韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

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キムチは好きですか?~愛すべき韓国の食文化

2020-12-14 16:08:35 | 韓国ドラマ
 あるドラマを見ているときに次のような場面に出くわしました。財閥企業の会長がフランス料理店で会食するシーンです。食事の冒頭、会長がボーイ(ギャルソン?)に向かって、まずピクルスを持ってきてくれというのです。そして、やはり口の中をさっぱりさせたいですなぁ、というようなことを会食相手に言うのです。

 このシーンは私にはとても興味深かったです。韓国人は、フランス料理でも漬物のお供がないといやなんだなということがよく理解できたからです。

 われわれ日本人から見ると、韓国人の食卓で目立つのはそのおかず(パンチャン)の多さです。たくさんの皿に盛られた何種類もの料理(おかず)が並びます。その中でも、漬物は欠かすことができません。

 白菜キムチはもちろん、大根のキムチ(カクテキ?)、赤くない水キムチなど日本人にはまだまだなじみのないパンチャンの数々が、食卓に並びます。

 ピクルスについていえば、ピザのお供にも欠かせません。宅配、あるいはお店で食べるときにもピザには必ずピクルスが添えられています。また、ピザ以外の宅配料理には必ず、キムチやタンムジ(たくあん)が添えられています。

 これだけみると、韓国人はどれだけ漬物が好きなんだろうと思いませんか?そして、食事にキムチが添えられるシーンでもう一つ印象的なのは、ラーメンを食べるシーンです。

 韓国ドラマの中でラーメン(もちろんインスタント!)を食べるシーンは数え切れないほど出てきますが、そのほとんどが袋ラーメンを鍋で調理するものです。自宅ならまだしも、職場で食べるならカップ麺でしょと日本人が思う場面でも、彼らは袋ラーメンを「アルマイトの蓋つき両手鍋」で調理するのです。

 ドラマ「キム課長」の一シーンで、経理部のメンバーが残業食としてラーメンを作るときに誰も読まないという会長の本を鍋敷き代わりにするのには笑えました。

 そんな風にして職場にカセットコンロと鍋まで持ち込むなよと突っ込みたくなるのは私だけでしょうか?

 またそれだけではなく、出来上がったラーメンを食べる段になると、一人ならどんぶりなど使わず、鍋の蓋を皿代わりにして食べるのです。これが独身男の食事シーンなら違和感は抱きませんが、なんとヒロインの女優さんまで鍋の蓋でラーメンを食べるのには驚きました。

 そしてラーメンを食べているところに、必ずと言っていいほど誰かがやってきて、キムチの有無をチェックするのです。キムチも添えずにラーメンを食べていると、「何だキムチはないのか」と言われてしまうのです!

 これはまさに韓国ドラマあるあるで、お約束シーンになっています。

 こんな風に韓国ドラマの食事シーンを、キムチ(漬物)にスポットライトをあてて振り返ってみると韓国の食文化の一端が理解できるような気がしませんか?

 そして、もう一つ言えることは韓国の人たちはとても食いしん坊だということです。グルメで美食家という意味ではなく、食べることへのこだわりがとても強く、一般的なレベルの日本人よりもそうであるように思えます。

 われわれも韓国の人たちを見習って、日常の食事、一食一食を大切にしていきたいですね。


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