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あげちうのブロマガ

あげちうの日々の色々な事

「月華戦機テライト」第一話創案

2025-03-29 12:53:10 | 創作

ちょっとつい、色々なモノがあって書いてしまった。

とは言え、かなりドラグナー冒頭。


※画像はイメージです、本編とは著しく異なる場合があります

 

「月華戦機テライト」

第一話草案シナリオ

 

第一話「初めましてパイロット」

ナレーション
古くは国際連合と呼ばれた組織は、地球上での平和条約の締結を経て”全て”の国家が加盟する事になった。それは名称を「地球連合」と変えてから、その頃、既に早20年が経過していた。西暦は名称を変更、地球連合の樹立と共に「地球歴」と呼ばれる様に成っていたが、地球歴21年が始まろうとしている頃、しかし。月の鉱山採掘企業「ライエル」は、突如「エルゾディア」と名乗り、地球からの独立を宣言する。地球連合の否定に対してエルゾディアは宣戦布告、彼らは武力による独立戦争を開始した。そこに投入された新兵器「マシンプレート」により、地球連合は劣勢を強いられる事になっていた。

戦闘、宇宙戦闘機がしかし、マシンプレートの急減速と瞬発的な攻撃方向の変更に対応できない。ミサイルは、何故か当たらない。宇宙空間での圧倒的な戦闘力を見せるマシンプレートに、地球軍は後退していく。


とある平和的なコロニーに、主人公らが降りたつ。
「卒業旅行で来るような場所じゃねーだろ」
「しょーがねーよ、地球に行く様な金もねーもん。安全な場所ってこの辺位だって言うし」
「ああいう中立って、本当に中立なのかね、あいつらそう言うの守るの?」
「まあまあ、見ろよ。少なくとも平和だよ、ここは」
「飯は美味いって言うけどな」
「それだけあれば、なんも要らんだろ」
「もうちょっと無いの?なんか遊ぶ場所とか」

とか言いつつ、宿の手配をしている。その横を軍事車両?が走っていく。気づく主人公。

「・・あれ?ここって駐留軍居るの?」
「え、マジ?」

走っていく車の中で、テライト開発主任の男性が、資料を見つつ携帯電話で呟いている。
「パイロットの手配はまだなのか?作戦開始に間に合わんぞ、それでも数ヵ月は戦えなければならん、バレるとしても、ある程度の訓練は必要だ…ああ解ってる、ともかく急いでくれ、せめてコロニーの外でやりたいんだ」
電話を切りつつ、ため息。
「マシンプレートか…過酷さが生み出した脅威、というべきかな。先駆とは言うが」
車は、兵士が護る一角に入って行く、一般商業施設的に偽装された環境。

宇宙を航行中のパトロール艇。不審な貨物船?がレーダーに。接近して確認しようとする、が。内部で「気づかれた、作戦開始だ」と言う話になり、突然か貨物室が開いて、中からマシンプレートが姿を現す。驚いていると、銃口を彼らに向けて。

主人公ら、道を歩きながら談笑。
「一応、チキンパイってのが名物らしいぜ?」
「それよりもっとこう、派手に遊ぶ場所はねーのかよ」
「バトルプラットフォームくらい有っても良いんだがなぁ」
「時期かねぇ、それともこの辺にゃ、若い奴は居ないの?」

とか言ってると、不意に後ろからぼかーん、とか言う音。驚いて振り返ると、コロニー上空の外壁が爆発しており、その中から人型の巨大兵器が現れ、見ていると主人公らの方に降下してくる。コロニー内に響き渡る警報、エルゾディアの機動兵器が侵入してきた、住民は速やかに近くのシェルターへ!主人公らも焦る。

「お、おいヤバイぜ・・・」
「何処?何処だよシェルターって?!」
「あ…あ、ヤバイ?」

良くも悪くも、主人公らの目の前に”それ”は降下してくる。慌てて逃げ出し、建物の物陰に隠れる。メタルプレートは周囲を見回しつつ、軍関係施設を探す。AIが分析、商業施設の一角に不審な軍用車両。パイロットは笑みを浮かべて、その辺に銃撃。

「無差別かよ?!」
「いや違う、何かを探してんだ…まさか、ここに軍事基地でもあるっていうのか?」
「あ・・・さっきの?」
「どうでもいい、逃げよう!!」

3人は建物の陰で逃げようとするが、その前方でゲートが開き、戦車的な軍事車両が出現、マシンプレートに攻撃。

「マジか!?」
「うっそだろ?!!」

激しい銃撃戦が始まり、戦車が爆発、艤装されていた軍事ゲートも破壊される。戦車を破壊した後、敵マシンプレートはターゲットを変更し、場所を移動していく。

「今のうちに・・・」
「良し、行くぞ!」
「何処へ?!」

主人公が走り出し、半壊した軍事ゲートに入って行く。人々の倒れてる姿を目にはするが、ともかく安全確保の為に中へ。瓦礫の先に地下道を発見。

外では激しい戦闘が続く。次々破壊されていく戦闘車両。敵のマシンプレートの前には全く相手に成らない。
「軍が常駐しているという事は、情報は正しかったという事か。見つけられれば手柄だな」
笑みを浮かべつつ、戦車を破壊するマシンプレート。

戦闘の振動で揺れる格納庫の中で、焦る開発主任。電話、「済まない、パイロットらが消息不明だ・・・、戦闘に巻き込まれた可能性がある」「だれでも良い!今ここには自分しかいないんだ、せめて3人は寄こせ!」「何とか手配する、ともかく戦闘中だ、もうしばらく待ってくれ」電話が切れる。

「くそ・・・!ん?」

眼下の通路に、人影が現れる。きょろきょろと不信そうな主人公ら。

「このコロニー、こんな施設が有ったのか・・・」
「面倒だな、もしかして、か」
「え、あ、おいあれ・・・?」

巨大なキャリアーが複数あり、腕の様な構造が見えている。

「まさか、これマシンプレート?!」
「え?何味方のか?!」
「待て待て待て、ヤバイぞ、ヤバイ展開だこれは・・・!」


そんな風に狼狽えてる主人公らを上の階層で確認すると、開発主人は喜んで声を掛ける。

「おお!パイロットか?」
「は?いや、俺達は・・」
「どうでもいい!早く乗れ!このままでは、敵に破壊される!!」

開発主任らしい男性が、主人公らに呼び掛ける。戸惑う主人公達。

「乗れ?!これにか?!」
「無茶言うなよおっさん!これ、その辺のゴーカートじゃねーんだろ?!」
「誰がおっさんだ!! …ともかく心配いらん、お前ら車くらいは乗れるのだろう?動かすだけなら儂だって出来る。お前らはただ、座って儂の言うとおりに動かせば良い!」
「いや、しかし・・・」
「良いから乗れ!時間が無い!!上がってこい!」

ともかくそんな感じで、開発主任かのおっさんの元に上がっていく主人公ら。彼からカードキーを渡されつつ、彼等は指示されたテライト各機に乗り込む事になる。指示される通りにスイッチを入れると、コンソールが起動、AIが喋り出す。
〈始めましてパイロット、私はテライトパイロットサポートシステムAI、ティレス。許可証をどうぞ?〉
「・・・あ、これ?」
ティレスが顔写真とIDを認識。
〈パイロット登録を完了しました。今後は特に変更がない限りは、この機体は”貴方”の専用機と成ります。お名前は?〉
「あー・・・、ケン・アスカ。だよ」
〈了解しましたケン・アスカ。これからよろしく〉
「(ちょっと困りながら)まあ、うん、まあ…よろしく?」
各パイロットの登録画面が続く。


そんなこんなで各機は動き始め、開発主任が指示、その示すルートへ向けて進ませる。

『ゲートを開けたらすぐにマーカーに示された宇宙港へ向かえ!戦闘は極力避けろよ?』
「何だよ戦闘って!?」
「俺たち、どうなっちゃったの・・・?」
「いや待て待て、これはマシンプレートだ、連合にはまだ無かった…なんだ、これ?」

しかし、ともかく指示された場所へ歩きつつも、ゲートが開き始める、が。

そこを敵が見つけて、直ぐに襲来してくる。彼らはスティックを動かして、逃げ惑う。

「て、ってえてて、てきー?!!」
『迎撃しろ!』
「どうやってだよ!?」
『ティレスに聞け!何とかなる!!』
「・・・で、出来る?ティレス・・・」
〈了解しました、戦闘モード起動します、攻撃対象を指定してください〉

主人公のテライト、その前に、敵が降りてくる。叫ぶ主人公。

「目の前の奴だ、ぶん殴れ!」
「ラジャー」

突然、走り出したテライトは、両腕のパワーショットを装填、敵の銃撃を交わして指示通り、敵のボティ付近をパンチでぶん殴る。敵の前面装甲がそれでひしゃげて、そのまま後ろに倒れ込んでいく。

「す、すげぇえ!?」

通信が途絶えた僚機の方を見る、別のマシンプレートのパイロット。

「マシンプレート!? ライルを倒したのか!? ・・・有っただと・・・」

敵の方を向くテライト。中で焦る主人公。

「あ、あの武器、無いの?」
〈現状では、武装は両腕のパワーショットだけです〉
「・・・や、ヤバいんじゃないの?これ・・・」

コクピット内で焦る主人公、以下次回。


テーマ
「主人公らを助ける」否定肯定
 主人公らは、何故か。
「戦争の始まり」肯定否定

 


とある小学生らが遭遇した怪異

2025-03-06 16:00:49 | 創作

ちょっと、不意にある何かの深刻に対して、先日からの、多少かのアプローチ・・・。

ギャグというかなんというか…あまり、深く考えてはいけない。

「pixAI」にて、色々入力して出力。

結構しっかり出てきたのは驚きみたいなもの、ではあるが・・・。

 

「とある小学生らが遭遇した怪異」

ある日、ボトムズ・スコープドックと、太陽の牙・ダグラムは一緒に下校していた所、公園の隅にうずくまる”何か”を発見、近づきました。そこにいた薄汚い人物に声を掛けると、それは自身をエヴァンゲリオン・初号機と名乗り、ともかくお腹が空いている、と言います。ダグラムは一応、残していた給食のミサイル数本を渡すと、初号機はちょっと引く形相でかじり始め、ともかく一息つくと彼は、ともかくこの世界に危機が迫っている、急いで何とかしなければ、と言います。

二人の疑問に対しては、のらりくらりと交わしている初号機でしたが、不意に空を見上げて驚きつつ、慌てて逃げ出します。二人もその方向を見ると、空には、奇妙に大きな、立てた車程もある鉄塊?が浮いていました。それは上空から語り掛けます。「私から逃げられると思っているのか?」それは唐突に周囲に拡散レーザーを討ちまくり破壊行動を始めます。二人も慌てて逃げながら、さっきの初号機を追いかけます。

周囲への損害はシャレに成らない中、彼等は何とか初号機に追いつくと事情を聞きます。物陰に隠れながら語られる話、あれは機動戦士・サイコ・ガンダムという人で、今は単なるブロックだがそれでもあれだけの危険人物であり、その”彼女”の言う「愛の力」を得られれば彼女は自身に勝てる者は居なくなる、結果で世界を支配できるのだ、という話。その為には初号機の存在が不可欠…らしい。初号機的には、他を探してください!という事態を彼女は聞き入れない、という事らしく、そうこう話してるうちに、彼等はサイコさんに見つかって再び、逃げ出す事に。

応戦の意味もむなしく、放たれた触手は初号機を捕まえて縛り上げ、その場でこう、なんというかあまり語るべきではない何かを始めてしまい、小学生の二人には未知の、ともかく眼前で始まった光景に色々な何かを感じつつ、やがてサイコさんらは何かの発光を始めたかと思うと、初号機は取り込まれつつ変形、サイコさんは人型に成りました。その光景を呆然と見上げている二人に、サイコさんはある意味で優しく、この件は、他言無用でお願いします、と言い残して。周囲は白濁に包まれて行って彼らも、意識を失いました。

不意に二人が声を掛けられて気づくと、そこには先生の、伝説巨人・イデオンが立っていました。何が有ったか聞かれて二人は先生に、先に体験?したあの事を話すと、先生は「誰にも言うなと言ったでしょう?」そう言いつつ、先生は、サイコガンダムに成りました。二人は絶叫しつつ。

その後、二人がどうなったかは解りません。

 

なにこれ(;´・ω・)。

 


新春遊戯 小噺集

2025-03-03 07:28:53 | 創作

ちょっと私事で、落語などを観覧してきた、のですが近代落語の「鼠穴」と言う奴、他。

その辺での、ちょっと全体構成の妙?みたいなのは事実だろうか?な、そんなテスト。

「pixAI」にて、なんやかや入力して出力。

そろそろ卒業シーズンだそうですが、色々残ってる物もあります・・・

 

ともかく、何か小噺を聞きに来た、という感じでどうにか。


「新春遊戯」

1.

「春先、独り言」

先ずは俳句とか、短歌を少々。

雪の日の 穏やかな日はもう 戻らない

春先の 卒業式だと 言うけれど

世界とは 自由を求めて不自由の そんな想いと 戦う日々

一人とは 世界を支配し 統べる者と 夢は観つつも 本は残る


ああああああああああああああ(/ω\)

 

2.

続きまして、とある二人の女性の話。

「女騎士とJK」
有る街に、クロワと言う女騎士と紲星あかりと言う女子高生が、別に姉妹でもないのに一緒に暮らしていました。

二人はゲームに関してはとても仲良しでしたが、どうしても譲れない一線が有りました、プリンの所有権についてです。

特にあかりの方がそれへの執着が深く、クロワはプリンは常備どころか家で食べる事も出来ませんでした。

しかしある日、クロワはあかりの帰りが遅いのをこれ幸いに、密かにプリンを取り出し食べ始めたのですが、あかりは何故か、その時帰ってきたのです。

クロワが食べているプリンを自分のそれだと認識した彼女は猛然とクロワに詰め寄りますがクロワも応戦、あかりの額に空手チョップをお見舞いした結果、深夜にも拘わらず、二人は部屋の中で激しい乱闘を始めてしまいました。

その騒ぎは広く周囲にも響き渡り、警察を呼ぶ騒ぎになって二人は、共に拘置所に入れられてしまいました。

あかりは食事の悪さが理由で大人しく、直ぐに釈放されましたが、クロワは何故か暫く拘置所の中でした。

それでも散らかった家の片づけをしているあかりの元に返ってくるクロワ、出迎えるあかり。

拘置所では女騎士扱い扱いされなかった事がちょっと悔しかったという話でした。

二人はともかく、仲良くゲーム機のスイッチを押しました。

 

3.

最後に成ります。これは、遠い昔のお話です。

「姉妹遊戯 ~茜と葵~」

江戸時代、長く平和だった歴史の中にはしかし、実は動乱も幾つか有りました。

それは歴史には残って居ませんが、その時、亜鴻(あこう)という国は太平の世にも関わらず、新たなる国土を求めて隣国、瑠雷(るらい)へ攻め入らんと画策していたのです。その時、瑠雷と亜鴻との国境沿いで、突発的な騒乱が発生、近くの村が焼かれ、村人らは逃げ惑う事に成りました。
そこに居た幼い姉妹の茜と葵もまた、親に連れられ月明かりの中、その厄災から逃げ出しましたが、途中で両親は二人を逃がす為に囮となり、その謎の兵士達に殺されてしまいます。その後、二人は何とか逃げ延びるも、しかし森の暗闇の中で、離れ離れに成ってしまいました。

茜は何とかその後、暗い森を抜け、近隣の村に避難する事は出来たのですが、しかし。そのまま葵の行方は、解らずじまいに成っていました。亜鴻と瑠雷の関係はその後険悪に成りつつも、騒乱を恐れた瑠雷はそれ以上の追及は出来ないまま、この件はうやむやに成ります。幼い茜はその後、村を焼いたこの戦乱を、そして恐らくは黒幕だろう亜鴻を憎む様になり、そのまま、彼女は忍者の隠れ里に身を寄せる事になりました。それはそれは辛い修行の日々が続き、彼女はやがて、一人前の間者となりました。既に5年が過ぎていました。

そんな中、村を焼いた亜鴻が再びか、戦を始めようとしている?という不穏がいずこともなく囁かれる様になります。その時、茜は自らその諜報を志願、縁故無用として、彼女は決意と共にその、不穏な亜鴻の内情を探る為に潜入する事に成ります。危険な諜報任務、様々な障害を乗り越えつつ、その中で茜は、その国の中にいた反乱軍の一人を偶然か危機から救出する事になり、彼らとの邂逅を果たす事に成ります。彼等の話では、この国は今、凶悪な秘密兵器を製造中である、という話。民も疲弊している中、これ以上の殿の横暴は許し難し、というそんな彼等との話の中で、しかし。妹の葵が、かつて彼等に保護されていた事を知ります。彼女はその後、彼等の子供として育てられ、その才能を見出された末に妖術師として育成されたのですが。彼女はその時、その力を瑠雷との戦いに利用される事を拒んだ結果、今は城に捕らえられている、という話を聞きます。それを聞いた茜は葵を救出する為、城への単独潜入を試みる事に成りました。城の内部構造を教えられ、破壊工作を依頼される彼女。上手く行った場合、反乱軍も蜂起する、という約束と共に、彼女は危険な潜入任務を行い、そしてついには、牢に捕らえられた葵と再会する事に成ったのです。

茜は葵を連れて牢から脱出、その危険な城から脱出しつつ、反乱軍に向け、作戦の成功を示す花火をあげます。同時に彼等は蜂起、亜鴻は結果で、激しい内乱が始まる事に成りました。しかし、茜は気づきます。潜入前に伝えられていた巨大からくり、それが或いは反乱軍の脅威と成りえる事に。それに気づいた二人は共に、脱出よりもその破壊に挑む事に成ります。しかしその秘密領域への侵入は一歩遅く、その巨大な虎の姿をしたからくり「神能暴虎(じんのうぼうこ)」は、殿様を載せ動き出してしまう事に成ります。その力は人間の手に負えるモノではない程に巨大でしたが、しかし。二人は力を合わせ、その能力を駆使して、その撃破に成功するのです。茜と葵は見事に、両親の仇を討ったのでした。

そうして反乱軍は勝利し、かつて二人の両親を殺したその国は、その御殿様の一族は滅びました。彼等はそうして元の国に帰り、その後も末永く国を護った、という話です。

それは、遠い昔のお話です。

 


”全体”のリズム、というかの、それは割と妙なのだろうか?というそんな考察の末の、ちょっとしたテスト。前座で軽く盛り上げて、前ふりとして、少しズレた感じを描き少し下げて、真打により、そのまま思い切り放り投げる…感じで上げる。全てが同じテンションでは後半の真打の時には既に上げようがなくなる、という…実は意外と何かの技術なのだろうか?というか、そんな事を今更不意に考えた、のでした。

ともかく非常に面白いと言うか、自分が「面白い」と思う物は既に1世紀は前に登場しているのだ、という奇妙な、或いは納得し得る停滞、そう言うのを感じた訳ですが。ともかくその上での現状とは、しかし或いはこういうアナログの技術を軽視したからか、それとももっと他に理由が有るのかともかく、少し自身の現状に、理由の様な物を感じたりはしました。

誰か動画にしてください(・・・)。

 


不定期連載「ナオヤ戦記 ~奈落の巨顎~」 第三話

2023-10-04 16:57:13 | 創作

第三話「直也、無双する」

 

1「怪物」
打ち捨てられた、そう言って良い、それはそんな森の中、だった。人の気配がないその先に、しかし斜面は見えて、そして。そこには古びてもうずいぶん経つ様な、そんな寺院?そんな建造物が有った。印象としては「門」入口、そう言った方が良いだろうか、斜面に食い込む様に建てられていて、内部は斜面の中へめり込んでいた、「その中にこそ」その内側がある、そんな。そんな「門」の周囲には、あのシャグか、或いはより凶悪な印象を持つ怪物らが徘徊しており。人が居られる雰囲気、それは無かった。

そんな廃墟かの奥底で、”それ”は燐光に照らされつつ、赤褐色のプールの中で、或いは眠る様にか…仰向けだろう、その姿勢でその水?に浸りながら、”それ”は横たわっていた。洞窟の中にある地底湖、そう言って良いその環境は、豪商の家さえもすっぽり入るような大きさがあったが、それはそれでも足りなそうな、そんな巨大さを持っていた。巨大な体躯と、そしてその頭部は巨大な鮫のそれであり、ここはその”怪物”の寝殿で有るような。壁面に開いた洞穴から、杖を持つ黒いローブの人物は、その様子を見下ろしていた。

「忌々しい制約だ、この程度の力を得るのに、ここまで費やされるとはな」

その人物は、眼下に見える巨大な人型の怪物へ、幾らか掠れた声でそう呟きつつ。それでも、事態が前に進んでいる事には、相応の満足を感じては居るようだった。背後には幾人かの、同じような漆黒のローブに身を包んだ人々がいて、彼らは口までシェードで覆われていたが。その人物はシェードは無く、薄暗さの中にも表情を伺う事は出来た。口調とは相いれない印象の動きで振り返りつつ、その男は口を開く。

「”超越する者”が目覚めるにはまだ、幾らかの時は必要だ。今はまだ、トラッドに邪魔される訳には行かない」

黒いローブの面々は、それに頷きつつ、そして、洞穴から静かに出て行った。そこに残った男は再び、その眼下に見える巨体を見下ろしていた。

「この世界の、何が理想だというのだ…」

男はそう、笑みを浮かべつつ呟いていた。


2「勇者の力」

直也にとっては、だったろうか。それでもその、単なる棒きれは今、この場にある如何なる武器よりも頼りになる”何か”と化して、直也の手の中で輝きを纏っていた。怒気と解る咆哮で、他のシャグらが襲ってくるが。今の彼に取ってそれは、漁で網を引くよりも容易く処理できる、そんな見掛け倒しの群れでしか無かった。リーアがあっけに取られている内に、それは異様と言って良い身体能力で、その場に現れた十数体にも上ろうか、そのシャグの群れを、単なる消し炭に変えていた。棒きれが一閃するだけで、彼らは消えて行った。

「ゲームに出てくる敵の方が、まだ歯ごたえは有るな、この程度なら・・・」

しかし、そう呟いて手にした棒切れを見るとしかし、それは不意に、燃え尽きる様に消えてしまった。呆然としていると、驚きと喜びと、そう言うのが混ざった表情でリーアが駆け寄ってくる。

「あ、あんた何者?こんな事出来るなんて!」
「なんかね、一応俺、勇者らしいよ。嘘じゃないみたいだが…やっぱり棒切れじゃどうにもならないか。そうだ、他に武器はあるんだっけ?」
「詰所にまだいくらか残ってる筈だよ。こっち」
「・・・あ、ちょっと待って、あんたの剣を見せてくれ」

そう言って直也はリーアからその剣を渡して貰うと、彼は少し念じる様な視線をその剣へ向けた。それで、リーアの持つ剣は、さっきの棒切れと似た様な光、それを放ち始めた。直也は笑みを浮かべる。

「少しは持ちそうだ、これを使ってくれ」
「これって・・・」
「急ごう、ここから先に奴らを通す訳には行かない」
「う、うん」

手渡された、薄く光を放つ剣をまじまじと眺めつつ、リーアは直也を先導し、詰所の方へ向かった。気づくのに時間は掛からなかった、直也から渡された剣が奇妙に、軽い。彼のこの能力は、彼だけに限定される訳じゃないのだ。絶望しつつあったリーアだが、その先に走る青年に、この状況への希望の光は見えた。


「この先に!行かせる訳にはいかん!」

そう怒鳴りながら、その巨体と言って良い体躯によって振り回される戦斧は、それでもそのシャグを一刀両断には、していた。戦斧の刃の部分には、輝きを放つ宝石の様なモノが埋め込まれており、それによってか、刃の部分には何かのパワーが付与されては居る様だった。前線で戦う他の自警団の戦士らも、多くは似た様な装備を付けていて、それでもシャグ相手に相応の抵抗は出来ていた、しかし。シャグの大群は尽きる事無く押し寄せてくる…流石に大隊長のガレンにも、疲労と焦りの色は見え始めていた。この襲撃は、今までに無い何かだとは感じていた。

しかし、そんなガレンの脇から放たれたらしい弓矢が、突如、眼前のシャグに突き刺さり。しかしそれは貫通して、その直線上のシャグを数体、そのまま一掃していた。自身を呼ぶ声に振り替えると、後ろで弓矢を構えている少年?が居て、リーアも視界に入った。事態を理解出来ないまま、その少年は叫ぶ。

「退いてくれ!」

とっさにガレンは巨体を、自身が向かっていた敵から横に反らし。そこに、直也の放った弓矢が撃ちこまれ、同じく、数体がそれで消滅していた。驚くガレンの元に、リーアも駆け込んでくる。止めようとする前に、リーアの振るった剣は、再び襲ってきたシャグの数体を、同時にか切り伏せていた。流石に、シャグの大群もそれには幾らかたじろいだ、様だった。

「みんな!勇者が来たよ!勇者が来たんだ!」

リーアはそう、周囲の戦士達に叫んで。直也は何だか、むずがゆくはなった。

 

3「制約」

町の中へ入って行こうとするシャグらの上を、巨大な一つ眼の、蝙蝠?らしい何かは、或いは彼らを監視する様に飛んでいた、が。それはその視界にその、シャグらの幾体が突発的に”破壊”される光景を映していた。”それ”を、それから伝わってくるその視界を見ていた黒いローブの女は、その光景にそれでも狼狽えた、勇者というには、それはあまりに圧倒的過ぎたから、だ。

「なんだ、こいつ・・・?」

”勇者”という存在が、神に立ち向かう者らにとって脅威である事は理解していた、が。それは彼らにしろ、十分理解されていた事ではあった。むしろ、”それ”の脅威が薄いからこそ、この地はシャジャク、「超越する者」を信仰する彼らにとってその標的と化したのだが。トラッドの影響が強いこの地には、勇者は現れにくかった、ほぼ全てがトラッドの神託、そう言う物で解決し得たから、だ。この地には英雄は居ない、そんな、或いは独特な風土が有ったが。それが今の彼らにとっては都合のいい環境には成っていた、しかし。

彼女が不意に、目を細めた。

「アリアン様…申し訳ありません。想定外の存在が現れました、如何いたしましょう?」

彼女は無言で問う。その”向こう”から、それは声なく返答はあった。

<シャグらでは、どうにもならんと言うのか?>
「用意した魔力では、これ以上呼び出せません。数は減らされています…」
<ナージャで対抗し得ないと言うのか…。トラッドめ、何をした…。解った、今は戻れ>
「…解りました」

彼女は、持っていた最後のクリスタルを、その場で起動状態にして置き。そして、口惜しそうな視線を向けつつ、町から背を向けて歩き出した。その後ろで、再び幾体ものシャグが現れ、街の方へと向かっていく。彼女が少し進む先に光、というかゲートの様な暗闇が現れ。彼女はその中へ歩いていくと、そしてそれで、その暗闇は彼女と共に、消えていった。


「結界」は、今は既に修復されそして、それは更なる輝きを放ち始めていた、ヘレナ達の祈祷、それの効果である。やがて幾つか残って居たシャグらはそれで狼狽え始め、その後は、急激に弱体化した様に、戦士らの一閃で倒されて行った。領域内に踏み込んだシャグの群れは、最後の一匹をガレンが両断して。それで全て倒された、様だった。

「これで最後か?!」
「そのようです、大隊長殿!」
「よおおし!勝ったぞ!我々は敵を退けた!!」

戦士らは歓喜し、勝どきを上げつつ、危機が去った事に安堵し、雄たけびを上げた。”それ”を聞いた村人らも喜び、神殿の周囲はそれでも、幾らかの歓声に包まれた。この戦いで、今は最も活躍したと言って良いリーアも、共に喜びつつも。

「え、あれ・・・ボロボロ・・・?」

リーアが不意に、自身が持つ剣に目をやるとそれは、もう何十年も使いこまれたか、野晒しに成っていたかのように、ボロボロにやせ細り、錆びていた。あの輝きはもう見えない、もう使えない状態になってしまった様だった。直也によるこの「付与」は、しかし、何かの制約と共にはあるらしかった。それは愛刀、という訳でもないがしかし、ともかく危機を乗り切った対価としては妥当だ、そう納得しつつ。

「ありがとう、あんたのおかげだナオヤ。流石に勇者だね!」
「…そうかな」

直也はそれで、不意に表情を曇らせた。彼によってもこれは、あっけないというか…幸運、そう言って良い事態だ、それだけに。自分がここに来る前の事を今、彼は少し思い出していた、そして、同時にあの、自身を飲み込んだ巨大な鮫の口もまた、だ。

嫌な予感しか、今の彼にはしなかった。


何とか結界は維持され、そしてシャグの大群も退けた、という報は。神殿の中で結界の形成に集中していたヘレナらにとっても吉報と言ってよかった。しかし、彼女らも今、想像以上の疲労、それを感じては居た。次が有った時、果たして。今は、恐らくは直也のおかげだろう。トラッド様が彼を呼んでくれなければ、この事態を打開は出来なかった。自身の信仰その正しさを再確認しつつ、彼女は神に感謝の祈りを捧げていたが。

その時はまだ、ヘレナはトラッドが言った事を、まだ完全にか忘れていた。

ーーー

あとがき

ちょっとアルティア様とかトラッド神とか出した時点から、以前に書いた「ダークネスダンジョン」の世界観を足場にしてしまった、が。その辺との異相は、果たして・・・。

 


不定期連載「ナオヤ戦記 ~奈落の巨顎~」 第二話

2023-10-03 16:42:20 | 創作

「ナオヤ戦記 ~奈落の巨顎~」 

第二話「悪夢は始まった」

1「勇者は自覚がない」

薄暗い曇天に支配された、この「リーカー」と言う地域には今、人の姿が見えなかった。眼前には町、と言って良い集落は見えていたが、見えるのは尖った頭部に大きな顎を持ちつつ、或いはカエルの様な皮膚、というべきか、青に近い緑の皮膚に覆われた、二足歩行の怪物でしかなく、それらは獲物を探すかのように周囲を見回しながら無気力に、数多、徘徊していた。そんな悪夢の様な空気の中に一人、頭まで黒いフードを被った人物が、その町までの道を歩いていた、周囲の怪物らも意に介さず、むしろ彼らはおののくように、自ら避けているようだった。フードの中も、口までシェードを覆っていて…表情は垣間見える視線にしか見えない。

「中々、しぶといね。トラッドの加護と言う奴か・・・忌々しい神め」

声は、女性の様だった。


「いや、何?つまり俺に、なんか怪物をやっつけてほしいって事?」

大池 直也は、今年で21歳には成る。高校は何とか卒業したが…親の勧めで入った大学は中退し、今は親の漁を手伝っていた。良くも悪くも昔からの環境だ、なじむ、というより当たり前の様に、今は親より先に漁の支度をする、そんな状態だったが。そんな経歴とは思えない程に、見た目は、それはヘレナの視線では、レイピアとかが似合いそうな、そんな風貌には見えていた。

「トラッド様は…そのように仰ってました。異世界アレス、そこから来る勇者なら、この悪夢を祓う事が出来る、と」
「誰だよ、それ」
『私だけど』

不意に直也の後ろから声があり、気配が無かった?為に驚いて振り返ると。そこには長身に豪奢な鎧をまとった、女性?が何か、透けた様な?直也の感覚では投影した映像の様な、そんな像としてそこに有った。この地域では主神として祭られている武神トラッドは、しかしそんな威厳を無視してそこにあり、そしてラフな口調で話を続けた。

『いらっしゃい直也。面倒に巻き込んじゃってゴメンね?ともかく、事はあなたの元の世界にも通じてくる話だから…まあ、ちょっと協力してもらえると嬉しいな』
「…いやまて、あんた…昨日夢の中に出てきた…?」
『”アレ”じゃ足りないかなーとは思ったんだけど、まあそう言う事だから。後は、ヘレナから話を聞いてね、私も一応神だから、あんまり人前に姿見せちゃダメなのよ、じゃね?』

徹底的にラフい説明で、そのままその女性は、まったく事態を把握できない直也を無視して消えてしまった。再び、ヘレナと二人だけになる。

「とにかく直也様、そう言う事ですので。服装も汚れてます、用意しますので、こちらへ」

ヘレナの、奇妙に嬉しそうな視線を前に、直也は事態を今も把握できなかった、ともかく。服は次第に乾きつつも逆に塩みを帯びて、不快感を増していた。それは少し、悪夢を思い起こさせた。


2「勇者、着替える」

扉の外の、その部屋の中では、ヘレナを中心とした神官の女性らが、ひそひそと、何かの熱の籠った会話を続けていた。

「わ、わりとポイント高くないですか?彼…」
「あの、トラッド神様は、なんで彼を?」
「詳しくは…でも、旧知の様な感じもしたんですよね、アレスと言う世界では、知れた人なのかも」
「勇者様か…」

そう、何かぼんやりする神官の少女に 微妙な危機感を感じつつ、ヘレナはふと気づいた。扉の向こうで歩く音がして。やがて、扉は開かれた。そこには、この地域では標準的な男性の服装に着替えた、直也が立っていた。

「シャワーかなんか使えるとありがたいんだけど・・・そう言うの無いかな」
「?それは、どんな?」
「いや、うーん…風呂場にある水が出るホース…って、まあないか、ここは現実じゃないんだよな」

それで、まだ少し濡れた髪をかき上げる。神官らの視線が集中する中、ヘレナは少し苦笑した。

「本来でしたら沐浴場が有るのですが…外部の水路から汚水を流されていて…今は使えないんです」
「汚水?」
「毒、と言った方が良いんでしょうね、ともかく私達には、あまり触れない方が良いモノです。シャグには、むしろ力を得られるという物らしいですが」
「シャグ?」

直也には、解らない話ばかり、だった。


ヘレナに促されつつ、それ相応の大きさで有る神殿から外に出る。外には今は曇天が広がっていて、薄暗かった。ともかく見た事ない…いや、ゲームのRPGでは馴染の光景、と言うべきだろうか?神殿の前には小さな公園くらいの広場があり、そしてその外にはレンガを基調とした街並みが続いていた。しかし、そこに有るのは多くのテントと、そして犇めくような…そして表情の暗い、今は直也の着ている服装に近い、そんな人々の姿、だった。神官らが、彼らに配給をしているのも見える。

「おいおい、震災かなんかか?なんでこんな・・・」

直也の問いに、表情を曇らせるヘレナ。

「トラッド神様と敵対する勢力のシャジャクが・・・数日前にこの町を襲ったんです。幸い、直ぐに結界を張る事は出来たのですが…この周りだけで。逃げ込めた人々はこれだけです。外には多くの犠牲者も出ていて…」

そんな話をしている時、不意に。街の奥の方から、人々の喧騒、というか騒乱だ、それが聞こえてきた。


3「それでもそれは勇者の様に」

黒いフードを被った人物が、何かを汲む様に手を開くと、そこには邪悪な、と言って良い炎が現れ、そしてそれは鈍く赤く輝きつつ膨らんでいった。彼女はそれを、眼前に見える光のシェード、そう言って良いモノに対して投げつけた。それは光のシェードにぶつかって、そして爆発を起こす。煙が晴れた時、その部分だけ光のシェードは消滅していた。その周囲から次第に補修はされていく、が。次の火球はそれよりも先に投げ込まれた、穴は、どんどん開いていった。そしてその開いた穴から逃げ惑う人々を追う様に、シャグの群れは、なだれ込んでいった。

「ヘレナ!結界が破壊された!!何とかならない?!」

遠くで起こる人々の悲鳴や騒乱に狼狽える直也らの前に、鎧を纏った女性が一人、駆け込んできた。ヘレナも狼狽えたが、それでも。

「結界を強化します、リーア、あなた方は何とか彼らをこれ以上、中に入れないで!」
「無理だ、もう入られてる!」
「何処だ?!俺に何が出来る?!」

女性らに割って入って、直也が声を上げた。それでも事態は直ぐに理解出来た。ともかく自分は、”この”事態をどうにかする為に連れて来られた訳だ、だとしたら、何かしない訳には行かなかった。

「連れて行け、俺も手伝う!!」
「こっち!ヘレナ、後頼んだ!」
「直也さん!?」

リーアはそう言って、直也を伴い騒乱の方へと走っていった。ヘレナは幾ばくかの悲痛を堪えつつも、仲間らを伴い、神殿の中へ戻っていった。

直也は、少し不思議な感じはしていた。体が軽い、その気に成れば屋根の上にでも飛び上がれそうな…そんな感じさえした。鎧を身に着けているとはいえ、先行したリーアをすぐに追い抜いていき、不意に気づいて立ち止まる。

「どんな奴らだ?」
「あ、あの…そう、シャグだよ!怪物。気を付けて?あいつら水のある場所なら何処からでも・・・」

そう、彼女が息を切らしつつ言った直後、それは現実のそれになった。街の中に流れる川は今は、何か赤褐色の剣呑さを纏う淀んだ色をしていた、が。やがてそこから何体もの、頭の尖った怪物と言って良い、大きさは動物園で見たトラ程はある?ただ印象は…そう鮫だ、”それ”が現れた。気づくと、直也とリーアは囲まれていた。リーアは鞘から剣を取り出しつつ言う。

「ナオヤ、だっけ?ごめん、右の道に詰所がある…そこまでは何とか切り開くから」

それは、ちょっと無理そうだった、一体のシャグが、リーアに襲い掛かってきた。リーアは何とか剣を振り回し、”それ”を追い払おうとはするが…、直也の方を護るには、あまりに相手の数が多かった。直也は周囲を見回すが、見えたのは道を敷く石や、或いはテントを創る際に使用したかの棒切れくらいだった、それでも直也は、石を掴んで。

そこで、直也は違和感を感じた。

直也はそれですぐ、その石を、リーアを襲おうとするシャグに向けて投げつけた。”それ”は見事にかシャグの頭部に命中し、しかしそれを、そのまま爆発する様に”粉砕”していた、シャグはそのまま後ろに倒れ込んで。状況の変化に少し呆然とするリーアだったが。直也の後ろからも、危機は迫ってきていた。

「ナオヤ!後ろ!」

”それ”で直也は咄嗟にしゃがみ込み、そこに有った棒切れを掴んだ。その途端、その棒切れは輝き始め、何かの力?それを宿した様に鈍く赤くオーラを発し始めた。彼はそれを横殴りに、襲ってきたそのシャグに向かって振り回した。鈍いというべきか、或いは暖簾を腕で押すような。そんな感触を残して、そのシャグは、単なる棒切れによって、その上半身を分離させられ…そしてそのまま燐光を発して消えてしまった。周囲のシャグが、何かの声?を上げ始めた。

まだ、街の外にいたフード姿の人物は。街の中で始まる剣呑の中に、一つの異物を感じていた。

「トラッドめ・・・勇者を呼んだというのか、忌々しい。まあいい、なら、あの世へ送り返せば良いだけだ」

直也の持った木の棒は、何かの燐光を発し続けそれは、直也にその、単純な話を理解させては居た。

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あとがき

ちょっと先行き解りませんが第二話何とか書けたんで、掲載。タイトルを色々あって「ナオヤ戦記」と改め、なろう系っぽさは捨てる方向で、果たして。テンション的には日刊っぽい気もしますが果たして。