韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

韓国ドラマ、IT・デジタルなこと、AIなどと並んで哲学に関する事柄や、よろずこの世界の出来事について書き綴ります

安全装置の意義

2006-08-04 00:00:00 | 情報セキュリティ
 パロマのガス湯沸かし器事件ですが、問題の根本は安全装置が働かなかったことにあります。

 安全装置が故障しやすく、代替部品もすぐに手に入らない。安全装置が故障したままだとお湯をわかせない、となれば一時しのぎで安全装置をはずしてしまえということになってしまったようです。

 しかし、これは根本的な問題の解決ではないにもかかわらず、その後のアフターフォローがどの程度行われたが問題になります。同時に、このような使い方は一酸化炭素中毒を起こすかも知れない、危険な使い方だという意識がユーザの側にあったかどうかが問題です。

 おそらく、ユーザとしてはお湯さえ出ればとりあえず文句がなかったのでしょう。しかし、排気ファンが止まった状態でも湯沸かし器が動作し続けるというリスクを背負ったわけで、これは大変危険なことでした。この湯沸かし器は強制排気を前提に作られているからです。

 実はこのような安全装置がじゃまになるからはずしてしまえという考え方は、情報セキュリティの世界でも見られる現象です。たとえば、ウイルス対策ソフトがじゃまだから、とめてしまうという例が挙げられます。

 このような措置は、本当に緊急避難的措置として行われる分には仕方がない面もあるのですが、そのようなリスク意識がないままに行い、また安全装置を解除した状態が常態になるようなことはもってのほかとしかいいようがありません。

 われわれがPCを使用する上でこのような安全対策はいろいろと施されているわけですが、単に裏技的にそのようなものを回避できるというような生半可な知識を振り回すことは、厳に慎むべきでしょう。

人気ブログランキング3 ← おもしろかった、役に立ったという方はクリックして応援よろしくお願いします!