安全安心まちづくり研究会(NPO)

宗像・飯塚警察署・防犯協会から委嘱を受け、安全・安心まちづくりの為に福岡と長崎で活動している防犯設備士の石橋夫妻です。

マンションの防犯対策(NCMの放送より)

2006-08-24 22:23:58 | Weblog
NPO安全安心まちづくり研究会長崎支部として、8月4日と11日の長崎情報ケーブル9「県警からのお知らせ:マンションの防犯対策」のコーナーで放送に協力させていただきました。
◎県警としても県内でマンションが増えてきているので、今後はマンションへの侵入盗犯やマンションを舞台とした犯罪が増加することを危惧しているそうです。

☆番組でお話した内容は、
●マンションで泥棒被害に遭った階数は1階~5階が7割強、10階以上でも1割弱あります。高層階でも油断禁物!
●マンションでの侵入方法は、エントランスや非常階段、泥棒は屋上からもやって来ます。
●侵入手口は戸建て住宅と同様の手口で扉や窓から侵入しています。
●マンションの侵入口は、ベランダの窓から約5割、居室窓から約4割、合わせて9割がガラスを割っての侵入です。
◎その他注意すべき点は
●「エレベーターを利用する場合:痴漢・ワイセツ事案に対する注意事項」について、エレベーター出入口ドアの近くに立ち不審者に背中を見せない体制で相手の視線を監視する。怪しいなと思ったら手前の低い階で降りてしまう。
●「宅配業者を装った者に対しての注意事項」について侵入を防ぐ四原則
(1)ドアスコープとドアチェーンの活用
(2)制服に騙されない
(3)部屋に入れる場合はドアを開け放して~自分がなるべく外に出る
(4)オートロック方式でも確実に施錠を
◎マンション居住者の防犯対策でその他に大事なこと
●近所付き合いがあると防犯に役立つ→まず挨拶から→住民同士の信頼感と連帯感→犯罪者が最も嫌がる
●防犯カメラ→防犯に配慮したマンション→資産価値が上がる(駐車場・エントランス・建物周囲の避難路・自転車置き場):防犯カメラが不審者の目に入ることで不法侵入の抑止につながる。プライバシーを守る規約作りが必要。
◎総ての犯罪者(特に侵入盗)が嫌う犯罪防止四原則
(1)光:明るく照らされている。(建物周辺や道路を明るく)
(2)時間:ドアに鍵を二つ取付・窓に面格子~侵入に掛かる時間をかせぐ☆泥棒が侵入を諦める時間は2分を越え5分以内で約7割、5分を越え10分以内で約2割、合わせて9割。
(3)目:監視カメラ・訪問者が分かるテレビ付きドアホン
(4)音:警報ベル等で侵入を知らせる
などです。
防犯は設備をただ取り付ければ良いというものでは有りません。間違った対策とならないように、プロの防犯設備士の知恵を活用して下さい。
NPO安全安心まちづくり研究会は福岡を中心とした多くの防犯診断結果など実践を元に防犯対策のノウハウを持っています。周辺環境を配慮した適切なアドバイスが出来ます。
平成17年度の警察白書の中でも防犯設備士への期待が具体的に示されています。
防犯設備士は、警察庁所管の(社)日本防犯設備協会が行う講習を受講し資格試験に合格した者で、防犯設備の設計・施工・維持管理に関する専門的な知識・技能を有する専門家として活躍しています。
以上☆安全安心まちづくり研究会長崎支部より配信☆