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http://muteki.in/に移転しました。インテリアについて書いてます。by nk.

闘う建築家、安藤忠雄

2006-11-16 21:56:41 |  ●デザイン関連
 
朝日新聞の朝刊、建築家・安藤忠雄の講演記事が載っていた。
全文はこちら →主題なき時代をどう生き抜くか_安藤忠雄さん「求めれば道は開く」

自分用にメモしておこう。『遊びと思考』という内容が面白い。


■大学と知識
自分の考えを話すには自分の価値観がいる。価値観を持つには知識が必要です。私は大学教育を受けていませんから、勉強で迷っても自問自答を繰り返すしかなく、なかなか自分の考えを見いだせませんでした。独学で一番つらかったのは、同じ問題を語り合える同世代の人がいないことでした。

■個人と社会
同潤会青山アパートは、関東大震災の後、頑丈で安全安心な住宅をと考えて作られた、日本最初の集合住宅です。約13年前に呼ばれて、アパートをどうするのか、100人以上地権者全員と徹底的に話し合いました。対話から新しいアイデアも出てきました。スロープは地権者の提案です。建築は個人の表現であると同時に、社会的な期待も担っている。真剣に対話すると道が開けてくる大切さを知りました。

■震災と復興
自然(地震)に対抗する力は建物の強度ではなく、個人個人がどうお互いに助け合い、生き延びていくかを考えることだと知りました。見知った町で、知り合いの家が崩壊し、知人が亡くなる。価値観が変わりました。生きているものは死ぬ。建物は倒れる。自分に何ができるかを考えながら、ひたすら被災地を歩いたのが昨日のようです。

■大阪と東京
元気よく、夢かけて走っていた私に「夢を買いたい」と思い、チャンスをくれたクライアントが20人近くいます。お気の毒な彼らのためにもがんばらないといけない(笑い)。
  #「住吉の長屋」
   日本建築学会賞受賞。建築家デビュー作品。
   自然との共生を提案した家。打ちっ放しコンクリートで、冷暖房機もない。
   中庭には屋根がない。雨の日は傘を挿さなければ、寝室からトイレに行けない。
   便利さでは住み手に大きな犠牲を強いる家。
   高名な建築家から「これは頼んだ人が偉い」と言われた。最もな批評だと語る。

2016年東京オリンピック(プロジェクト)を引き受けた理由は、64年の施設を補強して使うと同時に、お台場の先に海上の森を作る提案を都知事が受け入れてくれたからです。海に森を作ることで、経済大国以外の顔を持った文化、自然環境を大切にする都市ができないかと考えたのです。緑地率を上げ、皇居、東宮御所、明治神宮、神宮御苑、官庁街をつなげていくと、森の中に都市ができる。パリやロンドンとは違うアジア発の未来都市のモデルにしていきたいと考えています。

■遊びと思考
我々の時代は、遊びは子どもたちが自分で探すものでした。今はコマシャーリズムがつくった遊びで遊ばされている。本来、遊びは子どもが友達と過ごす中で、人との付き合いや年長者への敬意、命の尊さ、自分自身の発見といった心身の成長に必要な経験を積むための場です。相撲とか野球、魚釣りなら、釣るえさや道具を工夫することを考えた。けんかの仕方もそうです。年齢とともに遊びが変わり、大人になっていった。遊びで考える時間は、自分を発見する時間なのです。その遊びの時間と場所を塾とゲームが奪ってしまった。豊かな社会で子どもたちは悪戦苦闘しています。

親子関係の問題は深刻です。子どもの親に対する尊敬の念が薄い。だけど親が尊敬されるには、親が子どもを真剣に育てなくてはいけない。しかし、親は子どもがいい塾へ行ったら、後はほったらかし。一流の大学に入ったら、親は万歳と思っている。まず親が子どもに対する姿勢を正すことから始める問題でしょう。

「どう生きるか考えろ。可能性は自分の中にある、あきらめるな。しかし頑張らないと可能性はない」目標を作ってがんばれば、可能性があることを分かっていない。可能性は自分の中にあって、学歴にあるのではないのです。

■建築と希望
建物はよくても悪くても、箱は箱です。命を与えるのは使う人たちでも、どう育てていくのかは、作った側の問題でもあります。休日は手がけた各地の文化施設を訪ね、イベントなどに参加しています。

自治体は新しい物を作るより、今あるものをどう育て、どう運営していくか、意識転換を図る時に来ています。生活の豊かさは物質的充足とともに精神的充足を得て初めて実感できるものですから、人々に文化を伝える博物館、美術館は社会の屋台骨を支える重要な存在なのです。
 

" l e s s i s m o r e  L U X U R Y "

2006-11-13 23:25:13 |  ●デザイン関連
 
いつ見ても素敵だ。バルセロナチェア。
21時前に10ちゃんでやってる「modern+」「都のかほり ”京都” ”奈良”」。ほぼ毎日見てます。

今週はJasper Morrison特集。今日は『美しさと使いやすさの追求』。



【無駄を省く程に、物の本質は豊かになる】=【Less is More】
 近代建築の開拓者、ミース・ファン・デル・ローエが残した言葉です。彼が名作「バルセロナチェア」を作り上げたのは1929年。1956年にはミースを敬愛する北欧モダンの奇才、ポール・ケアホルムが【Less is More】の思想を受け継いで「PK22 イージーチェア」を完成させました。そして1999年、シンプルなデザインが特徴的なジャスパー・モリソンが、更に進化型とも言える「ロウ パッド」をデザイン。ミースからケアホルム、そしてモリソンへと美しさと使いやすさの追及は、時代を超えて伝えられていくのです。

2分くらいの番組の中に、宝物がたくさん詰まってるんだな。
バックナンバーで勉強会
 

プロジェクト・ランウェイ ー第7話ー

2006-11-13 02:55:07 |  ●デザイン関連
2055年未来コレクション。
想像力が大切。

リーダー紙一重責任重要。
時間がないのは言い訳にならない。やるって決めたんでしょ。
リーダーのせいでもない。あなたは何をしたの?ちゃんと相手に伝えたの?
時間がないのは言い訳じゃない。それがためにやったのか?
言い訳を人のせいにしている。ぼくならあなたを落とす。

Episode 07 Design a Collection
 

センスとか。ガウディとか。

2006-11-09 22:31:35 |  ●デザイン関連
 
発想とは?の続きです。

建築家、アントニオ・ガウディーは幼い頃から動植物の絵を描いていた。
そしてすべての原点は”そこ”にあると感じた。
  手法は「独自の構造力学的合理性」と「物語性に満ちた装飾」の2つが挙げられる。
  網状の糸に重りを取り付け、網の描く形態を上下反転したものが、垂直加重に対する自然な構造形態だと考えた。
  サグラダ・ファミリアの支柱は自然の木の枝の生え方の原理に則している。
  

    至る所にトカゲやパイナップルなどの装飾がある。
    彫刻や芸術という言葉も似合う建築をたくさん造っている。
    

(写真・真ん中)カサ・バトリョ。直線など一切無く、窓枠もカーブを描いています。
この画像では分かりずらいですが、ベランダがガイコツみたくにも見えるんです。
(右)屋上の煙突。機能なんて通り越してオブジェみたくになってます。
煙突のデザインなんてそう多くあるものではないですよね。

こうして視るとガウディーが”なに”に影響されているか一目瞭然です。
詳細に観察して、詳細に書いて。得たものが「そのまま」アイデンティティーになっている。
  ぼくも有機的で生物に模したカタチがとても好きです。
  人間のカタチに直線がないのと同じで、どこか安心します。
  だからこそ整列された直線が好きだったりもしますが。。

センスというのはその人が何を見て・どう感じ取るかーーー
          生きていくなかでの経験・積み重ねであり、また何をどう視るかということだと思う。
デザイナーには資格があるわけではないので、発想が大事だと思う。
発想の”転換”をすることが大事。吸収して消化してどう吐き出すかーーーidentity。

 「ファッションセンスが良い」とはよく聞くフレーズだけど、自分に合ったものがいい。
 歳相応とか、流行に乗ってるとか、『NIWAっちっぽい』とか。。
   映画美術でも国・歴史・時代・文化・暮らし・生活などが合ってないとぐちゃぐちゃ。
   時代劇を撮ったとしても江戸(東京)と京都では様式が違う。
情報を知ることが大事。話しはズレてると思うけど、
情報格差なんて言われてる時代、的確な情報を収集することが大切。

なんだか話しがごちゃごちゃになってしまった、かな!?
点と点を結んで上手く線にしてください。。。
・・・・・・次回は最近好きなネイティブアメリカン(原住民)のお話しを書いてみようぉー。

ーー豆知識ーー
ガウディーは設計における模型を重要視していた。役所に提出するくらいしか図面は書いてない。
その資料もスペインの内乱で消失してしまった。模型の断片から推測して建設・修繕している。
そのためサグラダ・ファミリア教会の完成は、2026年ころと言われている。
Temple Expiatori de la SAGRADA FAMILIA

カサ・ミラ

 

プロジェクト・ランウェイ

2006-11-07 23:59:53 |  ●デザイン関連
 
WOWOWで放送してる「p r o j e c t RUNWAY」。この番組おもしろい!

「パーソンズ・ザ・ニュー・スクール・フォー・デザイン」の学生なのかな?
12名のデザイナーと12名のモデルの勝ち抜き方式により優勝者を決める。
毎回課題が出され洋服をデザインする。ゲストを招いてコレクションをする。
勝者には新ブランドの立ち上げ権利と、モデルにはELLE誌でのデビューが約束。

マーク・ジェイコブスを輩出している学校みたい。
今は変わったらしい(?)が、ヴィトンのデザイナー。
ネオックスの時、MARC JACOBSの実施図面描いた。

番組のフィナーレを飾るのはNYコレクション。
ランウェイ(モデルがウォーキングする舞台)で発表するらしい。
課題のことを『CHALLENGE(チャレンジ)』って表現するのが粋に感じる。

先週から見始めた。モデルが着たい”ウェディングドレス”のデザイン。
今週はイブニングパーティーにも着れる”水着”のデザインだった。

こういう番組好き。発想の過程が見れたり、
デザイナーとモデルの考えの違いなど見れたり、作り手の情熱が伝わる。
ぼくも学生の頃を思い出す。インスパイアされる。

サバイバルで落とされるのは”らしさ”がない人。
モデルの言いなりになってもダメ。押し付けてもダメ。見ていて分かるのが、才能や技術は二の次ということ。
独創性(オリジナリティ)があり、人間的な魅力があり、営業(売り込み/アピール)も上手く、バイタリティーがありポジティブでエンジョイして、まー何事にも言えることだけどさ。
テレビを監視してると自分に足りないものが分かる。

なにげにオースティンを応援してる。
女性的なキャラだが、着てるセンスも良いし、作るセンスも良い。
ファッションビジネスも見れて面白いと思う。
興味のある人は見てみてください

project RUNWAY

インテリアデザインウィーク突入!

2006-10-30 22:49:56 |  ●デザイン関連
 
さぁ明日から街はインテリアで彩られます!
青山、外苑を中心にワイワイガヤガヤ
スタイリッシュでポップなインテリアデザインのお祭りです☆

     去年行ったときは雨だったんだよね。
     今年は行けないや。残念ねん。

    

  初日31日はマルセル・ワンダースのお話しが聴けます!
  いいなぁ!めちゃくちゃ参加したい!
  幾何学な感じがすごく好き。ゴシックな感じ(?)がすごく好き。
  『Droog Design(ドローグ・デザイン)』時のknotted chairが大好き!
  「TOKYO」について語るらしい。PUMAとのコラボ・マットも販売するって!
  →Marcel Wanders Studio
     先に行われた名古屋では、インテンショナリーズの鄭さんと
     森田恭通(グラマラス)がお話しをしたんだって。生唾ものダ。



 坂本龍一withソトコト&ロハスクラブのエコバッグ企画。
 100名のデザイナー、クリエイターによる「LOVEスタンプ」。
 ラブを押しまくって自分仕様に完成させちゃお^^って企画らすぃ。

ほかにもワクワクする”仕掛け”がいっぱいです☆
みなさんも素敵な”生活デザイン”を送ってください^^

東京デザイナーズウィーク
100% DESIGN TOKYO
Design Tide
Swedish Style in Tokyo
AHIST
MIST(開催終了)


発想とは?

2006-10-29 22:50:01 |  ●デザイン関連
 
昨晩のアメめめは止んだ。
でも眼の中はアメめめで一杯だ。
右も左も降ってくる。湧いてくる。

 学生時代から心掛けていること。
 アイデアの発想には常に頭を回転させていないといけない。
 人の集中力なんてたかが知れてるから常に考える。
 疲れたら休む。すると無意識下でも考えてることになるから
 不図したことで思いつく。閃く。

 音楽なんかもリラックスしてるときに浮かぶでしょ!?
 アーティストがよく寝てる時に浮かぶとか、
 お風呂で浮かぶとか色々言うじゃない?
 それも同じことだと思う。

   ・実際には描く描く描く。
    それを組み合わせたりする。
    新しいオリジナルが生まれる。
   ・実際には想像する。
    イメージがないと描けないから。
    コピーになってしまうから。
   ・見ることが大切。
   ・モノやバショは重要ではない。
   ・なにを感じてそれで得た内容が大切。
   ・自分ならどうするかが肝心。

でも抑えるしか出来ないんだ。
降らすわけにはいかない。こころ、強く生きてるよ。
さよならもありがとうもまだ言えてないけど。
甘酸っぱいCANDYが残ってる。
ほろ苦いCANDYは夢を叶える。
  次回はガウディーを例に話しまする。

ーー写真ーー
七夕の屋台で買った。
ドラマ「たったひとつの恋」にも登場する『光るヨーヨー』です。


多過ぎる映画愛は不自由

2006-07-05 23:25:07 |  ●デザイン関連
つまり、映画などただ単にサーフボードのように乗りこなすものだという考えが、映画を自由にさせている
のである。愛に飢えた男がデートでぎこちなく振る舞って恋愛をダメにしてしまうのと同じで、多過ぎる映
画愛はいつしか映画を不自由なものにしてしまう。そう考えると、ホストみたいな乾いた心で映画にアプロ
ーチしている矢口の存在がどれほど重要なものかが見えてくるというものだが・・・・では矢口はなんのた
めに映画を作っているかといえば、それは「お金」のためではないのか、と。

                   @現代・日本・映画_田中英司 映画監督矢口史靖(しのぶ)篇
 

デザインと美術

2006-06-29 22:55:11 |  ●デザイン関連
『美術』
  視覚的、空間的な美を表現する造形芸術。絵画・彫刻・建築・工芸など。
  明治時代は、広く文学・音楽なども含めていった。「古美術」「仏教美術」

『デザイン』
  1.建築・工業製品・服飾・商業美術などの分野で、実用面などを考慮して造形作品を意匠すること。
    「都市をデザインする」「制服をデザインする」「インテリアデザイン」
  2 .図案や模様を考案すること。また、そのもの。「家具にデザインを施す」「商標をデザインする」
  3 .目的をもって具体的に立案・設計すること。「快適な生活をデザインする」

クリエイティブ、クリエイティブ、クリエイティブ。