新会堂に移った2012年当時、私はM市から礼拝に通う生活をすでに7年間続けていました。
朝6時半過ぎに家を出て来るのですから、毎回が小旅行のようなもので、その目的地が旧会堂から新会堂に移っても、私には大きな違いはありませんでした。
ただ、新会堂には宿泊できる場所がなかったので、台風でM市駅の手前の山中で列車が運行停止になった時には、K兄姉のお宅に泊めていただける恵みに何度もあずかることができました。
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2013年11月頃、いよいよ夫の癌も末期症状になり、2014年8月に召されるまでの10か月程は、会堂礼拝はできなくて、ネット礼拝になりました。
入院中は、病室にパソコンを持ち込んで、退院後は、O兄に作ってもらったコロコロ台を枕元の近くに移動させてその上にパソコンを置いて一緒にネット礼拝をささげました。
この間、教会とは建物ではなく、「呼び出された者の群れ」であることを体感しました。
何人もの兄弟姉妹が、何度も何度も、病院に、家庭に訪問してくださいました。
温かい交わりの中で、夫は信仰に導かれ、弟子訓練も受けることができました。
受洗試問会・洗礼式・聖餐式の日には2人の訪問介護の方を含めて、25人もの兄弟姉妹が集まり、「我が家が教会になるように祈る会」の結晶のような一日が与えられました。
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夫が召されて3カ月後の2014年10月に、教会のある街に引っ越して来ました。
当時、新会堂に加えて隣の一軒家。そしてまた隣のマンションの2室が借りられるようになり、それまで教会学校のために借りていたアパートの一室が空いたので私が入居できたのでした。
これは、まさしく神のタイミング、神の恵みの時でした。
今や、「教会が我が家に」といえるような、霊の家族、主にある兄弟姉妹が集う新会堂の近くで生活することがゆるされていることを感謝して、ますます熱心にキリストのからだである教会の働きに仕え続けたいと願っています。