ヌマジぶろぐ

【広島県広島市】沼田自動車学校の公式ブログです

『みんなで 歩行者事故ゼロ プロジェクト』~高齢歩行者について~

2021-11-05 | 歩行者事故0プロジェクト
皆さま、こんにちは!!

ヌマジ一緒に学ぼうの会
『みんなで歩行者事故ゼロ プロジェクト』担当です。

秋も深まり、涼しさを越えて非常に寒くなりました。
体調管理にはお気をつけてください。

さて、今回のテーマは『高齢歩行者』に目を向けていきたいと思います。




みなさま、道路交通法では『高齢者の保護』として
運転者へ法律により以下を義務づけています。


道路交通法第14条 第5項

高齢の歩行者、身体の障害のある歩行者その他の歩行者で
その通行に支障のあるものが道路を横断し、又は横断しよ
うとしている場合において、当該歩行者から申出があった
ときその他必要があると認められるときは、警察官等その他
その場所に居合わせた者は、誘導、合図その他適当な措置を
とることにより、当該歩行者が安全に道路を横断することが
できるように努めなければならない。


道路交通法第71条第2号の2

高齢の歩行者、身体の障害のある歩行者その他の歩行者で
その通行に支障のあるものが通行しているときは、一時停
し、又は徐行して、その通行を妨げないようにすること。


では、このルールを実現するためには・・・・


私たち運転者1人1人が高齢歩行者の立場や行動特性
しっかり理解して運転行動に活かす必要があります。


しかし、現状はどうでしょう?


広島県警ホームページによると
令和3年9月までに広島県内で交通事故で亡くなら
れた方は50名で昨年に比べて2名増えています。

その中でも横断中の死者は15名中、13名は
高齢者の方です。全体の86%を占めています。

これは、私たちにとっては危機的状況です。

では、なぜ高齢歩行者は安易に道路を横断してしまうのでしょうか?


そこには、ある高齢歩行者の特徴があるようです。
高齢歩行者の立場になって考えてみましょう。

特徴1

『相手が止まってくれる』などと、周囲の状況を読んで判断する
のではなく、自分の思ったように行動しがち。

特徴2

視力・聴力の衰えから、車の速度を判断しにくくなり、また間近
のエンジン音が聞き取れず、車の発見が遅れることがある。

特徴3

体力・運動機能の衰えから、歩行速度が遅くなり、車に対して
機敏な動きがとれなくなる。


ではこの特徴を踏まえどんな事故が多く発生しているのでしょうか?
高齢歩行者による事故のパターンについて考えてみましょう。


事故パターン1

渋滞車両の間から横断してくる。

理由として
片側車線が渋滞のため停止している道路で、「反対車線の車も
来ない」と高齢者が思い込み、渋滞車列の間から道路を横断し
てしまう為。

事故パターン2

急に道路を横断する。

理由として
横断歩道や歩道橋までも遠く、足腰も悪く面倒になり
道路を横断してしまう為。

事故パターン3

車の接近に気づかない。

理由として
視覚、聴力の衰えの為車の接近に気づかない為。

事故パターン4

信号を無視して横断してくる。

理由として
赤信号と自覚しているが、高齢者が赤
信号でも横断を始める為。(無自覚の方もあり)

などが高齢歩行者の事故パターンの一部です。




では、運転者はどのようなことを気を
つけていけば良いのでしょうか?

そうです!!

今回の高齢歩行者の特性を理解して、運転者の皆さまが

『車の流れが大きい道路でも横断してくるかも
『赤信号でも横断してくるかも
『高齢者は足腰が悪く、歩道は障害物が多い為、車道側へ出てくるかも


などと、常に『~かもしれない』運転、いわゆる
『危険予測』を常に意識して運転し、いざという
ときにもブレーキを少しでも早く踏めるように
『アクセルペダルからブレーキペダルへの構え』
が非常に大事になってきます。

今後の運転にお役立てください。

最後に、私たちもこういった投稿を通じて
非常に勉強になります。今後ともみなさまとご一緒に
学び、交通事故防止・交通事故ゼロになるように
役立つ情報を発信できるように、頑張って参ります。

次回の投稿もお楽しみに!

参考HP
・全国の状況と広島県の概要 - 統計資料 >
 交通事故統計 | 広島県警察 (hiroshima.lg.jp)

・安全運転のポイント (daikai.net)

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