スマイル日和+

子育ては「自分育て」。smile流「自分育て」の日々をつづります。

踏んだり蹴ったり ・1

2022-04-02 | smile family
1日の昼過ぎ、
お出かけから戻ってから少しの間
息子は自室でのんびりと過ごした。

「6時には夕飯にするから」

そう告げた私への返事も
いつもの通常モードだ。

私も安心して
夕飯作りを進める。

6時少し前、
夕飯の準備ができる頃

息子は自分で階下に降りて来て
いつもの調子で機嫌良く、

私と少し他愛の無い話をし
また部屋に戻って行った。


その5〜6分後だった。

「ご飯食べるよ〜」
と私が上に向かって
階段から息子に声を掛ける。

「……」

返事が無い。

「あれ〜?
 お腹空いてるんでしょ?」

声を掛けながら部屋へ向かうと
布団の中で縮こまっている。

やっぱりプレッシャーで
しんどい思いをしているのか?

訊くと「お腹が痛い」と。

先日と同じく目も虚ろで
何かを思い悩んでいるようだ。


やっぱり私の出番か?
と思って息子のベッドに登った。

「そっかそっか、
 しんどくなっちゃうよね」

「大丈夫、
 不安なのはわかるよ」

背中をさすってなだめる。

「しんどかったら
  泣いても良いんよ。」

声にならない声を
口元に溜めながら

息子の目頭にコロンと
涙の粒が湧き上がった。

私は
不思議なくらいに冷静だった。

「今はゆっくりしてて良いよ。
 また声かけるからね」

最後の一撫でをして
そこを離れた。

夫は宿直でいなかったので、
私は夕飯を一人で食べた。

一人で食べるのは慣れてるけど
この時の夕飯は
味わうなんてできなかった。

ただ、
私は悲しいと言うより
息子がしんどさを吐き出して
少し楽になって来ていることに
確信を持っていた。


息子が8時過ぎても
自分から起きてこないので

「お腹どう?お風呂入るか?」
と声を掛けてみる。

起き上がるつもりはあるようで
声もさっきより随分と明るい。

入学式へ行く話も
自分からして来た。

お腹が空いていたようで
先ずご飯を食べると言った。

彼がご飯を食べている間に
私は先に入浴することにした。

いつものようにお湯を溜めて
少な目の湯に浸かる。

寒いせいか
湯がぬるめだったので
急いで湯を追加した。

…そこまでは良かった。

…と言うか、
そこが災難の始まりだった。


〈 2 に続く〉





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