安全安心まちづくり研究会(NPO)

宗像・飯塚警察署・防犯協会から委嘱を受け、安全・安心まちづくりの為に福岡と長崎で活動している防犯設備士の石橋夫妻です。

子供を守る(某保育園の事例)

2006-05-19 12:09:51 | Weblog
先日、雲仙市内の某保育園に防犯カメラ(夜間真っ暗闇でも映像が映る近赤外線カメラ仕様)の取付工事に立ち会って来ました。
そこはお寺さんに併設された保育園であり、子供さんや保護者等の方の出入りが非常に多く、{良からぬ者}がその中に紛れ込んでも分かりにくい状況でした。
しかし、今回設置した防犯カメラのモーションセンサーが動きを検知するとレッド光が点滅して、不審者に対する「威嚇効果」を発揮します。また、「防犯カメラ録画中」のプレートが目に付く数カ所に設置されていますので、犯罪抑止効果も働きます。
私は園長先生のお話を聞くなかで、園長先生の考え方がすばらしいと思いました。それは、「子供を締め切った環境の中に押し込めて保育するのではなく、伸び伸びとした開放的な雰囲気で育みたい。」世の中では子供に対する声掛け事案が多く発生していますが、「子供に言い聞かせをしても、どの大人が悪い人で、どの大人が良い人なのかの判断が付けられないから、混乱させないように子供にすべての大人が怖い者だという先入観を植え付けることなく、萎縮せずに大らかに育って欲しい。」といった趣旨のものでした。
なるほど、門扉や出入り口をガッチリロックする(締め切ってしまう)のでは無く、防犯カメラによる監視及び録画履歴を活用する手法で対処することは、そういうことなのかと再認識した次第です。
防犯工事に立ち会って日々勉強しております。