スマイル日和+

子育ては「自分育て」。smile流「自分育て」の日々をつづります。

夏の思い出・1

2005-08-16 | smile monology
我が家の定番?旅ハプニング
smileファミリーにひたひたと
いつも訪れるピンチ!
帰省直前の空港で
それは待ち構えていた。

出発前に台風も去り
家の中の用事も一段落で、
その日の私は
心も軽く空港へたどり着いた。

空港でチケットレスのチェックインを
済ませようとしていると、
目的地の上空が霧で視界が悪く
搭乗を見合わせているとの連絡が入った。

搭乗券は受け取ったが荷物は預けられず
いつ飛び立つかもわからないとのこと。
前にねーちゃんが一人で行く時に
同じ理由で飛行機が目的地に着くかどうか不確かで
仕方なく次の日の便に変更したのは記憶に新しかった。

ねーちゃんはそれの苦い経験があってか、
「今日は絶対家に帰らないからね!
 もし飛ばなかったら近くのホテルに泊まる!」

と勝手に言い出す。

朝に実家に電話した時点では
特に問題があるようには言ってなかったから
たぶん行けるだろうと見込んでいた私は
しばらく空港の中をぶらぶらしてから
搭乗再開予定時刻に
再びチェックインカウンターへ出かけることにした。

空港の中で子ども達が一番お気に入りの場所は
キャラクター商品がずらりと並んでいるお店。
毎度のごとくその前の巨大ピンガと記念撮影をしたいと
せがむのはにーちゃんのほう。

このにーちゃん、実は結構ぬいぐるみが好きで
先日おやこ劇場の「おやこまつり」のフリーマーケットで
ふさふさヘアーのスヌーピーのぬいぐるみをゲットした。
私は「またそんなもの!」と即一撃した。
しかし、寝る時は一緒にベッドの中、
日中はあちらこちらへ連れまわしているのをみると
これは彼にとって相当のお気に入りなのだとわかり、
可愛そうなことをしたと今頃反省している。
結局お店では何も買わなかったのだが、
子ども達は自分のお気に入りの場所で
しばらく過ごすことができてご満悦の様子だった。

そして、わたしにとっての
本当のヒヤヒヤはこの後すぐに起きた。

時間が近付き再びチェックインカウンターへ。
「お誕生日割引ですね。
誕生日を確認できるものをお願いします。」

(そうそう、証明書ね)
私は自分の運転免許を出しながら
ふと、一抹の不安を感じてたずねた。
「誕生日は誰の分でしたでしょう?」

親子で一日違いの誕生日。
どちらを割引の対称にしていたのか
うっかり忘れてしまっていた。

「今回はお子様の誕生日で購入されていますが。」

言われた瞬間、
私は全身の血の気が引いていくのを感じた。

今回はにーちゃんの誕生日でギリギリ買えたチケット。
なのに彼の誕生日の証明になるものは頭に入れていなかった。
誕生日を証明するものを持参することは百も承知のはずだったのに!
(どうしよ!うちの保険証は持ってきていないし!
 あ!コピーがあったはずだけど。。。ない、ない、なーい!
 Kids君に散らかされた時に戻してなかったんだ~!)

「す、すみません。忘れてきたようなんですけど。。。」
心の中で、許してもらえるかなーなんて
安易な希望を持ちつつそう言うと
「証明できるものがないと、こちらのチケットを
 二重購入していただくことになりますが。。。」
 
「二重購入ですか。。。」

せっかく安くいけるはずのチケットを
正規の値段(実質倍の価格!!)でまた買うなんて!!
ギャ~~~~~!!!
何かないか?何か!!
証明、証明、証明~!!

「ね、にーちゃんのかばんに何かない?」
通知表に誕生日が書いてたかしらとか
診察券にはどうだろうとか
ICOCAにもかいてあったような気がするとか、
何でもいいから誕生日が書いてあるかもしれないものを
片っ端から探してみた。。。がない。

「証明書類をFAXでこちらに送っていただける方いませんか?」
係りの方が親切に言ってくれる。
「あいにく家はみんな出払っていまして。。。
いつまでに必要なんでしょう?
後日送ると言うのはダメですか?」

「出発までにお願いしたいんです。本人である確認が必要なので。。。
 でないと、二重購入をお願いすることになります。。。」

「出発まで」の一言に私は半分諦めかけていた。
「。。。少し、待ってもらえますか。一応当たってみます。」

担当の方も申し訳なさそうに言ってくれるのだけど、
夫は先に数日間の旅に出かけているし、
子どもの誕生日の記載されている公的書類なんて
保険証かパスポートか母子手帳かくらいだから
一緒に住んでいるものが家にいなかったら無理なこと。

出発まで30分を切った。
ダメ元で義母に電話することにした。
「ほう、なあ、家には無いわなぁ。」
「そっかー。ナイと倍以上払わなくちゃいけないんだけど。。。」
「まあ、払えばいけるんなら、仕方ないわなー。」

電話を切ると同時に
のぞみの綱はプツリと切れた。
ほかに相談する当てもない。
悪あがきはやめようと
私は腹をくくった。

 高額な募金をしたと思えばいいじゃん!
(金の行き先は問題の多い某航空会社にだゼッ!)

もともとその値段だと思えばいいじゃん!
(それならもっと安い寝台列車で行ったよ!)

心の中に押し寄せる気持ちを抑えながら
私はカウンターにマイレッジカードを差出して言った。
「先ほどの件なんですが、
やはり無理なので二重購入をお願いしたいのですが。」

「そうなんですか。。。」
担当の方も残念そうにこちらを見ては、
仕方なさそうにコンピュータを操作し始めた。
「マイレッジカードに登録されているのでは
 証明にならないんですよね。。。」

私は苦笑いしながらポロリとそう言った。
どうしようもない気持ちを抑えるための一言だった。

「そうなんです。公的なものでないと。。。
少々お待ちください」

何かを思いついたように担当の方が奥の誰かと話はじめた。
そして数分後、おだやかな表情で戻ってきて言った。

「通常はきちんとした証明書類が必要なんですが、
今回のみこちらのカードを証明とさせていただきますので、
購入は不要とさせていただきます。」

「ええっ?!!いいんですか???
ありがとうございます~~~!!」

信じられない!奇跡のようだった。
「本当ありがとうございます!
次回からは気をつけますので!」


私は声を震わせながらそう言い、
カードと搭乗券を受け取った。
私はだんだん嬉しさがこみ上げてきて
思わず目が潤んできた。

四面楚歌の状況から一転
神に救われたような気分だった。
担当の方に何度も何度もお礼を言って
荷物を預けにその場を離れた。

ねーちゃんは
「おかーさん、よかったね!!」
と私にくっついて離れない。
こういう気持ちを察するのは
彼女の得意技である。

そして私達は無事に飛行機に乗り
目的地である故郷にたどり着くことが出来た。

夏休みの始まりに
ちょっとドッキリ(ホントは非常に!)の思い出が一つ。
これからも忘れられないだろうな~。

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4 コメント

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よかったですね~ (るるり、)
2005-08-19 21:43:15
ドキドキしながら読んじゃいましたよ(笑)

旅行で予期せぬ出費っちゅうのはイタイもんね。

よかった、よかった。。。
返信する
痛すぎ! (smile)
2005-08-25 06:05:08
あちこち飛び回ってる、るるり、さんなら「予期せぬ出費」もありそうですねー。

もし、あの分を払ってたら、夏を楽しく過ごせなかっただろうな~。払わなくて良かった分のほぼ同額を実家に滞在費として置いて来ました。

ホント良かったです!
返信する
おかえりなさい! (eriko)
2005-08-26 15:43:00
大変だったんですね。。。

倍の出費はかなりいたいですもの。

結果的に融通がきく方でよかったです。

お疲れさまでした!

それにしても、smileさん家の

おにーちゃんもおねーちゃんも

それぞれ かわいいですね。
返信する
★erikoさんへ (smile)
2005-08-27 06:31:27
お久しぶりです!

帰省から戻って、書きたいことを整理する間もなくいつもの慌しさに突入してしまいました。実家での2週間はあっという間でした。また記憶の新しいうちにUpさせたいです。

レーナちゃんもこの夏たくさんの経験があったようですね。また、そちらの方にもコメントさせていただきまーす!
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