サブロー日記

随筆やエッセイを随時発信する

死を見つけたり

2009年01月24日 | Weblog
   サブロー日記
      死 を 見 つ け た り

                 2009.1.24
 早や1月も残り少なくなりました 今日は24日朝から雪がちらつく もっと積もればよいが? サブローの肺炎まだに完治せず 肺の奥に指で突いたほどの病巣があるように感じる はやく治してうまいお酒を飲みたいよ....  
  
 昨年秋よりどうしてか こんな事を考えるようになった と言うのは 人間死んだら その魂 霊魂は肉体からどのように離れていくのだろう? 人間に本当に死んでも魂がぞんざいするものであろうか?疑問が深まる 近頃の歌に 私はそんな処に居りません千の風に乗って大空を駆け巡っています との事 私はこれにも納得がいきません 私は14年程前に妻を亡くしたのですが 私は私なりに死者の魂の逝きどころ結論付けていました それは 死しても魂が在るものなら この宇宙の果ての果て 無限ある星の1つに宿っているであろうと 私も死んだらその星に行くのだろう とちょっと無理な考えだが私に言い聞かせる結論でした  
  ところがです 死を体験する夢を見たのです これではっきり すっきりしました もう50年も昔になるが祖父に夢のことて゛叱られたことがあるのですが 「男が夢のことをとやかく他人に話すものではない‼」と 祖父は慶応生まれの厳格な人でした しかしこの夢は真実人間 その他生きるものの本当の姿だと思いあえてここに記しておきたいと思います  
   死を見たり  我が体験  
 その夢はこうである 私があるとき急に水 池 海のようなところに倒れる その肉体には白いふやけたうどんのようなものが無数に絡まりついていた それが千切れて水に溶け始めた 私は慌ててこの白い触れたらすぐにちぎれ水にとける それを懸命に拾い集めようとするが さらさらと掌から水に溶けて無くなる 何秒とかからず消えてなくなった その時私は全く何も無い 無になった一瞬 これが私の死の体験であった ほんとの?お話   結論 人間死んだらまったく何も残らない 無 水に還ることがわかった 肉体も然りである  これで私のいきる道が定まった





脂取り騒動

2009年01月03日 | Weblog
サブロー日記     2009-1-2
     熱に犯されたか??
 サブローの入院もその後5.6日もすると熱も下がり息もし安くなって来た 先日から入浴を勧めてくれるが自分は入る気にならなかった しかし今日は久しぶり入ってみようと思い係りの人の案内で浴場に….この新築の病棟 なんぼかきれいな浴室になっているだろう ホテルの温泉のようなものになっていると期待は大きい  「はい此処です」どうぞ...と促された サブローにはまだ熱が有ったのだろうか?  おかしい 奥の方を覗き込むと湯煙の中に4.5人の係りの人がうごめいている 良く見えないがどうも西洋人のようにも見える これがあの噂の外国から雇った医者か サブローは池川の町史の中に脂取り掻動の古文書を思い出していた 脂取り掻動とは (明治3年新政府が五台山近くに吸江病院と言うものを建て外国人医師を雇い入れ新しい西洋医学を取り入れた この珍しい病院 これを池川の奥の人が五台山参りの途中立ち寄り中の様子を覗き込んだ おおの吃驚 日本人が裸にされ大きな鉄灸 金網の寝台にのせら腕から針を刺し生き血を吸い取っているではないか やはり噂の通り毛唐が日本人の生き血を飲み鉄灸で脂を焙り出して食らっているとは本当か はよう帰って皆に知らさんと このことが有り池川 大崎 野老山 宗津 岩戸 今の高吾北の群衆がムシロ旗を押し立て一揆を起こし大騒動となった しかし維新の官憲に解散させられ 最後には煽動者4人が今成川原で即刻処刑され 総大将 用居の舟形の住人竹本長十郎は高知に護送されていたが官憲は群衆に取り返へされるのを恐れ伊野の波川の川原で処刑された)
 この事件を思い出したサブローの脳天は更にうつろなものとなって来た これはいかん此処では今も人の脂を取っている よく覗くと湯気の奥には自動で鉄灸が湯に浸かるようになり そこには痩せた男が乗せられ今やその鉄灸を湯に浸けようとしている 入り口には次の裸が鉄製ベットに用意されている さらにその奥に2人準備され 洗われていた これは大変早く帰って長十郎に言わねば………
  サブローは勧められるのを振り切って 我がベットに潜り込んだ…..
3日後早い時刻に1人で気持ちよく入浴させてもらった……….。 


日本の福祉

2009年01月02日 | Weblog
 有り難い日本の老人医療対策 今や国内は厚生省をターゲットした諸々の問題が沸騰している様な感じではいるが 批判ばかりして 福祉国家の有り難さを忘れていると思う 
 満足とは言えないかも知らないが 身近なことでは60歳以上の人は多少の差はあるが 皆年金を貰っている 多い人は就職中よりももっと裕福な生活をしている様にも思える 最低の国民年金の人も米代は充分あるし 小さな菜園場でおかずを作れば最低の生活はできる 病気になれば高齢者医療で10パーセント負担すればよい これより高額医療の場合は国が見てくれる 有り難い世の中よ 戦中戦後 何回も死線を越えてきたサブローは感謝の毎日である 
 サブローはこのたびの入院に当たり老人がこれほどまでに看護されているのかと吃驚 私の病床6へーメーちょっと狭いが いま新築改造中で仕方の無いこと 薄いカーテンで仕切られた隣の老人は歩く事も ものも言えない 食事も何かで流し込んでいるよう 勿論下の世話も一切看護師さんのお世話 朝5時頃にはヒゲをそって貰い 歯を磨いてもらい おしめを変えてもらう 何人かの看護師さんが来てやることもあるが嫌な声はひとつも聞こえない みな嬉々としてお世話しているのがうかがえる 家族でも出来ないような世話 又お風呂は4.5人が来て 寝台車に載せられ運ばれる このような面倒な作業なのに毎日の様に風呂に入れてもらっている この病院だからこそとも思うが 日本の老人医療の素晴らしさを身近に体験し有り難さをしみじみ感じた日々であった 感謝感謝……

新年お目でとうございます

2009年01月02日 | Weblog
明けましておめでとうございます 皆様にはよい春をお迎えの事とお慶び申し上げます 
 私事昨年末肺炎を起こし大変でした と言うのも昨年夏は例年よりもアユの成育が良く夏中定休日には川ばかり専念し 気が付くと早や秋も半ばを過ぎていました これは大変 昇竜の滝の整備は放りっぱなし 慌てて晩秋よりここの作業に取り掛かり間伐やなにもかもあまりにもやり過ぎ 風邪かぜと思っていたのが肺炎を起こし熱が出て入院となってしまった 自業自得という事だろう 参ったまいった やっと熱も収まり正月まえにやっと退院することが出来た とこんなことでサブロー日記もごむ沙汰ばかり ことしこそ元気なよい歳にしなければならないと思っております 今年は80の歳を迎えます 今年もよろしくご指導のほど御願いします