きょうのサポート

アプリクラフト Rhinoサポートに日々寄せられる『よくあるご質問』を紹介します。

ブール演算の謎①

2005-10-13 19:05:29 | ライノ 作成
ブール演算は、大変便利な機能です。
しかし、うまくいったり、失敗したりと、その原因がわからず、
時間を費やされた方も多くいらっしゃるかと思います。

そこで、今回は、ブール演算が失敗する理由を見つけるため、
まずは、『Rhinoは、どうやってブール演算を行っているのか』
ブール演算のプロセスを見てみましょう。

Rhinoのブール演算は、基本的に次の4つの作業を内部で行っています。
(1) オブジェクト同士の交線を生成 (Intersection)
(2) 生成された交線でオブジェクトを分割 (Split)
(3) 不要な部分を削除 (Delete)
(4) 残った部分を結合 (Join)

ということは...
ブール演算の成功と失敗の分かれ目は、
どうやらオブジェクト同士の交線にありそうです。

ブール演算がうまくいかないようでしたら、
まず、交線(曲線メニュー> オブジェクトから曲線を作成)をとり、
その交線を確認してみてください。

ブール演算の次のプロセス"分割"を行うため、
閉じた曲線(ループした曲線)、またはオブジェクトの端から端まで
通るような交線が必要です。

交線は見つかりましたか?
生成された交線が繋がっていなかったり、隙間が開いていませんか?

オブジェクトのプロパティ(編集)にある[詳細]を使って、
生成された交線が閉じているかどうかご確認ください。
また、曲線端点に注釈を配置(ボーナス>曲線)では
曲線の端点座標を注釈として追加します。
このコマンドを活用し、閉じていれば、注釈がひとつ追加され、
開いていれば、2つ作成されます。
AnnotateCrvEndPoints


【参考】 "Boolean Operation Failed...", Frequently Asked Questions, McNeel Wiki


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