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Guitars On Broadway

洋楽とエレクトリックギターの旅路

電源タップ2

2010-06-24 21:41:53 | AUDIO

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3月に試験的に作ってみた電源タップでまた病みつきになってしまったこの世界。今回は巷のオーディオマニアのスタンダード壁コンセント、ナショナルWN1318でじっくり作ってみた。

電源ケーブルはべルデン19364、プラグは明工社のホスピタルグレード、BOXは外山電気の鋳鉄製。この2個タイプのボックスだけで1kg以上の重量でかなりのへヴィーな作り。名器WN1318のホールド感は最高でプラグが簡単に抜けることはまず無い。壁側のコンセントは同じWN1318だがアース配線は無。しっかりと地中までの別アースを引っ張らないと安易なアースは新たなノイズを生む原因になる。

電源タップなんてほとんどが機材の裏に回ってしまって見映えは二の次だがオーディオの世界は見えないところのお洒落も重要で奥深い。

音も気のせいだが何となく低音が力強く重心が低い。小型フルレンジも太く滑らか。アンプのヴォリュームも上げなくても解像度が高くトルクがある感じに聞こえる。

素晴らしき電源。素晴らしきホスピタルグレード。


NS-10M

2010-05-13 00:59:56 | AUDIO

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メイドインジャパンが誇るモニタースピーカーのYAMAHA・NS-10M。絶版になって10年以上経過して巷はパワードスピーカー全盛にあっても今だ現役のレコーディングモニター。

アナログ真っ只中の1970年代後半にデビューして記録媒体がデジタルになってもミックスやマスタリングで重宝される理由は何か。「音の定位」とか「ラジカセからオーディオまでを想定した音作りと」かいう一般的なものは置いといて、開発時にどうしてこのチューニングになったのかを想像してみた。

デビューの1979年はアナログレコーディング技術が最終地点に到達し、デジタルに移行する寸前。スピーカー、アンプはより大型化して重低音を演出可能になり、レコーディングはマルチトラックのオンマイキングが主流でソース自体の高音質化が加速しリスナーがいい音を追求しなくなってきてもよくなっていく時期。スピーカーは増幅より信号を整理して受止める方向に動きだした最初のモノがこのあたりではないかと勝手に推測する。そのためチープな音源はハッキリとチープに、素晴らしいものはストレートによく鳴らす騙しの効かないスピーカーだから制作現場で重宝するのかも知れない。

小型で低音をだすバスレフを採用せず、あくまでタイトな密閉型にしたことが余計な低音をカットしクリアな中高音を倍増させた。そこが現在の過剰なローブースト音源を程よい具合に鳴らすのである。時代が一回りしてマッチした感じだ。低音は無いがベースラインが聴き取れ、バスドラのアタックが前に出てくる。ほとんど楽器に近いのがさすがヤマハのプロデュース。今でも交換用のスピーカーユニットをちゃんと作っているのも凄いことだ。

モノトーンの無機質なデザインはバブル幕開けの匂いがうっすらとして存在感は圧倒的。

しかし、何といっても耐久性。知人のお店で20年間毎日のようにジャズをガンガン鳴らしても問題ないところがスタンダードになりうる秘訣かも。


電源タップ

2010-03-23 19:30:41 | AUDIO

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コアなオーディオマニアは必ず手を出す電源回りのチューン。複数の機材があると必需な電源タップの自作の巻。その中で最重要なのがジョイントの壁コンセントと電源ケーブル。そのコンセントの幅の大きいこと。ホームセンターで売っている1個300円から数万円までの究極のピンキリ。接点に特殊なメッキを施してあったりジョイント部分のホールド感を強化してあったりで様々。今回は合計のパーツ代金2千円弱というオーディオの世界では最低グレードでの挑戦です。

コダワリのマニアも使用する松下電工製のケースとステンレス蓋でコストの半分以上を占めてしまう。差込コンセントは電動工具でお馴染みのゴム製、壁コンセントはアース無しの2極タイプ、ケーブルは太くて柔らかい2芯。それぞれが300円前後というコストパフォーマンスの高いもの。特殊な配線やハンダ処理は不要で完成も早ので楽しい。

オーディオやPCでの使用では何も問題がない。深く追求しているサイトでは低音のしまりや解像度が違うと書かれているが難しい限りだ。ギターアンプ関係のように頻繁な抜き差しを繰り返したり安定しない環境でのハードな使用ならそのアタリの機械的な構造は重要ポイントになる。

使用中のオーディオテクニカの専用タップと比べても音的な違いは感じ取れないのでこのローコストタップは意外と使える。しかし、これに手をつけると部屋の壁のコンセント、アース配線まで気になってしまう。がそこを変えないとタップだけチューンしてもしょうがない気もしてくるのであえてそこには触れずにタップだけ着目していこう。

この分野にはホスピタルグレードといわれるマニア泣かせの領域があるので次回はオールホスピタルで攻めてみたい。ホスピタル、警報機用、軍用、NASA、この手のフレーズにマニアはヤラれやすいのだ。うーん!迷信と真実と営利がはびこるオーディオは何と楽しや!


ラインセレクター

2010-02-22 20:37:55 | AUDIO

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音楽編集をノートパソコンでやっていたが限界に来たので専用のデスクトップPCを新調した。オーディオインターフェースからのアウトプットをパワードモニターに接続すれば終わりなのだがそれまでのスピーカーでも試聴する為にプリメインアンプにも出力するセレクターを自作してみた。

セレクターにありがちな音が細くなったり、膜が一枚かかったようなことを回避するにはかなりの高額な機種が必要になる。何ならダイレクトに接続すればいいのだがそれも手間がかかりすぎる。以前に作成したスピーカーセレクターのライン版で1イン、2アウトで切替はフォノジャックを使用したパッチベイスタイル。内部配線材は新世代8412といわれる88760で全てやってみた。ラインケーブルだと最近の一押し。8412のミッドハイに張りを与えたようなイカにもデジタル対応的だがセレクター使用や長いケーブルで取り回す時に力を発揮する。内部用の配線材なら柔らかくでやりやすいがあくまでダイレクト接続に近いかたちに拘ったら大変。BOX内で線材が曲がらないので寸法ギリギリでのハンダ処理。ハンダはもちろんアルミット。ケーブル自体もテフロンでコーティングされているから硬いの何のって。RCAジャックはスイッチクラフト、フォンジャックはクリフ、プラグはモダンなAmphenol。パーツを装着するアルミ板は1mm厚のヘアライン入り。この手を作るのに一番手間のかかるのが箱なのだ。スピーカーほどタイトに作らないが箱作りは奥が深い。

BOXの見てくれは良くないが音は着色無しのダイレクト。箱の底に800g近い重りを敷き詰めて安定感は問題なし。切替時にはアンプのヴォリュームを絞るのが常識だがスイッチつきのクリフジャックは恐ろしいことにノイズが無い。

これで2台のプリメインアンプに出力しそれぞれ2台、計4台のモニターで聴くことが可能になったわけでそれはもう忙しい。しかし、結局メインで聴くのは2台止まり。

うーん合板じゃなくてウォルナットで作りたくなってきた。


アナログMICRO

2009-10-06 22:16:39 | AUDIO

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まわり回ってアナログプレーヤー。1981年製マイクロ精機のDQ-5を入手した。カートリッジは古くからJAZZにマッチングのいいスタンダードモデルSHURE V15TYPEⅢ。大昔に知人から頂いていたものだが今になって使うとは。

最近、オリジナルマスターテープからリマスターした音源が話題になっているが少しオーバープロデュースになっている作品も多い。70年代のROCKの復刻盤を期待して聴いてみると何か違うと感じることも多い。ならば当時のちゃんと調整された環境でアナログレコードを聴くしかないという結論でMICROだ。マイクロというブランドは70年代から80年代にかけてアナログマニアの為の物量投入巨大マシーンの最高峰ブランドだった。今はもう消滅してしまったメーカーだがマニアの間では今だ現役で使用している。このDQ-5はマイクロの真骨頂、ベルトドライブや糸ドライブではなくメンテナンスフリーのダイレクトドライブのビギナーモデルである。しかし、重量10kg以上と本格的雰囲気。

早速、長年温めていたシュアーのカートリッジを装着し針を落とした瞬間その世界に引き込まれる。芳醇なミッドからローエンドのトーンはデジタルでは無理かも知れない。JAZZはもちろんだが70年代のROCK、特にハードロックはアナログが最高だ。しかし、こう考えてみるといかにその当時のCD化を適当にしているかだ。とりあえずペラペラのサウンドのCDを買わせておいて後でEQで調整し過ぎたものを買わせ最後にアナログに忠実なマスタリングものを買わせるというやり方か。

そんなことを思いつつレコードのジミの「エレクトリックレディランド」を聴いたらまたぶっ飛んだ。