ヌマジぶろぐ

【広島県広島市】沼田自動車学校の公式ブログです

ヌマジ一緒に学ぼうの会~盲導犬との関わり方について ~最終回~

2021-11-22 | 盲導犬
こんにちは
「ヌマジ一緒に学ぼうの会」盲導犬担当の投稿です。
今回は、盲導犬との関わり方についてのブログの最終回になります。

最終回は、今までセミナーを受講したり、日本盲導犬協会の方に直接お話を伺ってきた中で、
感じたことや、今後の決意について投稿していこうと思います。

まず、『盲導犬』についてのブログを投稿するにあたって調べていく際、盲導犬についての知識が全くなく、何から調べたらいいかもわからない状態でした。
そんな中でも盲導犬について調べていくと、恥ずかしながら今まで自分が盲導犬について何も知らなかったことや、知ろうともしていなかったことに気づきました。
調べていくうちにいろいろな協会や団体があることを知り、各団体のHPやYouTubeなどもあり、
盲導犬についてもっと知りたい、今までの私たちのような何も知らない人にももっと知ってほしいと思うようになりました。

そんな中で、セミナーなども行っていることを知り、「百聞は一見に如かず」と、
セミナーに参加させていただくことにしました。
セミナーを受けるまでは正直、視覚障害者や盲導犬と聞くと
「かわいそう」「大変そう」などマイナスなイメージを持ってしまっていました。
しかし、セミナーの中で実際に盲導犬を利用されている方の生の声を聞くことができて、
イメージしていたものとは全く違い、プラスなイメージに変わりました。
障害者の方も、日々の生活、人生を楽しんでいて障害のない人と、
何も変わらない毎日を過ごされていました。
中には暗い気持ちで暮らしていた方もいらっしゃるようでしたが、盲導犬と出会って、外に出かけるようになり、楽しい毎日を送れるようになったという方もいらっしゃいました。

また、日本盲導犬協会の方と個別にお話を伺う機会を設けていただき、
これまで投稿してきたようなたくさんのことを学ばせていただきました。
そして、お話を聞いた中で私が一番印象に残ったのは、障害者が過ごしやすい社会にするのは「優しさ」ではなく、「当たり前のこと」だということです。
障害も一人一人の個性です。
全ての人が不自由なく過ごしやすい社会になっていないのは社会の不備であり、
それをなくしていくのは優しさではなく、一人一人が意識して、行動しなければいけない、当たり前のことなのです。

このブログを投稿するにあたり、たくさんのことを学んできました。
はじめは、自動車学校として安全な交通社会を実現するために盲導犬にも目を向けてみようと始めたブログ投稿でした。
合わせて、運転などをしない人にも知ってほしいと感じたこともたくさんありました。
もちろん交通安全とは深く関わっていて、自動車の運転について教える教習所の立場として知っておかなければいけないと感じたことはたくさんありました。
例えば、盲導犬は案内役ではなく「曲がり角を教える」「段差を教える」「障害物を教える」という役割を担っています。
信号機の判断も盲導犬にはできないため、ユーザー自身が渡れるか渡れないかを判断してわたっているということも今回初めて知りました。
交通社会にかかわるすべての人が盲導犬ユーザーが横断歩道を渡ろうとしている場面で、このことを知っているか、知らないかでは、ユーザーと盲導犬が安全に渡り切れる可能性や、ユーザーの気持ちも大きく変わってくると思います。
このように交通安全と盲導犬との関わり方については、
地域の交通安全センターとして、私たちが必ず知っておいて、関わる全ての人にも伝えていかなければいけないことだと思いました。

これからも私たち沼田自動車学校は、日々の教習の中で、技術面だけでなく、
マナーや思いやりといった気持ちの部分もしっかりと伝えていき、
「全ての人が気持ちよく過ごせる社会」にするため、なるべくたくさんの人へ今回学ばせていただいたことを発信して、「安全な交通社会を作る」ことに全力を尽くして参ります。

このブログを読んでくださった皆様の、「盲導犬との関わり方について」の考え方に、少しでもお役に立てれば幸いです。
またその第一歩が「知ること」だと思うので、少しでも共感してくださった方は、ぜひご家族やお友達にもお話ししていただけたらと思います。

また、このブログを投稿するにあたってご協力いただきました「日本盲導犬協会」の
ホームページやYouTubeもぜひご覧ください。
ホームページ   YouTube

最後に、ブログを作成していくにあたりご協力頂きました全ての皆様に感謝致します。また、これまで『盲導犬との関わり方について』のブログ読んで頂いた皆様、最後までご覧頂きまして誠にありがとうございました。


『みんなで 歩行者事故ゼロ プロジェクト』~高齢歩行者について~

2021-11-05 | 歩行者事故0プロジェクト
皆さま、こんにちは!!

ヌマジ一緒に学ぼうの会
『みんなで歩行者事故ゼロ プロジェクト』担当です。

秋も深まり、涼しさを越えて非常に寒くなりました。
体調管理にはお気をつけてください。

さて、今回のテーマは『高齢歩行者』に目を向けていきたいと思います。




みなさま、道路交通法では『高齢者の保護』として
運転者へ法律により以下を義務づけています。


道路交通法第14条 第5項

高齢の歩行者、身体の障害のある歩行者その他の歩行者で
その通行に支障のあるものが道路を横断し、又は横断しよ
うとしている場合において、当該歩行者から申出があった
ときその他必要があると認められるときは、警察官等その他
その場所に居合わせた者は、誘導、合図その他適当な措置を
とることにより、当該歩行者が安全に道路を横断することが
できるように努めなければならない。


道路交通法第71条第2号の2

高齢の歩行者、身体の障害のある歩行者その他の歩行者で
その通行に支障のあるものが通行しているときは、一時停
し、又は徐行して、その通行を妨げないようにすること。


では、このルールを実現するためには・・・・


私たち運転者1人1人が高齢歩行者の立場や行動特性
しっかり理解して運転行動に活かす必要があります。


しかし、現状はどうでしょう?


広島県警ホームページによると
令和3年9月までに広島県内で交通事故で亡くなら
れた方は50名で昨年に比べて2名増えています。

その中でも横断中の死者は15名中、13名は
高齢者の方です。全体の86%を占めています。

これは、私たちにとっては危機的状況です。

では、なぜ高齢歩行者は安易に道路を横断してしまうのでしょうか?


そこには、ある高齢歩行者の特徴があるようです。
高齢歩行者の立場になって考えてみましょう。

特徴1

『相手が止まってくれる』などと、周囲の状況を読んで判断する
のではなく、自分の思ったように行動しがち。

特徴2

視力・聴力の衰えから、車の速度を判断しにくくなり、また間近
のエンジン音が聞き取れず、車の発見が遅れることがある。

特徴3

体力・運動機能の衰えから、歩行速度が遅くなり、車に対して
機敏な動きがとれなくなる。


ではこの特徴を踏まえどんな事故が多く発生しているのでしょうか?
高齢歩行者による事故のパターンについて考えてみましょう。


事故パターン1

渋滞車両の間から横断してくる。

理由として
片側車線が渋滞のため停止している道路で、「反対車線の車も
来ない」と高齢者が思い込み、渋滞車列の間から道路を横断し
てしまう為。

事故パターン2

急に道路を横断する。

理由として
横断歩道や歩道橋までも遠く、足腰も悪く面倒になり
道路を横断してしまう為。

事故パターン3

車の接近に気づかない。

理由として
視覚、聴力の衰えの為車の接近に気づかない為。

事故パターン4

信号を無視して横断してくる。

理由として
赤信号と自覚しているが、高齢者が赤
信号でも横断を始める為。(無自覚の方もあり)

などが高齢歩行者の事故パターンの一部です。




では、運転者はどのようなことを気を
つけていけば良いのでしょうか?

そうです!!

今回の高齢歩行者の特性を理解して、運転者の皆さまが

『車の流れが大きい道路でも横断してくるかも
『赤信号でも横断してくるかも
『高齢者は足腰が悪く、歩道は障害物が多い為、車道側へ出てくるかも


などと、常に『~かもしれない』運転、いわゆる
『危険予測』を常に意識して運転し、いざという
ときにもブレーキを少しでも早く踏めるように
『アクセルペダルからブレーキペダルへの構え』
が非常に大事になってきます。

今後の運転にお役立てください。

最後に、私たちもこういった投稿を通じて
非常に勉強になります。今後ともみなさまとご一緒に
学び、交通事故防止・交通事故ゼロになるように
役立つ情報を発信できるように、頑張って参ります。

次回の投稿もお楽しみに!

参考HP
・全国の状況と広島県の概要 - 統計資料 >
 交通事故統計 | 広島県警察 (hiroshima.lg.jp)

・安全運転のポイント (daikai.net)

ヌマジ一緒に学ぼうの会~盲導犬との関わり方について 第5回~

2021-10-06 | 盲導犬
こんにちは
「ヌマジ一緒に学ぼうの会」盲導犬担当からの投稿です。

前回、盲導犬貸与までの流をご紹介しましたが、
その中で盲導犬を10歳で引退するということをお伝えしました。
今回は盲導犬としての役割を全うして引退した犬たちがどのように過ごすのかということをご紹介します。

引退した盲導犬が過ごす場所はいくつかあります。

まず、「パピーウォーカーの元に戻る」犬もいます。
パピーウォーカーとは、盲導犬候補の生後約2カ月から1歳までの子犬の期間に過ごす、家庭での育成ボランティアのことです。
日本盲導犬協会では、ユーザー、パピーウォーカーに盲導犬貸与の際に連絡を取りたいかの確認を行っていて、もし連絡を希望されれば、日本盲導犬協会は橋渡しのみ行い、その後の付き合い方は双方にお任せする形をとっているようです。
そのため引退後にパピーウォーカーの元へ戻って引退後の人生を過ごす犬もいます。

他には「引退犬飼育ボランティア」と過ごす犬もいます。
パピーウォーカーとは違い引退後に、新たな環境、新たな家族とともに暮らす過ごし方もあります。
しかし、この引退犬飼育ボランティアになるためには、室内飼育ができることや、留守にする時間が少ない人などの条件があります。盲導犬は、パートナーである盲導犬ユーザーとともに室内で過ごしていたので室内の生活に慣れています。そのため、突然外で生活することになるとストレスを抱えて問題などを起こしてしまう可能性もあります。
またラブラドルレトリーバーやゴールデンレトリーバーは、人の側にいることが好きで、人のそばにいることで安心します。そのため単身でお住いの方や半日以上家に誰もいない状態のご家庭は安心して過ごせる環境ではないためお断りしているようです。

そして最後に「引退犬棟」で過ごす犬です。
引退犬棟は、しっかりケアしながら穏やかに過ごせるように、サポートしている盲導犬を引退した犬たちのための部屋がある施設です。
引退後すぐに里親が見つかる犬ばかりではないので、そのような犬たちも路頭に迷うことなく安心して、いい環境で暮らせるようにこのような施設があります。

今回紹介したように、引退後の盲導犬の暮らし方はいくつかあります。
子犬の時に一緒に過ごした家族とまた一緒に暮らせる、「パピーウォーカーの元へ戻る」という選択はユーザーの方に愛されて常に一緒にすごした盲導犬にとって、安心できるようなとても暖かくてほっこりする過ごし方だなと思いました。
また、引退犬飼育ボランティアの場合も条件をしっかりともうけて、犬たちがストレスを感じることがないような条件になっているので、新しい環境でも安心して過ごせるのではないでしょうか。
引退犬棟での暮らしも犬たちがのびのび過ごせるような施設になっているようなので、最後まで施設の人に愛されながら過ごせると思いました。

約8年間という長い間盲導犬ユーザーを癒し、パートナーとして盲導犬の役割を全うした全ての犬たちが、引退後の第二の人生をより穏やかに、安心して幸せに暮らせるように祈っています!!

下のリンクから日本盲導犬協会のホームページやYouTubeをご覧いただけるので、
詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
ホームページ   YouTube

『みんなで 歩行者事故ゼロ プロジェクト』~高齢運転者の交通事故防止~

2021-09-29 | 歩行者事故0プロジェクト

こんにちは!
ヌマジ一緒に学ぼうの会
『みんなで歩行者事故ゼロ プロジェクト』担当です。

気温も涼しくなり過ごしやすく
なってきましたね。

今回のテーマは
夏の広島県交通安全運動の重点項目にあります
『高齢運転者の交通事故防止』についてです。




広島県警ホームページの統計によりますと
広島市で今年1月~7月までの交通事故件数は
1,120件、その中で高齢者(65歳以上)の
事故件数は254件で、全体の約22.6%
高齢者の方が占めており社会問題となっています。

HP参考『H16新事故分析表 (hiroshima.lg.jp)』


興味深い統計がこれも広島県警ホームページに
ありましたので紹介していきましょう。


・なぜ高齢運転者の事故が増えているのか?

 平成21年~令和元年で広島県の75歳以上の
 高齢者の免許保有率は毎年増え、平成21年では
 8.2万人でしたが、令和元年には14.6万人
 1.8倍に増えている。

 交通社会にもおいても高齢化社会となっている
 ことが増加原因の1つかもしれません・・・。

・高齢運転者の死亡事故で多い事故類型(特徴)は?

 75歳以上の広島県での死亡事故類型は
 車両単独事故が全体の62.1%と半数以上を占めて
 おりその中でも具体的には、ガードレールや電柱に
 激突するような『工作物衝突』や車両が車道上をは
 み出し中央分離帯へ乗り上げたり、民家へ激突など
 の『路外逸脱』 の事故が多く発生しています。

・高齢運転者の死亡事故の人的要因は?
 
 75歳以上の広島県での死亡事故の人的要因は
 『操作不適』いわゆる操作間違いによる事故が
 全体の58.6%でその中でも、ハンドルの操作間違えと
 アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違えが主な
 要因と言われています。

HP参考『平成30年における交通死亡事故 の特徴等について (hiroshima.lg.jp)』 


高齢者の事故でいうと・・・

皆さまの記憶に新しいのは東京・池袋で起きてしまった
当時90歳の方が起こした母子が死亡、9人が重軽傷を
負った事故です。

これも『アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違え』
が主な原因でしたね。

個人差もありますが、年齢が高くなると身体的能力の衰えを
感じるようになり、運転技術も少しづつ衰えていきます。

我々もひしひしと運転に限らず身体能力の
低下は感じますね・・・・・

運転では免許返納ということも選択肢のひとつかもしれません。
しかし高齢運転者の多くは病院への通院や買い物など必要
最低限の行動として必要な方もいるのも現状です。

その身体能力や人間の不注意や操作ミスを少しでも
支援するのが、セーフティ・サポート・カー略して
サポカーの存在です。




・サポカーとは?

 政府は高齢運転者の交通事故防止対策の一環として、
  衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全技術でドライバー
 の安全運転を支援してくれる車。

・サポカーの主な機能は?

 1.衝突被害軽減ブレーキ
 2.ペダル踏み間違急発進抑制装置
 3.車線逸脱警報装置
 4.先進ライト

その他それ以外にも自動車メーカーが考える高齢運転者の
事故防止に関する先進安全技術があります。

しかしサポカーはあくまでも事故防止や被害軽減に
役に立ちますが、機能には限界があります。

路面や気象条件によっては作動しない場合もありますので
機能を過信せず、引き続きドライバーの皆様が常に安全運転に
心がけていただく必要があります。

HP参考『ついに日本で走り出す! 自動運転“レベル3”の車が走行可能に 
    | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp)』

    『サポカー(安全運転サポート車)のWEBサイト (safety-support-
    car.go.jp)』


最後に車は進化をつづけますが
人間は加齢とともに身体機能は低下して
いきますので、まずは無理しない運転
(車間距離や早めの減速など)が大事ですし
万が一の時の事故軽減や事故防止の為
サポカーへの検討も大切な判断だと思います。

それと高齢者マークつけ周りの車にも
注意してもらうことも大切だと思います。



一般ドライバーの方も高齢者マークをみたら
車間距離を十分にとるなど高齢者の方に無
理をさせない運転ができるようにすることも
事故防止にもなると思いますので注意していきましょう。

最後に現在秋の全国交通安全運動が
9月21日~30日の期間で行われております。


特に歩行者への安全確保に心がけ
歩行者事故ゼロに向けて努力していきましょう!

ではまた次回の投稿を楽しみに!!



ヌマジ一緒に学ぼうの会~盲導犬との関わり方について 第4回~

2021-09-04 | 盲導犬
こんにちは
「ヌマジ一緒に学ぼうの会」盲導犬担当からの投稿です。

ここまで盲導犬との関わり方について投稿させて頂いておりますが、今回は盲導犬貸与条件と盲導犬の利用を希望してから貸与されるまでの流れをご紹介いたします。

まず盲導犬の貸与条件は以下の通りです。
①目が見えない、見えにくいことで歩行が困難と感じている方
②「盲導犬と積極的に外出したい」という社会参加意欲がある方
③約4週間の共同訓練(盲導犬と歩く訓練)を受けられる方
④責任を持って盲導犬の適切な飼育と管理ができる方
※身体障害者手帳は、必ずしも必要ではありません。
 また、年齢の制限もありません。 
(こちらは日本盲導犬協会のみの条件で、 団体によっては障害者手帳の等級の規定なども設けられています。)

このように条件はありますが、団体によっては、手帳発行の対象でない病気(眼球使用困難症など)や外国籍のために身体障害者手帳の取得対象にならない方も、お申込みいただける場合があります。
盲導犬貸与の対象になるかどうかはまず、全国11か所の盲導犬訓練施設のいずれかへ問い合わせるか、お住いの自治体(都道府県庁・政令指定都市の場合は市役所)の障害福祉窓口にご相談ください。
盲導犬は無償で貸与されますが、盲導犬を利用するからにはユーザーとしてきちんと指導を受け、責任を持つことが必要となります。

ここからは盲導犬を希望してから貸与されるまでの流れをご紹介します。
1.申請
まずは体験会や一泊二日の宿泊型説明会に参加していただいて、申請をします。
2.面接
申請後は職員による自宅での面接を行い、共同訓練を受けていただくための準備を進めていきます。ここでユーザーに合う盲導犬をマッチングしたりもします。
3.共同訓練
共同訓練で、歩行の安全性や適切な飼育方法技術が一定の基準以上に認められた場合に、盲導犬ユーザーとして認定されます。
4.盲導犬使用者証の発行
認定されると盲導犬使用者証が発行され、認定後は引退するまで定期的にフォローアップをして盲導犬としてのいい状態を維持していきます。

お申込みから実際に貸与されるまで、通常だと1~2年程度かかることもあるそうですが、現在は新型コロナウイルスの影響により待機時間がさらに長くなってしまっているのが現状のようです。

盲導犬協会は、国内に11団体あります。各盲導犬協会で盲導犬との生活までのアプローチや方針が異なりますので、利用者は自分に合った盲導犬協会を選ぶことができます。
また、盲導犬となる犬は概ね2歳前後で貸与され、10歳で盲導犬を引退して返却されます。
そのため約8年でパートナーとして働いてくれた盲導犬とはお別れをして、盲導犬ユーザーはまた新しい盲導犬との出会いになります。

このように大変長い過程を経て盲導犬を貸与され、ともに暮らし、パートナーとして過ごすので、盲導犬や盲導犬ユーザーとの間にはとても強い絆が生まれるのだろうと感じました。長い人は8年間も共に過ごしているのですから、なおさら強い絆があると思います。
だからこそ盲導犬の同伴を受け入れる義務があることを知らない人からの入店拒否や犬だからという偏見、心無い言葉は、私たちが思っている以上に盲導犬ユーザーにとって辛く、重たい言葉に感じるのではないでしょうか。

「全ての人が気持ちよく過ごせる社会」にするために、一人一人が自分で何ができるかを考えて行動できるような素敵な社会になればいいなと思います。
その第一歩が、知ることだと思うので、少しでも共感してくださった方は、ぜひご家族やお友達にもお話しして頂けたらと思います。

下のリンクから日本盲導犬協会のホームページやYouTubeをご覧いただけるので
詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
ホームページ   YouTube

『みんなで 歩行者事故ゼロ プロジェクト』~子供と高齢者の安全な通行の確保について〜

2021-08-24 | 歩行者事故0プロジェクト
こんにちは!
ヌマジ一緒に学ぼうの会
『みんなで歩行者事故ゼロ プロジェクト』担当です。

雨の日が続いていますね。
先日の豪雨は大丈夫でしたでしょうか。
大変な思いをされた方もいらっしゃると思います。
被災された方のお見舞いを申し上げると共に
一日でも早い復興を願っております。


今回の投稿ですが引き続き
交通安全運動について
学んでいきたいと思います。

交通安全運動は年に何回
行われているかご存知ですか?

春 (4月) 夏 (7 月) 秋(9月) 年末(12月)

計4回行われています。
交通安全運動の主な内容はこちら



今回はこの4つの重点の1つ、

「子供と高齢者の安全な通行の確保」

について考えていきたいと思います。
ドライバー、歩行者それぞれが守るべき
交通ルールとマナーを学んでいきましょう!


☆重点の目的☆

 ・交通事故死者数全体のうち、
  歩行中の割合が最も高いこと。

 ・入学や新学期を迎える4 月以降に
  子供が関係する交通事故が増加傾向にあるなど、
  依然として道路において子供が危険に
  さらされていること。また、

 ・歩行中の交通事故による死者のうち
  高齢者の占める割合が高いことから
  これら歩行者の安全確保を図る必要があること。

 
 今年広島市内で起こった交通死亡事故は
 4件発生し、その4件すべてが
 夕暮れ時、夜間に発生しています

こういった事故をなくしていくために…



◎ドライバーにできること

 夕暮れ時には、早めのライト点灯を心がけ、
 車の存在を周囲に知らせてください。
 
 夜間の運転では歩行者などを早く発見するため
 前を走る車や対向車がいない時は
 ハイビーム(上向きライト)を活用します。


実際にライトを照らしてみると…



左の〈ロービーム〉ですと、
前方の横断歩道全体が見えないのに対して、

右の〈ハイビーム〉にすると、
横断歩道が見渡せその先の道路も把握できます。


そして、ドライバーの多くが見落としがちなのが、
横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいる
場合の一時停止違反です(道路交通法第 38 条)。

路面にひし形のダイヤマークがあれば、
その先に横断歩道があります!

「横断する人がいるかもしれない」と注意し、
歩行者がいれば速度を落とし横断歩道直前で
停止できるよう手前で減速しましょう。

 
※イラスト 政府広報オンラインより


お仕事を終え、お家へ帰る時間帯、
ホッとして気が緩んでしまいますよね。

ですが、家に着くまでは気を引き締めて頂き、
大切な家族に悲しい思いをさせないためにも

『歩行者がいきなり飛び出してくるかも!』

『対向車線の方から人が横断しているかも!!』

そういった『かもしれない』 ということを
常に頭において運転するといいですね。


◎歩行者が気を付けること

 交通事故を未然に防ぐには、
 歩行者側もドライバーへの思いやり
 を持つことが大切です。 

    道路を横断する際は、
 横断歩道のある場所で渡りましょう。

 信号のない横断歩道では
 ドライバーに分かるよう顔を向けたり
 左右の安全確認をし手を上げたり合図をして、
 横断する意思を明確に伝えるようにしましょう。
 
 夕暮れ時や夜間に出かける際には、
 なるべく明るい服を選び、
 反射材を身につけるといいですね。

広島県警察反射材活用促進キャラクター『キラリ☆マン』『キラリ☆ウーマン』


また、小さいお子様から小学生低学年の
子供の事故も多く発生しております。

尊い命を守るためにもまず
自分たちの子どもに交通ルールを教えるなど
身近な事から始め、私たち大人が
見本となるような行動をすることが大切です。


夏の交通安全運動の期間は終わりましたが、
交通安全の意識は一人ひとり継続していきましょうね。


私たちで安心安全な交通社会を目指していきましょう!





指定自動車学校 学科競技大会が2年ぶりに開催!!

2021-08-05 | 沼自での出来事
みなさま こんにちは!

投稿が遅くなりましたが
昨年コロナの影響で中止となった
学科教習競技大会が今年は開催されました。

学科教習競技大会とは、指定自動車教習所では
学科教習の質の向上のため、毎年各学校から代表指導員を
募り、学科教習を実演して順位を決める競技大会があります。

今回、我が沼田自動車学校の代表として
出場したのは佐村佳代指導員😀 

県大会は初のオンライン形式で行われました。




広島県大会の結果は・・・・





 第1位!!

おめでとうございます!!!!

そして7月に広島免許センターで行われた
中国大会に県代表として出場。

そして結果は・・・・

8校中・・・ 

 第2位!!






全国には一歩届きませんでしたが素晴らしい結果でした!
当校スタッフもみんな喜んでいます。

沼田自動車学校は今後とも
学科教習の質の向上に力を入れてまいります😄 




ヌマジ一緒に学ぼうの会~盲導犬との関わり方について 第3回~

2021-07-29 | 盲導犬
こんにちは
「ヌマジ一緒に学ぼうの会」盲導犬担当からの投稿です。

前回に引き続き、日本盲導犬協会 神奈川県訓練センターの方に伺ったお話の中からの投稿です。
以前の投稿で、「身体障害者補助犬法」において、公共の施設や交通機関はもちろん、デパートやスーパー、ホテル、レストランなど不特定多数の人が利用する施設は、民間施設も含めて、身体障害のある人が身体障害者補助犬を同伴するのを受け入れる義務があることをご紹介しました。施設側にも受け入れる義務があるように盲導犬ユーザーにも盲導犬の健康管理や、衛生管理について責任を負わなければいけないという義務があります。

皆さんは盲導犬の健康管理や衛生管理についてどのように管理されているかご存知でしょうか?
ペットを飼っている方もシャンプーやブラッシングをすることはあると思います。
しかし盲導犬はペットではなく、身体障害者補助犬として次のような管理を行っています。
  • えさは決まったものだけを与え、人間の食べ物は与えない
  • 排せつはその犬の排せつ頻度に合わせて1日に数回、出かける前、施設に入る前などに指示によって行う
  • ブラッシング1日ないし数日に1回で、歯磨きや耳掃除、爪切りも必要に応じて行う
  • シャンプーはおよそ月1回(犬の皮膚は人とは違うため、頻繁にシャンプーをすると状態が悪くなってしまう)
  • 各種予防接種         
など・・・

盲導犬を含め身体障害者補助犬は、このように日頃から衛生管理もされており、また盲導犬に必要な訓練をされているため、お店の中で歩き回ったり、場所を選ばず排せつをすることもありません。レストランなどでは基本的にはユーザーの足元で大人しく待機しています。

ユーザーの方からお話を伺う中で、実際に入店を拒否された方がいらっしゃることに驚きました。お店側としては盲導犬の同伴を受け入れる義務があることを知っていても、そのことをそこで働くすべての従業員の方が理解していないということで入店を拒否するという事例もあるようです。そのため、社長や店長、アルバイトなど雇用形態や役職も関係なく、すべての従業員が同じように対応ができるようにすることがとても大切だと感じました。
沼田自動車学校でもそのような機会があった際、快く受け入れ、ユーザーの方に気持ちよく過ごしていただけるよう対応いたします!

このブログを読んでくださった方に盲導犬のことを知っていいただき、犬だからという偏見がなくなって、入店拒否や差別がなくなることを願っています。

詳しくは下のリンクから日本盲導犬協会のHPまたは公式YouTubeチャンネルをご覧いただけるので詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

『みんなで 歩行者事故ゼロ プロジェクト』~横断歩道について~

2021-07-15 | 歩行者事故0プロジェクト
みなさま こんにちは!!

ヌマジ一緒に学ぼうの会
『みんなで 歩行者事故ゼロ プロジェクト』 担当です。

暑くなってきましたね。
アイスがやめられない時期になりました(笑)

熱中症対策などしっかりして
体調に気を付けていきましょう!

今回私たちは『横断歩道』について
投稿していきたいと思います。

この間、家の周りを散歩していたら
横断歩道へふと目がいきました。

んっ・・!

皆さま、下の写真の違いわかりますか?

 



上は線が消えかけている、下は綺麗な横断歩道

ではありませんよ(笑)

よ~く見て頂くと・・・

上の写真は・・・『ハシゴ型』
下の写真は・・・『ゼブラ型』なんです。

ただ最近はほとんどが『ゼブラ型』ですよね!



皆さまは、横断歩道といえば!!

『ハシゴ型』ですか?それとも『ゼブラ型』ですか?


今回私たちは『横断歩道のデザインの変化』に注目して調べてみました。


Q、『ハシゴ型』の横断歩道はいつから使われたの?

横断歩道表示が法律化したのは1960年(昭和35年)で
1965年(昭和40年)から『ハシゴ型』が使われるようになります。

Q、いつから『ゼブラ型』に変わったの?

1985年(昭和60年)から2年間をかけて国際化を
目的にした調査が進み、1992年(平成4年)から
現行の両端の側線がなくなった国際的なデザインの
『ゼブラ型』が採用されました。

Q、なぜ現在の横断歩道は『ゼブラ型』に変わったの?

以下3つメリットがあるといわれています。

 1)水が溜まりにくくなる

 側線があると塗料で囲まれた部分に雨水が溜まり
 歩行者や車が滑ってしまう危険性や水はねの原因
 となっていたようです。

 2)設置が簡単で、補修も楽になる

 側線がなくなることでもちろん使う塗料の量も
 書く手間も減ります。材料費と人件費を減らす
 ことができるのです。

 3)側線がない方がドライバーから横断歩道がよく見える

 人間の目には側線がない横断歩道のほう
 がかえって横断歩道が浮き上がって見え
 視認性が向上するそうです。

参考:[Q]横断歩道は、いつからあるの? | JAF 

横断歩道は側線をなくすというたった一つの工夫で
経済的でなにより車や歩行者の安全な通行のために
『ゼブラ型』になったんですね!!

私たちも非常に勉強になりました。

今回の投稿は横断歩道のデザインの変化』についてのお話でした。




ただいま広島県では
『ゆとりある 心と車間の ディスタンス』
をスローガンに掲げ
『広島県 夏の交通安全運動』を実施しており
本日最終日となります。




この運動は県民に広く
交通安全の思想の普及・浸透を図り
交通ルール・マナーの実践を習慣付け
交通事故のない安全安心な交通社会の実現を
目的に実施されています。


沼田自動車学校でも
『みんなで 歩行者ゼロ プロジェクト』と
連携した活動や交通安全教室など
取り組みを実施しています。

皆さま1人1人が交通安全の意識を
より一層高め、交通事故のない安全な
交通社会を作っていきましょう!

ではまた次の投稿をお楽しみに!!

ヌマジ一緒に学ぼうの会~盲導犬との関わり方について 第2回~

2021-07-02 | 盲導犬

こんにちは
「ヌマジ一緒に学ぼうの会」盲導犬担当者からの投稿です。

先日、日本盲導犬協会 神奈川訓練センターの方にオンラインでお話を伺う機会をいただきました。
実際にお話を聞くと、やはりこれまでネットで調べてきただけでは知ることができなかったことなども、たくさん知ることができました。
また、私たちのような知識のない人に対しても、とても分かりやすくご説明頂き、新たな発見がたくさんありました。そして何よりお話を伺って、より多くの方に知っていただくために発信していくべきだと意を強くしました。

そこで今回は伺ったお話の一部をご紹介します。

まず初めに、視覚障害のある方で全く何も見えない全盲の方は全体の約1~2割だということを教えていただきました。
視覚障害者と聞くとなんとなく、何も見えないのかなと思っていました。しかし実はそうではなく、視野が極端に狭い方やまぶしさを強く感じすぎてしまう方、全体が暗くゆがんで見える方など、いろいろな視覚の障害があるそうで、視覚障害のある方のうちの多くは視力がゼロなわけではないそうです。
盲導犬以前に視覚障害者の方についても知らないことがたくさんあるのだと感じました。

それを知ったうえで盲導犬についてのお話を伺いました。
まず盲導犬の役割は「曲がり角を教える」「段差を教える」「障害物を教える」ことです。
そのため勘違いされている方がいるかもしれませんが、盲導犬が道を案内するわけではありません。
ユーザーの方が頭の中に描いた道をスムーズに進むための手助けをするのが盲導犬の役割になります。
また、盲導犬は、信号機の判断をすることができないということを皆さんはご存知でしょうか?
盲導犬は、信号機の色の判断ができないのでユーザーの方が信号機の音や、車の音、人の足音で渡ることができる状況なのかを判断しています。
ただその判断も完全ではありません。視覚に障害がない私たちでも事故にあうのですから、周囲の歩行者やドライバーの方の協力や理解が、より一層必要です。

このことから、私たち車の運転を教える者や車を運転する人が
「盲導犬は案内犬ではない」ということや「行動はユーザーが判断して行っている」ということを理解することで安全な交通社会を作るための第一歩になると思いました。
盲導犬を連れている人を見掛けたら、周囲の歩行者の方は「信号は青(赤)ですよ。」や、「今渡れますよ」、「お困りですか?」と声をかけてください。一方、車を運転するドライバーの方は、横断歩道では必ず止まって横断するまで待ち、それ以外の場所では前後の車両の状況を見て判断をして安全を確保するようお願いします。
このように、歩行者や車を運転するドライバーは、「盲導犬について」や「盲導犬を連れているユーザー」のことを知って、どのような手助けが必要なのか、何をしなければいけないのかを知っておくことが大切だと思いました。
私たち沼田自動車学校は日々の教習の中で技術面だけでなく、こうしたマナーや思いやりといった気持ちの部分もしっかりと伝えていき、安全な交通社会を作るために尽力します!!

次回も引き続き学んだお話を元に投稿をしていきます。