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ヌマジ一緒に学ぼうの会~盲導犬との関わり方について 第4回~

2021-09-04 | 盲導犬
こんにちは
「ヌマジ一緒に学ぼうの会」盲導犬担当からの投稿です。

ここまで盲導犬との関わり方について投稿させて頂いておりますが、今回は盲導犬貸与条件と盲導犬の利用を希望してから貸与されるまでの流れをご紹介いたします。

まず盲導犬の貸与条件は以下の通りです。
①目が見えない、見えにくいことで歩行が困難と感じている方
②「盲導犬と積極的に外出したい」という社会参加意欲がある方
③約4週間の共同訓練(盲導犬と歩く訓練)を受けられる方
④責任を持って盲導犬の適切な飼育と管理ができる方
※身体障害者手帳は、必ずしも必要ではありません。
 また、年齢の制限もありません。 
(こちらは日本盲導犬協会のみの条件で、 団体によっては障害者手帳の等級の規定なども設けられています。)

このように条件はありますが、団体によっては、手帳発行の対象でない病気(眼球使用困難症など)や外国籍のために身体障害者手帳の取得対象にならない方も、お申込みいただける場合があります。
盲導犬貸与の対象になるかどうかはまず、全国11か所の盲導犬訓練施設のいずれかへ問い合わせるか、お住いの自治体(都道府県庁・政令指定都市の場合は市役所)の障害福祉窓口にご相談ください。
盲導犬は無償で貸与されますが、盲導犬を利用するからにはユーザーとしてきちんと指導を受け、責任を持つことが必要となります。

ここからは盲導犬を希望してから貸与されるまでの流れをご紹介します。
1.申請
まずは体験会や一泊二日の宿泊型説明会に参加していただいて、申請をします。
2.面接
申請後は職員による自宅での面接を行い、共同訓練を受けていただくための準備を進めていきます。ここでユーザーに合う盲導犬をマッチングしたりもします。
3.共同訓練
共同訓練で、歩行の安全性や適切な飼育方法技術が一定の基準以上に認められた場合に、盲導犬ユーザーとして認定されます。
4.盲導犬使用者証の発行
認定されると盲導犬使用者証が発行され、認定後は引退するまで定期的にフォローアップをして盲導犬としてのいい状態を維持していきます。

お申込みから実際に貸与されるまで、通常だと1~2年程度かかることもあるそうですが、現在は新型コロナウイルスの影響により待機時間がさらに長くなってしまっているのが現状のようです。

盲導犬協会は、国内に11団体あります。各盲導犬協会で盲導犬との生活までのアプローチや方針が異なりますので、利用者は自分に合った盲導犬協会を選ぶことができます。
また、盲導犬となる犬は概ね2歳前後で貸与され、10歳で盲導犬を引退して返却されます。
そのため約8年でパートナーとして働いてくれた盲導犬とはお別れをして、盲導犬ユーザーはまた新しい盲導犬との出会いになります。

このように大変長い過程を経て盲導犬を貸与され、ともに暮らし、パートナーとして過ごすので、盲導犬や盲導犬ユーザーとの間にはとても強い絆が生まれるのだろうと感じました。長い人は8年間も共に過ごしているのですから、なおさら強い絆があると思います。
だからこそ盲導犬の同伴を受け入れる義務があることを知らない人からの入店拒否や犬だからという偏見、心無い言葉は、私たちが思っている以上に盲導犬ユーザーにとって辛く、重たい言葉に感じるのではないでしょうか。

「全ての人が気持ちよく過ごせる社会」にするために、一人一人が自分で何ができるかを考えて行動できるような素敵な社会になればいいなと思います。
その第一歩が、知ることだと思うので、少しでも共感してくださった方は、ぜひご家族やお友達にもお話しして頂けたらと思います。

下のリンクから日本盲導犬協会のホームページやYouTubeをご覧いただけるので
詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
ホームページ   YouTube

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