昨日の続きですが、秩父巡礼にて31番から32番への巡礼道は、大日峠を超える、多少登山感覚にも似たものでした。
山林の中、巡礼道が切り開かれていて、昨日は全く人影は無く、小川のせせらぎやら、時折森林の隙間から垣間見る日の光やら、自然のエネルギ—を満喫しながらも、これで道に迷ったら大変なことになるのではと思い、順路に関しては多少慎重に歩んでおりました。
最近巡礼者が少ないせいか、案内看板も汚れていてよく見えなかったり、指示している角度が微妙で、どちらの道が正解か判別しにくいものもあるため、要注意でした。
そんな中、小一時間程歩きそろそろ街道に出る寸前に、突然目の前に大きな物体を目視、つまりそれが鹿であったのですが、そこに至るまで熊が出没したとの注意喚起を促す看板を何枚か目にしていたため、一瞬熊かと思い、正直多少の恐怖を覚えました。
未だ悟っていないため、この感情がどうしても起きてしまいました。
その後瞬間ではありますが、もし熊が襲ってきたら、まずは逃げるしかないとも思いましたが、一方では目を合わせて念を発し、私は貴方の仲間ですよ、悪いことはしないからここは素直に挨拶後別れましょうよ等と話しかけ、落ち着かせるといったシナリオを瞬間的に考えもしました。ほんの一瞬ですが。
その後良く見るとそれは鹿でした。二匹いて私と反対側を見ていたため、私が目撃した時はまだ気づいていません。
その後私の足音に気づいたのか、キョロキョロ周囲を見はじめ、遂に後ろに私の存在を確認しました。はっきりと目が合いました。
その時、鹿は肉食ではなく、草食であり、人間を襲うことはなかったかな—等とプラスに考え、こちらに向かってくることなく、逃げ出すであろうと希望的な思考を働かせましたが、結果彼らは慌てて予想通り逃げて頂きました。
きっと仲の良い夫婦の鹿が、餌をもとめて街道迄山からおりてきたものと推察します。そしてふ—っ助かったと安堵の気持ちになり、やっと街道に出ることが出来ました。
このような経験は初めてのことであり、今後の登山においては貴重な経験をしました。今迄登山に使用していた杖に鈴がついていましたが、熊鈴ですね。
今迄余り意識しておらず、以前取れてしまった時があり、別に問題ないだろうとそのまま登山していた記憶もありますが、今後はしっかり熊をメインとした動物遭遇対策を講じたいかと思いました。
動物霊や悪霊・悪魔に関しては、私は霊道を開いておりませんので目視できず、それはそれで重宝している所がありますが、三次元にて一緒に生活している動物達は、目視できますので、それ相応の対応が必要です。
もちろん私は動物を敵視するつもりは全く無く、基本仲良く接したいとは考えていますが、ふいに遭遇した時に、相手もパニックになり、思わぬ事態になる可能性もありますので、対策や備えは必要かなと思いました。
とまあ長々と書きましたが、昨日お会いした二匹の鹿達の、今後の無事をお祈りしたいかとは思います。幸せに暮らしてください。これも縁ですからね。
ということで、何とか秩父巡礼も34カ所中、33番札所まで終了。体調は今一でしたが、スロ—ペ—スにて廻り何とか終了しました。一夜明けた今は、かなり体調も戻り昨日行って良かったとは思っています。
いよいよ次回は最終日、34番札所水潜寺にて結願です。
この巡礼は、元々散歩・ウォ-キングの応用編としてスタ—トさせましたが、今は各観音菩薩への感謝の念いと祈願もさせて頂いております。
多少は信仰心が強まったかとは思います。
納経帳も後一カ所で完成、思い出の宝になりますね。