Guitars On Broadway

洋楽とエレクトリックギターの旅路

OYAIDE 3398SY & 日の出光機製作所

2017-02-27 22:48:04 | CABLES

これからは細いケーブルしかない!と言っていたら後輩ベーシストから強烈なケーブルが送られてきました。噂に聞いていた電線自作マニアの聖地、オヤイデ電気のオリジナル3398SY。ジョージエルスが太く感じてしまう超スリムな外観。やわらかく癖がつきにくくていい感じです。パッチケーブルやヘッドフォンケーブルにジャストサイズですがしっかり3mあるのでギターからペダルボード専用で使ってみます。そしてこのプラグです。メイドインジャパンのキメの細かさを感じられる日の出光機製作所のソルダーレスプラグL111SLとS120SL。

頻繁に抜き差しするようなプラグではありませんがスイッチクラフトのジャックにタイトにジョイントします。日本人にしか作り出せない工芸品のような光沢と質感のプラグとしなやかな細いケーブルは何とも合います。しかし、これ以上細いとギターで使用する場合不都合が生まれるのかもしれませんが。

音は品のある澄み切った感じ。ミッドレンジが穏やかでキレイなトレブルがハイファイな印象です。ジョージエルスのようなミッドレンジのパワーがない分、一見するとゲインが低く感じますがそんなことはありません。トレブルからローまでフラットに出ているのでコードの鳴りがグラッシーに聞こえてきます。スリムな外観とトレブルにプレゼンスが程よく乗っかっているトーンにパッチケーブルとしての可能性を感じますがギターからの細さを自慢したい感じも有り。この高音よりのフラットさがストラト系にかなりフィットします。このトレブルはWEのブラックエナメルに似た感じがありフェンダー系はもちろんですが意外とハムバッカーに最高です。アタックの倍音が程よくピーク手前で一番鳴るところがブルースオジサンを虜にするかもしれません。また、DAWでPCダイレクトにこれまた力を発揮。もちろんこれには定番EMG。

直径3mmほどなのに導体がAWG20と太目。元々はオーディオ機器の内部配線材で作られたようですがこの薄いジャケットがトレブルにインパクトを与えてギターにいいのでしょう。素晴らしき日本製。色はブラック以外ホワイトもあるようです。レッドやブルーがあるとパッチにはよりいいのですが。オヤイデ様、期待しております。

 

 


George L's Blue

2017-01-29 22:33:56 | CABLES

ジョージエルス特集第3弾。結論的に細いケーブルがギターやベースをダイレクトにアウトプットするということが判明いたしましたが外径4mm未満の同軸ケーブルがポイント。この形態の他のメーカーも試してみたいところですがなかなか見当たりません。もちろんプラグはソルダーレス。次は話題のメイドインジャパンのプラグでいきたいところです。しかし、ジョージエルスのブラスプラグが手に入りにくくなったので出会ったら買い占めるしかないのがちょっとヘビー。

ジョージエルスに昔から言われているケーブルカラーによっての音の違いの件ですがメーカーは同じケーブルの色違いとうたっています。プラセボ効果かオカルトかこの話題も長く語られていますが実際に同じスペックで試してみても列記とした違いがあります。不思議ですが一番派手でダイナミクスがつくのがレッド。フラットがブラック。ブルーはローよりの太い音。被覆の染料の違いなのかは判りませんが違いは確かに体感できます。ハイインピーダンスではこういったケーブル地獄も楽しい分野でかなり盛り上がります。病は気からというように気持ちの問題はこの音質という人それぞれのジャッジに重要な影響を及ぼします。とかくエレクトリックギターにはそのエッセンスがたくさんありハイエンドな商売にもつながっていきますが音の周りにある匂いとか微妙なニュアンスを感じ取るギタリストは昔からいいトーンを探る努力を怠りません。そんな中、偶然掘り当てたようなケーブルのカラーはベルデン8412の色違いでは全く違いが感じ取れないのが不思議。被覆が薄くその被覆の染料や材質がトーンに影響を与えている気がします。ベースにも最高なマッチングがお見事。

 

 

 


GEORGE L'S & Thin cable

2017-01-15 17:16:17 | CABLES

ジョージエルスから始まった細いギターケーブルがエフェクトボード内のソルダーレスパッチケーブルという新しいジャンルを創りましたがスタンダードのギターケーブルとして再度検証してみます。とかく太くヘビーなケーブルに安心感を得て音もガッツあるように思えて、激しいアクションでも安心と思うのがギタリスト。しかし、ジョージエルスの登場でその概念も変化し、ハイインピーダンスのエレクトリックギターサウンドを美味しくアウトプットするケーブルを選ぶ時代がやってきました。また、プラグにケーブルをハンダしないでボルトで結合というのもインパクトがあってハンダ付けが苦手なギタリストにも世界が広がりました。

ケーブルはプラグの形状から1芯の同軸ケーブルということに限定されてきますがそれが楽器に一番適しているかもしれません。内部導体に特殊な加工がされているハイエンドは確かにいいですが品のいいコンプレッションがありシンプルな銅線や伝導率より強度を強めたカッパーウェルド線のものがダイナミクスがついてゲインも高いような気がします。専門の電気知識からのノウハウとギターサウンドと比例しないのがまさにこの分野。またケーブルの径が4mm弱となるのであまり種類がありません。そこで日本でのハイエンドギターケーブルの元祖といわれショップ切り売りケーブルの先駆けのカナレのGS-6の細いバージョンGS-4を使用してみます。定番GS-6は最近の海外こだわりハイエンドケーブル等と比べると適度にハイとローをカットしソフトにフィルターをかけたフラットな印象ですがGS-4はゲインが高く、ダイナミクスが効いています。この形状と薄いジャケットが一連のトーンの秘密に関係しているかもしれません。ジョージエルスやベルデン8218の全部出し切る感じと違いカナレGS-4はどこか品がありストラトのハーフトーンに余計なトレブルがなく太く聴こえてきてどちらも甲乙つけ難いキャラクターがあります。コストは何たってメイドインジャパンのカナレがナンバー1。

現在はソルダーレスプラグも種類も多くリリースされています。高品質な日本製がメインになっていくような気配もありで流通もままならない元祖ジョージエルスもレトロな雰囲気が出てきました。しかし、ソリッドブラス削り出しプラグというのはジョージエルス以外に1社しかやっていません。経年変化で接触不良を引き起こすブラスプラグはメンテナンスが必要になりペダルボード内でのパッチには敬遠されます。なので市場に出ているソルダーレスプラグのほとんどがニッケルメッキ。トレブルが劣化しないニッケルやゴールドメッキが主流ですがブラスのミッドレンジからハイにかけてとローのアタックは癖になります。ギターからペダルボード、ボードからアンプのケーブルはブラスプラグがいいですね。プラグの酸化状態も見ながら専用クロスでメンテナンスしていれば接触不良も無くケーブルやプラグもいつも気にする癖がつきます。

番外編としてベルデンのビデオ用ケーブル1506Aも試しました。径が5mm以上なのでジョージエルス225のプラグを使いましたが、やはりデジタル信号をカバーするために作られているものはハイファイで優等生的な印象。これは88760に通じる質感でローインピーダンスで力を発揮するタイプでしょう。ギターからストレートにアンプに接続するケーブルは細く、スタンダードな構造がいいのかもしれません。こうなってくると基準となっていたベルデン8412のような2芯や4芯のマイクロフォンケーブルがなんとなくギターやベースに関して面白みに欠けるケーブルになってしまいます。

しかし、これらは周辺の機材環境や楽器によっても変化しますから難しいところですがどんなケーブルがギターにマッチするかは音を出してみないとわかりません。ホームセンターで切り売りされている工業用の渋いブランドの中に素晴らしいアイテムが眠っているかもしれませんね。


George L's155 &Belden8218

2017-01-08 20:13:17 | CABLES

輸入代理店の契約終了後、新規の代理店等で流通がままならないジョージエルスケーブルですが新しく自作パッチケーブル用のパッケージ販売がレギュラー化しています。好みのケーブルの色やプラグを選んで自由に作れたジョージエルスなのに方向性が若干変化しています。そんな中、ストラトの舟形ジャックプレートにマッチさせたストレートのストレッチプラグが全く流通していません。お世話になっているショップの店長にお願いして在庫のブラスのプラグを全て入手しました。ついでにショップにあったレアなアングルマスタープラグも。これはレスポールなどのギブソン系、テレキャスターにもマッチするプラグでめったにお目にかかれません。

ペダルボードの普及でパッチケーブルが見直されこの細いジョージエルス115と小型のアンプルプラグがソルダーレスケーブルとして火ぶたを切ったようでしたが、今ではより小さい高品質なプラグが販売され少々ブームに陰りが見え始めたときに輸入代理店の変更とやらで流通でもゴタゴタしています。他にも様々なソルダーレスプラグが出ていますがこのジョージエルスのプラグの品質の高さとシンプルなスタイリング、カラーによってのジャケットの組み合わせ等完成度はいまだに一つ上をいっているような気がしますね。

たまたま自作DCケーブル用にもてはやされているベルデン8218のストックがあったのでジョージエルスのプラグに入れるとジャストフィット。形状や雰囲気もほとんど同じな変哲のない同軸ケーブルで驚くのは音も全く同じ。外側の編線がジョージエルスのほうが若干固めなためケーブル自体の柔らかさはベルデン8218のほうが少しだけ上。絶縁体は色違いのポリエチレンのようです。ジョージエルスは自身のサイトで中身に関しての詳しい説明は無く、低いキャパシタンスの同軸ケーブルとしか記載していません。中身の事より手軽さとオシャレさとオプションパーツが豊富という今までのメーカーと切り口が違います。怪しげなサイトもそのあたりを盛り上げる雰囲気に満ちていますね。115と8218は同じものと言っている人もいますが確かではありません。形状と音が同じならここにこだわるのにも意味が無いような気がしますし、ジョージエルスが天下の線材メーカーベルデンに8218と同じスペックでオーダーしたPBと思っているのがまとまりがいい感じです。

同じ3mで比較しましたがミッドレンジからハイにかけてのゲインは高くダイナミクスの反応が同じです。パッチケーブル等のプラグとの構造上動かないペダルボード内が安心ですがギターやベースからのアンプ直がこのケーブルの醍醐味かもしれません。ローエンドもカバーする作りこんだハイファイなケーブルは確かにコンプ感もあって太く感じますがアタックの音量は減少します。パッシブのギターやベースのハイインピーダンス出力はこのミッドハイあたりのトーンが一番おいしいところですからこの細く被覆の薄い同軸ケーブルがマッチするんでしょうね。試しにストックの赤いベルデン88760でも実験しましたがライン用ケーブルのようで固くタッチノイズもありますがシンセやローインピーダンス出力の楽器には最高です。ゲインも高くフルレンジですがギターのアタックにはコンプがかかってしまうのでスケールはこじんまりとしてしまいます。これはEMGでも同じ感じですがアクティブなのにパッシブのダイナミクスが付けられるEMGというのも恐ろしいですね。

動画サイトでジョージエルスのアングルプラグにケーブルを装着後ネジ緩み止め剤を固定ネジにつけているものがありましたが中強度にしないと外れなくなりますのでつける人は注意を。


LAVA THE TEPHRA & MARSHALL 2061X

2016-10-03 21:52:59 | CABLES

フェンダージャパンのトランジスタアンプ、サイドキックリバーブ65に搭載したスピーカーケーブルの「LAVA THE TEPHRA 」があまりのもいいのであまり登場しないマーシャルのハンドワイヤード2061Xの専用キャビネット2061CX内部に使用してみます。長期にわたって後面開放型のフェンダーアンプキャビネットになれてしまうとマーシャルの密閉キャビネットのダイレクトさは逆に新鮮に感じます。

マーシャルのチューニングスタイルはキャビネットのバリエーションでサウンド変化を持たせるというやり方は実際に音を出すまではなかなかピンときません。しかし、バーチ合板でタイトに作られた密閉キャビネットは低域とスピーカーユニットの個性を純粋にクリエイトしていきます。それだけ動画投稿サイトのユニット比較での違いが明確に表れますが、キャビネットを変更すると同じユニットでも別物に変貌します。また、マーシャル&セレッションのコンビでは深いディストーションをかけてナンボ的な比較なのでクリーン、クランチでの質感は自分でテストするしかありません。密閉型キャビネットは音を遠くに飛ばすPA的なトーンがあるのでギターの出音そのままを再生し、後面開放キャビはミッドレンジの刺さるところが抜けて適度にローエンドにコンプレッションがかかります。そのレスポンスの違いがピッキングのタッチにも大きく影響を与えます。ストラトは特に良質のオーバードライブで頭をそろえると質の高いクランチが飛びだしてきてフェンダーのブラックフェイスに近い感触、ハムバッカーなら説明不要の王道トーンがローゲインで再現できます。

さてこの20W・2061Xの整流部は日本での取り扱いがない100Wの1959HWと同じのソリッドステイト。ディストーションよりもクリップしないで大音量を出すのが求められた60年代末のデザインなので基本はクランチアンプです。アタックのダイナミクスを重視する硬めのトーンゆえペダルでのオーバードライブにぴったりと周波数を合わせていきます。搭載のセレッションのG12Hはフラットなトーンなのでミッドレンジのディストーションにピークを持ってきたグリーンバックよりハイ上がりの印象を与えますがハムバッカーでのクランチには表情がよりつけやすいトーンです。そこに「LAVA THE TEPHRA 」を持ってくるとローミッドのゲインが上がり全体が滑らかになった錯覚に陥ります。その前までがミッドレンジを押し出すベルデン9497だったので露骨な違いが表れますね。滑らかとはいえアタックに反応するゲインの量は大きくペダルでコンプレッションをかけても頭打ちにならない質感。ピッキングのタッチも前に出ますがミスも同じように。相変わらずプラグの加工がしにくいケーブルですがトーンは絶対的な強さがあり、ひじょうに弾くのが楽しくなる楽器的なスピーカーケーブルです。しかし、ギターアンプのスピーカーケーブルは最近でこそ特化したハイエンドケーブルが増えましたが歴史的にはオーディオの切り口から派生したような流れがあります。意外とシンプルなベルデンが良かったり、極太のハイエンドオーディオケーブルが今一つだったりとオーディオ再生とギターアンプは別物ととらえるほうがいいような気がいたします。楽器用に特化して開発したなんてシビレますね。

マーシャルでザクッとしたクリーンもいいものです。しかし、重さに負けて12インチ×1の後面開放キャビなんて使うと中途半端なフェンダーアンプになってしまうのが悲しい現実。マーシャルの定番、12インチ×2の後面開放コンボアンプ1962もこれまたツインリバーブに近い重量。ギターアンプに関しては現在でもいい音を求めると重くなるということなのです。