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Guitars On Broadway

洋楽とエレクトリックギターの旅路

VOX V847SP

2012-10-29 01:22:02 | PEDALS

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80年代はワウペダル不遇の時代でしたが90年代になってVOXブランドのV-847がリイッシュされ瞬く間にワウはギタリストの足元に定番となりました。80年代後半にはブルースブームの再燃が始まりそれも追い風になり各社リリースラッシュとなった次第です。

ワウペダルもここ10年はモディファイ・改造の定番アイテムになり自作マニアはこぞってネタにし、トゥルーバイパスなる言葉をメジャーにしました。

そんな中、本家VOXから97年頃にオールシルバーボディーのV847SPが発売されます。外見は派手だが中身は定番V847と同じで音も同じ。今はハンドワイヤードシリーズまで出る始末ですがこの頃はまだ外見のチューンのみ。

実際には90年にリイッシュされたオリジナルV847を使い続けポット、パーツなどを取り替えながら20年以上使用してきましたがこのV847SPで当時のオリジナルを味わうことが可能になりました。変に着色しないオリジナルワウサウンド。音やせはお約束で実にファンキーな質感だ。クリーンでのトレブルの耳に痛い感じは心地よく「これぞワウ」という感じ。あまり手を加えたくないがポットギアを痛い部分から数段変えるだけで太いメローなブラックワウに変貌する。結局、基板やSWまで変えても元に戻した経験上、オリジナルが一番ということになりハイエンドワウはいまひとつ馴染まない。

結局のところワウ自体に求めるのが70年代の王道サウンドだから仕方ありません。ヘンドリックスの時代にはトゥルーバイパスなんていう言葉も無かったわけですから。

ポットにガリが出てくれば交換するくらいでしょうが、そのときにいろいろなポットや配線材に交換するのもちょっとしたお洒落を味わうことになりますね。

しかし、このシルバーワウはいつも磨いていないとならないのでライブ向きではないかも・・・。


RAT天国

2012-10-10 23:40:39 | PEDALS

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回りまわってProco RATの巻。80年代の終わりごろBOSS一色のエフェクターの世界にUSAからコダワリのハイエンドディストーションがやってきた。今でいうとなんてことの無い歪系ですが当時はより歪を求めるハードなギタリストの必需品となり定番となりました。その一番よかった85年の通称ホワイトフェイスがマニア泣かせのUSAメイドのリイッシュで2010年に国内300台の限定販売。あまりのハイエンド価格で躊躇しているうちに並行輸入モノが半額以下で流通し始め早速入手した。あせらなければ数万円値のロゴ入りTシャツを着ることもありません。

RATは時代とともに数々のモデルチェンジをしながら進化してきましたが古いモデルだけがいいなんていうことはありません。その時代のオペアンプやパーツにこだわったりするのはマニアの定番ですが音にはほとんど関係ないんですね。確かに個体差というものはアナログ機材には付きものですが気になる程ではありません。メーカーがいう成熟期のモデルのリイッシュですからメモリアルな気分で手に入れたが音は抜群。密度の濃いディストーションがミッドレンジに集中しています。チューブアンプをドライブしたなんていう安直なものではなく主張するリードトーン。70年代のラムズヘッド直系の王道のディストーションが味わえます。

この手のディストーションは歪レベルを10時方向より下げるとほとんどが使い物になりませんが、この85年リイッシュRATはディストーションレベルとヴォリュームレベルのコンビネーションでA級クランチからクリーンブーストまで可変可能。歪の倍音がきれいにそろっているがどこかに奇数倍音があるので太いザラツキ感もある。チューブのクランチをブーストしてもいい。個性やクセもある万能歪ペダルとでもいいましょうか。EMGのアクティブハムバッカーには何とも言えないマッチングを感じます。

最近流行りのハイエンドディストーションやモディファイRATはミッドブースト、ゲインアップでただ派手にしたものばかり。あえてこのオリジナル仕様を試すとおいしいレンジが歪んで実にいいですね。

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もう一台のRATは通称RAT2。現在のスラントボディーになる前のUSAメイドの2002年最終バージョン。これはまた85年リイッシュより若干マイルドな歪み。マイルドといってもRATなのでディストーションを上げるとキメの細かい重心の低い重めの歪が体感できます。絞った時がオーバードライブに近い感覚。原型になったといわれているBOSSのDS-1と比較すると意外と一番ドンシャリでジリジリいっているのがDS-1でした。同時期にOD-1をリリースしていた理由からトーンの差別化を図る意図も見受けられます。イメージと違いRATやビックマフは明るいアメリカンディストーション。アービターファズフェイスとは湿り気が格段に違います。モノが違いますが国によって歪の解釈も違ってくるのが面白い。

現行のメイドインチャイナ・スラントボディーRAT2も音はそのまんま。製造はジャックで有名なノイトリックというのがまた渋い。

やはり歪系の電源は9V電池に限ります。最近お気に入りはディストーションのパイオニアでビックマフの生みの親、エレクトロハーモニクス社長のマイクマシューズ氏をプリントしたマンガン電池。アメリカンディストーションにはこれしかありません。

パワーアップ間違え無しのお守り電池をどうぞ!


DS-1 BOSS

2011-12-12 16:06:38 | PEDALS

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1978年のリリースから途中生産中止期間もあったが30年以上のロングセラーのBOSSのディストーションペダル。こうみるとオーバードライブペダルは多いが意外とディストーションといわれるものはRAT、MXRとこのDS-1くらいだろう。ナチュラルなオーバードライブとFUZZとの中間に位置した美味しい存在で使い方によってはこれ1台で事足りる重宝モノペダル。

この個体はいわゆる「銀ネジ」と呼ばれる初期型でシリアルナンバーから1980年製でインジケーターが作動時に点灯し続けるバージョン2。お約束の経年変化でネジのガイドブッシュが溶けてベタベタになっていい雰囲気になっていた。同じ年代のOD-1と比べてもわかるようにボディケースの塗装が刷毛塗りのようにスジが入っている。ハンドメイドでも十分供給が出来た時代背景も確認できる。不思議なのは現行のBOSSのペダルとレベルとトーンノブの位置が逆に取り付けられている。

さて、サウンドはオーバードライブにローエンドと奇数倍音が適度に加わり太くザラついた雰囲気。BOSS特有なコンプレッションがあり弾きやすくシングル、ハムバッキングどちらにも相性はいい。ディストーションレベルを上げると皆同じ音になるのであくまで歪最小レベルでのブースター的に使用してもいい。

歪レベルを最小にしてもクリーンにはならず太くコンプレッションがかかる。そこでトーンを上げるとザックりしたクランチになりチューブ的な雰囲気を味わえる。クランチさせたアンプにつなげるとより太くサスティーンを増幅する。同じセッティングをオーバードライブで試すとミッドブース的になるがDS-1の基本トーンが多少ドンシャリなので結果的にフラットでブースト出来る。これがまたハムバッキングにはベストマッチでまさにプレキシトーンの演出可能。BOSS特有なコンプ感と海外もののディストーションにあるクセも持ち合わせた感もある。

同時期にはMXRのディストーションプラスという名器も存在した。倍音のクセが強すぎてビギナーには難しかった記憶があるがクセがあるほど音は太い。今あえてこのDS-1とOD-3やBD-2と比べるとオーバードライブ系はカラッとしてコードにはいいがシングルノートは細く感じる。また、80年代のRAT1と比較するとフルドライブ時はそれぞれ個性があるがクリーンブーストのようなセッティングだと同じ音がするには驚いた。RATがDS-1の改良系ということが実感できる。

ディストーション全開でいくのもいいがギターのボリュームに反応するあたりのイナタイ使い方にも対応できる名器だったということが今頃になって気付いた今日この頃。30年を経て再確認出来るなんて乙なペダルだ。

気付くと二回りしてBOSSだらけ。


Fuzz Face JD‐F2

2011-02-04 21:22:40 | PEDALS

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ジムダンロップの現行版ファズフェイスのリイッシュJD‐F2。オリジナルダラス・アービターの復刻だがいたるところがアメリカン風にアレンジされている。

ジャックはスイッチクラフト、ポットはCTSでスイッチに直接つけられたプリント基板が何ともコストカットの匂いがするがしっかりゲルマニウムのNKT‐275を搭載している。

サウンドは大変使い安く、ディストーションの匂いも残しつつファズトーンもキープしている。最近のリアルモディファイハイエンドファズよりどんなアンプにも合わせやすい。GS風なジージートーンやヘンドリックス風なブーストサウンドも出せる。何もハイエンドにしなくてもいいくらいだ。ローエンドもしっかりあるしトレブルも申し分ない。ハイエンドのようなターゲットを絞ったトーンじゃない分滑らかだ。ギターのボリュームポットを絞ったときの歪の取れ具合が若干遅いくらいで逆に使いやすいかもしれない。

ケースは以前のプリント基板を固定するネジ穴があることから流用しているのであろう。しかし、最近のジムダンロップはひじょうにレベルの高いモノをリリースする。最近だとゴールドにペイントされたJB‐F3という新しいファズフェイスが出たようだ。ファズ好きにはたまらないアイテムだ。ハンドワイヤードらしく拘っているモノだろうがルックスにヤラレてしまう。音よりもルックス!見た瞬間欲しくなる。ほんと大手メーカーはギタリスト市場を研究していて困る。

詳しくはHPをご覧あれ。


チューナー DT‐10 

2011-02-01 16:45:35 | PEDALS

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何十年かぶりに購入したチューナー、コルグDT-10。チューナーがコンパクトエフェクターの位置に躍り出たのは10年前くらいからだろう。それまではアクセサリーの扱いでアンプやひざの上で使用するのが一般的だった。もちろんプラスチックボディ。そんな中、この手のデザインでは断トツ上をいくコルグのこのモデル、ハードなメタルボディがいい。ライトの点滅も滑らかで一瞬で合わすことが出来る。バイパス機能や音痩せもなく繋いでいることを忘れるほどの高性能。

この平面でスクェアな形状が色違いやウッド仕上げのような限定品を作りやすくそれもまた欲望を刺激するのである。商売上手この上ない。

しかし、部屋ではもっぱら音叉。現物を見ても使い方がわからない若いギタリストが多いという。この音叉、人によってやり方が様々で叩く場所と聴く場所がそれぞれあるようだ。膝で叩いて根元を耳に付ける人が一般的だが楽しい使い方をしている人もいる。

音叉はチューニング以外にも配線を完了したアッセンのチェックとしてピックアップに近づけて音を実際に出すことが出来る。テスターではわからないトーンの効き方やヴォリュームカーブを判断するのに大変役立つのである。このチェックにポールピースをドライバーで叩く人がいるがアンプを痛めるのでお勧めできない。

チューナーを所持してもギターケースには必ず入っている不思議な鉄の棒。スーパーロングセラーなアクセサリーではナンバー1だ。