新手の詐欺次々と

　最近の新手の詐欺の手口として、代引きの郵便配達制度を使って金をだまし取るという手口が目立つようになってきました。

　とにかく手当たり次第に代引きで何かしらの荷物や書類を送りつけて、代金をだまし取ろうというものです。本人が応対に出れば身に覚えがないということで成功する確率は少ないのですが、家族が対応した場合うっかり受け取ってしまうというケースが多発しています。

　5000円から1万円程度のものなら容易に代理で受け取ってしまう可能性があるわけで、人間の心理をうまくついたやり方だと感心してしまいます。

　そして、いったん料金を支払ってしまうと郵便局に代金を返してほしいと言っても通らないことが問題になっています。郵便局にしてみれば、あとは当事者同士の問題なので関与できないというのです。

　たしかにそれは正論なのですが、これだけ詐欺に代引きの制度が悪用されているとなれば、自分たちだけは知らぬふりを続けるわけにはいかないのではないかと思っています。

　このようにして悪いことを考える連中は次々といろいろな手を使って魔手をのばしてきます。情報セキュリティの世界でも、同じです。次から次へといろいろな手口が考えられ、実行され、それに対する対抗策がとられるということの繰り返しです。

　現実の世界でも、コンピュータの世界でも詐欺や悪だくみの被害に遭わないためには、最新情報の入手と判断を求められる場面での冷静さが大切です。

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