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「大鹿村騒動記」を観てきました!

2011-07-26 17:22:19 | 日常
ある日家人が新聞の記事を見せてくれたのが、映画「大鹿村騒動記」の紹介記事でした。

大鹿村は、昨年歌舞伎を見に行った思い出深い美しい村。
この映画「大鹿村騒動記」も、村歌舞伎がモチーフのようです。

でも、こういうマイナーな映画は浜松では観られないんだよな…と思っていたら、やっぱりです。
浜松では上映館は一つもありません。

このあたりからだと、ららぽーと磐田に行くか、豊橋の映画館に行くかの選択肢しかありません。

遠いし、どうしようかと思っていたら、「大鹿村騒動記」の主演原田芳雄さんが突然亡くなってしまいました!
これには驚きました…。

これは観なくては!という家人の気持ちが盛り上がってしまったのですが、わが家は介護中なので、二人揃って外出できるタイミングは限られています。

オールナイトなら、義母をちょっと義弟に看ていてもらって行けそうかも…と思っていたら、なんと断りもなしにオールナイトがなくなってしまいました!

主演男優の遺作ということで、しばらくやってくれるのかもなどと甘いことを考えていたら、観はぐれることになってしまう!!という危機感がぎゅんぎゅんと高まってまいりました。

「この際、一人で観に行ってきたら?私は別の時に行くから!」

と、提案してみましたが、それもなんだかお互いに気が進みません。

困ったな~と思っていた日曜日、義母を看ながら調べてみると、上映は時間帯もあまりよくない2回だけ。
それでも、どうしても行きたいと家人が言うので、急で申し訳ないけれど義妹に電話してみたら、

「そのくらい大丈夫ですよお~!」

と快く留守番を引き受けてくれて、なんとか出かけることができました。
ありがとう!!Fさん!!!

映画のチケットは、事前にネットで購入することが多いんですが、この「大鹿村騒動記」は、1人900円でした!
え??何かのマチガイじゃないの?!困った!と思ったんですが、なんか、邦画はこのごろ安めに設定されているそうで、そんなことも知りませんでした…。
得した気分です。

映画は、とても面白かったです!

主演の原田芳雄は、大鹿村で小さな食堂をやっていますが、親友が妻を連れて村を出奔して10数年経っているという設定です。
で、その妻が認知症になったので、親友が妻を返しにやってくるという、なんというか、日常のすぐ隣に意外とこういうのあるよね~、みたいなお話です。

辛口かと思ったら、意外に甘めのコメディーで、きついネタのわりにはキリキリ来ず、全体的にのほほんと纏まって、笑えて可愛くて、面白かったです。
村歌舞伎とのからみもよく、凝ったストーリーではない分、きめ細かく描かれていて、舞台の大鹿村もうまく生かされていて、ほっとするような映画でした。

主人公の妻の認知も、ぬけぬけと連れて帰ってくる親友岸部一徳の、駄目さ加減も、非常によかったですね~。
駄目男も、ここまでいくと、笑えますね~。
認知って、シビアに突き詰めるときつ~いですけれど、こういう笑えちゃう側面って、意外とあるような気がします。
何が解決したわけでもない映画なんですけれども、人生ってまあ、そういう風な感じですものね~。

大鹿村のロケーションもとってもよかったです。

最後に、三国連太郎がお墓参りをするシーンがあるんですが、その墓は、私たちが昨年行った時、いいロケーションだよね~と話していた墓だったので、びっくり!!
家人は大喜びです。



多分、木や谷の感じからして、このお墓じゃないかな~と思うんですよね…。
画に描いたような美しい景色ですよね~。

ちょっとの間でも、綺麗な村に行ってきたような気持ちになる映画です。
是非ご覧になってみてください~。

ガワ 美味しいんですよ!

2011-07-13 13:14:20 | 遠州あたり
冷たいお茶漬けというのが、去年あたりから流行っているみたいでしたよね。

そんな!お茶漬けに氷を入れるなんて、ちょっと…と敬遠していたんですが、あまりに暑いので、意を決してやってみたら、これが実に美味しいんですね!
知りませんでした!

食べた後、しばらくの間は体もひんやりして涼しくなるし、冷たいお茶漬けだとデンプンの質が変わるだとかで、太りにくいなんてことも聞きました。
だからって、沢山食べたら同じですけれどね~…。

それで、ちょっと冷たい料理に目が開いたところ、御前崎あたりの漁師のお料理で、「ガワ」というのを紹介しているテレビを見ました。
私は西国生まれなので知らなかったんですが、このあたりの地元民には、ガワなんて常識だそうで。

時々見かけるのは知っていたんですが、これまではイマイチ興味がなかったんです。
見た目もなんだかね~、変な味噌汁みたいで…。



でも、今回じっくり作り方を見ていたら、作り方なんて、ないも同然なんですよね…。材料を混ぜ合わせるだけで、実にシンプル。
それに、美味しそう…。

で、作ってみました。

二日間くらい朝ご飯にやってみたのですが、文句は出ませんでした。
冷たいねこまんまみたいなもんで、実に簡単ですが、作り方を書いておきます。

1 冷やご飯でも、温かいご飯でもOK。ざるに取って水でほぐしておく。
  この時、冷蔵庫にあったご飯を使うと、ちょっと固くなっているので
  あまり美味しくならないんですよね…。
  それでも平気で食べてしまいますけれど、冷やご飯は常温の方が美味しくできます。
  
  だけど、今の気温の中、常温でご飯を置いておくと、すぐダメになるので、困るんですけどね~~~。

2 ご飯にかけて丁度いいくらいの量の水(うちは一人分150CCくらい)をボールに入れ、
  味噌を入れて溶かす。
  味噌のみでOK。だしなどは入れなくても大丈夫。

  この時、遠州あたりでは味噌は米の白味噌を使うらしいんですよね。
  信州味噌っていうことになるんでしょうか。
  私は米の味噌ではちょっと甘味が少なくて物足りなく感じてしまう西国人なので、
  わざと西国の麦味噌をメインにして、
  あとは三河あたりの八丁味噌と、西京味噌を適当に混ぜて、いつも使っています。
  ちょっと掟破りかもしれないんですが…。

  どういうわけか、遠州人はすぐ近くにある三河の八丁味噌をイヤがるんですよね。
  家人も義母もそうなのですが、もっと一般的な傾向を探ってみたいですね。
  あんなに美味しいし、近くにあって入手しやすいのに、なんでだろう…。
  なので、味噌については、お好みで大丈夫だと思います。
  赤味噌メインにしたこともありますが、美味しかったです!

3 きゅうり、大葉、玉ねぎを用意して、きゅうりは輪切り、玉ねぎは薄くスライス、
  大葉は千切りにして、味噌汁に投入する。
  この時氷も投入する。
  かき混ぜると「ガワガワ」音がする。この音が名前の由来なんですって!
  面白~~い!

  家人は、

  「ガワガワってかき混ぜろよ、ガワガワって!」

  と言います。(笑)

4 ご飯の上にカツオを適当に切ったものを置き、味噌汁を氷ごとざばざばかける。
  適当にかきまぜていただく。


とまあ、こういう手順です。
もうもう、火を使わないというだけで、こんなに楽でいいのかしらんと思うほど!!
私なんて、毎食これでもいいくらい!!(主婦の叫び)(笑)

でもですね、白状すると、うちではまだカツオを使った正式なガワは食べていません!
タンパク質には何を使うかというと、いつでも家にあるシーチキン、あと、カニ蒲鉾も使いました。

でも、これで超OKです。文句なく美味しいです!

豆腐とか、卵豆腐なんかを入れても美味しいんじゃないかなと思います。

何もないとき、そういう風に応用できるのも、ガワの強みかな~と、何度か作ってみて思いました。

漁師さんは、好みのものをそれぞれ入れていましたね。梅干しとか、茗荷とか。

梅干し入れると、夏ばて予防にも最強でしょうね。

キュウリ、玉ねぎ、大葉は絶対に入れる、と漁師さんたちは言っていました。

夏が終わるまでに、カツオ入りの正式なガワを作って食べてみたいな…。