Qu’as-tu fait, toi que voilà,
De ta jeunesse?
いったいお前はどうしてしまったのか
おまえの青春を(*)
朗読の声が
しずかな教室にながれて
ことばが黒板に書きとめられてゆくと
過ぎ去った時間のなかに
忘れていた場面が
ふとよみがえる
(朗読がヴェルレーヌの詩だからなのだわ)
おまえの青春に
何が見えるか
たくさんの悔恨
果たせなかった夢
落日に
長い影を曳いて
通り過ぎていったものたち
(夏の日の午後にはたまに永遠が見えるんですって)
そんな日には
垂直に時が降りてくるから
不意をつかれたように思い出す
たいせつな最後の一行
あの日
見失ったことばを
そして
熱く寂しい時間の森のなかを
もう一度彷徨いはじめる
*Verlaine 『Sagesse(叡知)』より