)の
ベビーフードを手に入れたりして
「お得感」を楽しんだのはいいが
その代償に彼女の味覚が
こうもアメリカンになってしまうとは
想像もつかなかった。

彼女の嫌いな食べもの:きのこ類、菜っ葉類
好んで食べないもの:魚類、御飯類
好きな食べもの:オムライス、お菓子系

どこの家でもそうだと聞くけれど
彼女のそういった味覚は小さいうちの食生活で
出来てしまったように思えて仕方がない。

現在Kids君はほぼ好き嫌いなく食べる。
嫌がるものは硬さや大きさなどを変えて
食べやすくすると案外食べてくれる。
好きな食べ物は魚類!

そして今、家族の食に影響され
嗜好品と呼ばれるものを
特に欲しがる様になった。
ねーちゃんが食べているお菓子は
種類に関係なくKids君の口に入る可能性は高い。

お芋や果物、甘くないせんべい程度の
「昔のおやつ」に限定すべきなのだろうけど
親の食習慣がそこからずれてしまっていると
子どもだけそうするなんてことが出来なくなる。

<私から変わらなくてはいけないんだよな>
つくづく親の責任というものを感じてしまう。

忙しい、忙しいと手を抜きすぎたことに
深い反省の意味を込めて、
これから我が家の新しい食生活を
家族みんなで作ろうと思う。

忙しいという生活そのものを
変えていく努力もして行こう。

で、まずは食材の厳選から。
そして、どんな時もお互いの食べるものに
気を配って行こう(うるさすぎずに!)。
それから一緒に作ったり、味わったり。
手軽な嗜好品を買うのもほどほどにしよう。

あんまりあれこれ決め事をしないで
とりあえずは自分と家族の命の源に関心を持つ
という大前提をいつも忘れないようにいよう。

そして、ちょっと気持ちが下を向いたら、
くじらぐもさん、いるかさん、eriさんなど
食へのこだわりを持つ人のブログで
元気をもらうことにしよう。



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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
我が家でも (おにぎりおかん)
2005-11-07 08:56:50
こんにちは。

食育って、言葉にしちゃうと、とっつきにくいって感じなんだけど、私なりに理解していたのは、生命価値の高いものを食べて、ありがたみをしり、健康に過ごそう、ってことかなーって思っています。

子供が生まれてから、おっぱいマッサージの先生のご指導もあり、食への不信感を深め、より安全なものを食べたい、と思い、我が家の食べ物はおコメも野菜もほぼオーガニックといわれる食べ物。

でも、smileさん宅同様、月に何度かはどんな飼料で育てられているかわからないお肉を食べたりしちゃってるんですよね。

私も自身、おねえちゃんと一緒で、親が肉やジャンクフードを良く与えてくれたせいか、和食が苦手です。

夫もね。

案外知られていないのが残念なことがあります。ホルモン剤や抗生剤を与えて成長を早めて出荷を急いでいるお肉を食べている現代人、特に女性にはかなりの影響があるそうです。まずは初潮が早い。体が早く成熟してしまうため妊娠も早い。そして、閉経も早まっているそうです。

その話を聞いて、我が家では離乳食に肉を使うのを一切やめました。

肉食が多かった家で育った私自身が、すごく初潮が早かったのです。

こんな味覚。体にならないよう、ちゃんと勉強をしていかなければどんな体になってしまうのか。

食べる側も知識を深め、生産者と一緒に食べ物を作っていかなければなりませんね。
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おかあさんはやすめ (eri)
2005-11-07 10:25:51
うちの場合はアレルギーっ子なのでもう仕方なく!って感じですσ(^◇^;;子どもの分だけ必死に手作りして、親は惣菜買ってすますこともしばしば。でもただいま妊娠中なので、2人目の子をアレルギーにしないため、そろそろ母も和食中心にせねばと思っています。



「おかあさんはやすめ」ってありますよね。

油と蛋白質が多く、あまり噛まずに食べられる、子どもが大好きでお母さんも作るのが楽な料理。オムライス、カレーライス、アイスクリーム、サンドイッチ、ハンバーグ、焼きそば、スパゲッティー、目玉焼きの頭文字を取って、洋食系に傾きがちな現代っ子の食生活に苦言を呈した言葉です。



うちの子は卵、乳、小麦いずれもダメなので、上記のメニューはどれ一つとして食べられません。食べられるのは油ひかえめの、煮物とか焼き魚とかばかり。そう考えてみると、今アレルギーっ子の数が増えているというのは、子どもたちなりの食に対する自衛策なのかも?とか思っちゃったりします。



よその子がおいしそうに「おかあさんはやすめ」を食するのを横目に見て「いいさ、食べなくてもいいものばかりだもん!」と強がりながらも自分はなかなか和食中心とはいかないのが本音のところ。子どもは緑黄色野菜と魚命!という理想的な食生活になっているというのに・・・



食育が必要なのは親の方かもしれません。

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コメントありがとう! (smile)
2005-11-07 23:52:30
★おにぎりおかんさんへ

 

 抗生剤のせいで病気の時にもらう薬も効かなくなってきていると聞きます。どの程度、どういった影響があるかもよくわからないので、消費者の側が確かな選択力<リテラシー>を身につけていかなくてはいけない時代なんでしょうね。

 昨日、今日と子ども達と楽しく夕食を作りました。二人とも包丁さばきが上手くなっていて驚きです!すかさず褒めまくり!!

 きのこ嫌いのねーちゃんに、「自分で作ったら食べれるかもよ?」と『edu』に載っていた「えのきのつくだ煮」を準備からすべてしてもらったら、出来上がって「おいしい!これなら食べれる!」一つ魔法が解けたような気分です。





★eriさんへ



 誰でも何かしらアレルギーをもっているとは聞きますが、食べ物に反応してしまうのは悲しいですよね。今は上手に付き合う方法が増えてきているし、それでつながる仲間もいるということは心強いです。Kids君も季節柄また「カイー、カイー」が出て来ましたが、卵白の方はほとんど気にかけなくても大丈夫なくらいです。最近、赤ちゃんサークル向けに「アトピーっ子も安心の離乳食」というレシピ本を購入しました。「たんぱく質は母乳で十分」「味付けにはだしも加えない」などちょっと目からウロコ。「コトコト煮て素材のうまみで十分おいしい」と。ホント、私の方の「食育」が必要だー!田舎に住んだらアトピーがなくなったとか、確実な民間療法で「薬」なしで治療しているとか、やはりオーガニックな生活の中に答えを見つけることも多いですね。
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連鎖 (くじらぐも)
2005-11-09 20:18:14
ちょうど私たちの親の頃から化学調味料が使われるようになって、

その子どもである私たち世代から、アレルギーが出はじめて、

その私たち子どもの世代になると、何かしらのアレルギーが無い子の方が、少ないのではないかと思うくらい普通にアレルギーの子どもたちがいる。



この先どうなっていくのかな・・・と思ったときに、

母親が何とかするしかないのですよね



smileさんは、お姉ちゃんと、kids君で、小さい頃の食事の影響を実感されたのですね。



私も娘が0歳の頃は仕事をしていて

既製品の離乳食を与えてしまったことを

とても反省しています。





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一歩一歩 (smile)
2005-11-10 09:47:54
気を張って頑張っても長続きしないので

気がついたところから一つずつ変えていこうかと。

ねーちゃんは積極的に調理に参加してくれるようになりました。自分で出来ることが自信につながるようです。

Kids君にも包丁を持たせてみました。

食べる喜びに作る喜びがプラスされるかな?

またUpしたいと思います。
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