遠州嫁日記ZZ

遠州嫁日記Zからお引っ越し中です

ブログの引っ越し

2014-05-23 16:09:57 | 日常
皆様お元気ですか?
私は元気でやっております~。

浜松も、他の地区が大雪だったりと大変な時期に、たいしたこともなく、申し訳ないほど無事でございました。

こちらの更新がおろそかになっている間に、どうやらここのブログサービスが終わってしまうという衝撃の事実を今知りました!今ですよ、今!

そういわけで、今から少しずつお引っ越しをしようと思っております。

多少時間がかかるかと思いますが、今後はこちらにアクセスをお願いいたします。

遠州嫁日記ZZ
http://aburaf.blog.fc2.com/

こちらで新しい記事を書きながら、古い記事を移していけたらな~と思っています。

特に、初盆の記事などは、探してまでご覧になる方が多いようですので、そのためだけにでもお引っ越しは必要かもと思いました。

去年の初盆の時期には、一日でなんと3000アクセス超えという仰天のカウントを記録していました。
こんなの初めてなので、私の目がおかしかったのか、カウンターが壊れたのかもしれませんが…。(笑)
惜しかった!写真撮っておけばよかったです…!

今度のブログの大家さんFC2さんは、他のブログからのお引っ越しツールなどもちゃんと置いてあるようなのですが、ここのBroachブログには対応していないようなのですよね…。
弱小だからな…。他で見かけたことほとんどないし…。

お引っ越し用のソフトなども色々あるようですし、ブログ引っ越しって、よくあることなんですね~…。
皆さん大変なんでしょうね…。

新しいツールのフェイスブックやツイッターができて、今まで書いていたブログがおろそかになってしまうという話はよく聞きますが、私もまさにそれでした。

でも、結局フェイスブックはあまり記事をアップしなくなり、ツイッターも見るだけ状態…。

まとまった内容が書けるブログの良さってあると思うんですが、フェイスブックとかツイッターって、知っている人と繋がっちゃうと、気を遣って書けないことが多くなってしまって、結局書くのやめてしまうとか、食べ物だけの記事になっちゃったりもして…。

あと、私生活がばればれですもんね…。
すごい貧乏くさいもの食べているとか、思われていないだろうか???などなど心配ごとが増えてしまいました!

ブログを以前のテンションで書けるのかどうかもちょっと疑問ですが、まあ、時々は記事を上げていきたいなと思っております。

よろしくお願いいたします!

浜松の初盆 準備編2 前日

2013-06-17 14:57:30 | 遠州あたり
皆様ご無沙汰しております!

去年初盆の準備の1を書いてからぐったりし、ここまで放置してしまっておりました!

なんというか、家族を一人亡くすというのは、ある意味力を使い果たしてしまう側面があるようで…。
このごろやっと、押し入れの中や古いタンスを整理したり、を始めたところです。

しかし、どういうわけか皆さんこのブログを見に来てくださっているようで、一年間アクセス数が減りませんでした。
どうしてだろうと思っていたのですが、アクセス解析を見ると皆さん初盆の記事を見に来られているんですね。

浜松の初盆って、それほどすごいテーマだったのかあ…と改めて認識いたしました。

今年も初盆の時期が近づいてまいりましたが、このごろまた一段とアクセスがアップしております。

これは、続きを書けということだと受け止め、去年のことを思い出し思い出ししながら書き足すことにいたします。

まず、前もってご説明しておくこととしては、我が家の家族構成についてですが、主人である家人と、嫁である私と、家人の母親である義母の3人で暮らしていました。

亡くなったのは義母です。

そして、家人の兄弟が男ばかりで3人います。皆結婚して近くに住んでいます。
義母にとっての孫も大勢います。

これは特筆すべきことで、お嫁さん達や孫達にも初盆時にはかなり手伝って貰えるかも、ということです。
その代わり、この方達の関係者も多いので、弔問客も沢山来られます。


初盆も前日になると殆ど準備が整っていきます。

家具は撤去できるものは撤去され、鯨幕が張られ、会場の祭壇も既に飾られ、籠盛も飾られました!

お嫁さんたちに手伝って貰って、「会葬御礼」を自分たちで詰めます。

浜松で初盆の盆ぎりに行くと、各家で必ず配られる会葬御礼。

何か小さな品物(そうめん、タオル、お塩セット、お茶など)と、缶のお茶がビニール袋に入れられて、お参りの帰り際に渡されます。ジュースの時もあります。暑い時期なので、飲めるようにという配慮なのかもしれません。

本当は、お参りしていただいた際にお茶をお出しするべきなんでしょうが、あまりに沢山来られるので、その場ではお出しせず、お渡しするというほどな意味なのかもしれません。

お参りに来られる方は、何軒も盆ぎりに廻りますから、この会葬御礼がどんどん増えていきます。
はっきり言って、お茶缶があるのでどんどん重たくなります。

しかし、それを見越してエコバッグなどを準備するのも気が引けるものです。
(会葬御礼をいただけるのが当たり前…というように見えますから、なんとなく具合が悪いですよね…)

どうしようもないので、皆様そのまま沢山の小さな袋を下げて歩くことになるのです。
暑いわ、重いわで、とても大変!

しかし、浜松の初盆の会葬御礼では、お茶缶を入れるのが決まりです。(だそうです)
決まりから逸脱する気は毛頭ないので、我が家でもそれを詰めます。

まずお礼の品に(我が家ではタオルにしました。お茶だとあまりに普通だし、そうめんでは重いので)会葬御礼のはがきを差し込みます。それと前もって購入してきたお茶缶を小さな白いビニール袋に入れます。

このセットを、盆ぎりに来てくださった方に帰り際に玄関でお渡しします。

このお渡しする係の方も必要です。
大抵身内の一人にやっていただきます。

家人と一緒に挨拶していただく親戚は、亡母に近い方にお願いしますから、こうした品を渡していただく方は、亡くなった方から少し遠い方にということになります。

うちでは、家人の弟のお嫁さんにしていただきました。

弔問客が多いと、この部門も大変なんです。

このお嫁さんの知り合いの方が来られたりしたら彼女自身も挨拶せねばなりませんから、この「会葬御礼」渡し係は、何人か設定しておく必要があるかもしれません。
サブ係を、お嫁さんの息子にお願いしました。

さて、前日の夕方、祭壇に飾る果物などのお供えを購入し、おしょろさんをもう一度作ります。

おしょろさんは、浜松のお盆には絶対に必要なものです。
ご先祖様を乗せてきてくれる牛です。
ご先祖様がお帰りになる時にも、牛に乗って帰られます。

いつもの年なら、茄子で作る牛だけで良いのですが、今年は初盆なので、牛とともに、馬も必要になります。

馬は、今年初盆の故人が早く家に帰ってこられるように、お供えするのです。

馬はきゅうりでスマートに作ります。

初盆よりも前にやった内施餓鬼で、既におしょろさんは作っていましたが、おしょろさんは生ものですから傷みます。
ですから、初盆の時には改めて材料を購入してきて作ることにしました。

おしょろさんのご飯を盛る芋の葉っぱ(ない場合は蓮の葉っぱで)も、この時期になるとスーパーでも出回りますので、作るのも簡単です。

でも、ここで思ったのですが、スーパーなどでは、毎年お盆近くなると比較的早くから材料を売り出しています。
どうしてかなあ、お盆までにはまだ1ヶ月くらいもあるのに…と、常々思っていましたが、早めにやる内施餓鬼のためには、材料を早く売っていてくれないと困るんですね。

こういう事情だったんだなあ~と、得心した次第です。

茄子とキュウリに、「麻がら」をさしこんで足にします。
遠州出身でない方は、「麻がら」って何?と思われるかもしれません。

私も知りませんでしたが、お盆の祭壇の材料として、どこの店でもこの時期売っています。
とても長い棒が沢山袋に入って売っています。
中は空洞で、はさみで簡単に切れます。
おしょろさんの足に使いますが、我が家ではお参りに来てくださるお坊さんが、これにお札を通して仏壇に飾ったりもします。

おしょろさんの目玉はあずき。しっぽはねこじゃらし。耳は南天の葉。
可愛いです。



これは内施餓鬼の時の仏壇の前のおしょろさんですが、初盆の祭壇を撮影しなかったものですから、代わりに載せておきます。

茄子のさいの目がかわらけに載っていますが、この時は蓮の葉や芋の葉を売っていなかったためですね…。
叔母さまから葉っぱをいただいたような気がするんですが、この後変えたのかもしれません。

そして、馬と牛の前に、蓮の葉に一杯盛ったさいの目の茄子を載せて置いておきます。
おしょろさんのご飯だそうなんですが、このほかにもかわらけに毎回ご飯を盛っていきます。

お盆の三日間、かわらけのご飯は、前に盛ったものを捨てずに、その上に載せていくようにします。
どんどんと山盛りになっていき、最後には小バエがたかったりもしますが、それでも構わず載せていきます。

どうしてそんなことするのか今もわかりませんが、そういう風習のようです。

おしょろさんは、お盆の最終日の15日、お寺で焼いてもらいます。

その直前に、かわらけに盛ったご飯の上にキュウリなどの青いものの塩もみの汁をかけます。

これも、何故そんなことをするのか全くわかりません。しかし、そういう決まりだそうです。

ご飯に青汁をかけ、新聞紙におしょろさんとかわらけと、ご飯、お供えのだんごなど、全部一緒に包んでお寺に持って行きます。

包む直前、体にどこか吹き出物など体の不調があったら、おしょろさんで患部を撫でると、それもおしょろさんが持って行ってくれるそうです。不思議なことに、すぐに治っちゃうんだそうです!

私は精霊おさめの時に、吹き出物などができたことがないので、まだ試していませんが、そのうちお願いしてみたいと思っています。


おしょろさんについて書くと長くなってしまいますが、浜松のお盆にはとても大切なものです。

しかし、そうこうして祭壇などを作って、準備を整えている間、どうしたことか弔問のお客様が来られるではないですか!!

準備の途中でも上がっていただき、お参りしていただきました。

こうして前日に来られる方もいくらかおられるんですよね~。

ご自身のお家が初盆というお宅とか、どうしても当日は出かけなければならない、という方などは、前日や初盆当日の早朝とかに来られます!

内心焦りまくっても、慌てず接待をいたします。

まあ、こういうことも考えると、おしょろさんなど祭壇の準備は当日でもいいのかもしれませんが、前日の夕方くらいまでには終える方が無難かもしれませんね…。

蓮の葉などが早くしなびてしまうので、前日に飾るのは内心いやなのですが、仕方がありません。

そして、当日は、同じような理由で朝早くから来られる方も沢山おられます!
これが意外に多いですので気をつけてくださいませ。

そうそう、忘れていましたが、施餓鬼米!

故人のためにお供えするお米なのですが、一升の米をさらしの袋に詰めて、故人に近い人がお供えします。
袋の形が男女ちがって、男性は四角、女性は三角です。

昔はこのさらしの袋は自分たちで作ったそうなのですが、今ではお米やさんやスーパーでも時期になると置いています。
こんな感じのものです。↓

http://kakutyan.hamazo.tv/e3657883.html

その袋に自分の名前を書いて、お供えします。

我が家では主人の兄弟にお願いしましたが、親戚中にお願いする家もあるようです。

そうすると、祭壇の前がもう山のように施餓鬼米が積んであることりになりますが、そういう形で供養の気持ちを表すのでしょう。



これは、前日に取った写真なのですが、もう盆供が上がっています。早々来られた方のものです。

施餓鬼米が祭壇の前の台の上に置いてありますが、ここは盆供を置くところだし…ということになって、横に箱に白い布を巻いて作った台を置き、その上に積みました。
それでいいのか、実際誰もわからなかったりするのですが、葬儀屋さんもそれでいいのではと言っていました。

細かいことは、もはやどうしようもありませんよね。
初盆って、そうそうあることでもないですし…。

つづく


浜松の初盆 準備編1

2012-07-11 19:33:44 | 遠州あたり
今年は、我が家は初盆なのです。
今までは、他の初盆のお宅に毎年お参りに行っていたのですが、今年は迎える側です。

遠州の初盆は、他の地方では見られない風習で、びっくりすることも多いですので、記録に残しておこうと思います。

浜松の初盆は、基本的には7月に行われ、盛大なことで有名です。
前年のお盆の後から、今年の4~5月ころまでに亡くなった方の葬式に行った場合、初盆にはまたその家を訪ねてお参りしなくてはなりません。

ですから、浜松では7月13日は企業も半ドン、皆喪服を着てご近所や親戚を回ります。
ご近所以外は車で移動しますから、昼過ぎから「初盆渋滞」も起こって、市内の移動は困難を極めます。

皆、へとへとになって夜9時ころに帰宅します。

「初盆は大変だぞ。葬式よりも疲れるぞ」

と、家人からも、また他の方からも聞きます。
そうなのか~とただ聞いていましたが、準備を進めていくうちに、だんだん意味がわかってきました…。

まず、初盆は内施餓鬼から始まります。

内施餓鬼は、お盆の始まりですから、本来は13日のはずなのですが、この時期あまりにお寺が忙しいため、前倒しで行われます。
大体、お盆前の日曜日。親戚などに集まってもらい、供養を行います。
内施餓鬼については、後日詳述することにいたしまして、とりあえず今日は初盆準備のことについて、書こうと思います。

内施餓鬼の後、本格的なお盆の準備に入ります。

まず、初盆では大きな祭壇を飾ります。
大きさやきらびやかさによって、価格も違ってきます。

初盆には多くの方が来られますので、まずどの部屋に祭壇を飾るか決めます。

そして、部屋の状態に合わせて祭壇のサイズを決めます。
マンションなどのお宅では、あまりに大きな祭壇は置けません。
このごろはそういうお宅に合わせる小さなサイズのものもあるようです。

適当な大きさと好みの装飾のものに決定し、搬入の日を業者さんと決めます。

祭壇は業者さんによっても色々ですが、たとえばこんなのがあります。↓

http://www.hama-so.co.jp/works/bonkazari.html

内施餓鬼の前に祭壇を飾る場合と、後からの場合とあります。
そのお宅の都合によって決めます。

うちは、お葬式をお願いした業者さんに、初盆もお願いしました。
しかし、初盆のみを行う業者さんも、浜松にはあるようです。

色んな選択肢があることを知りました。

飾り付けの日、業者さんが来てくれて、幕を張ったり、祭壇を飾り付けてくれたりしましたが、これって意外に時間がかかるのです!

二人でぼつぼつやってくれて、3時間くらいかかりました。

提灯なども複雑にできていて、金の瓔珞など一つ一つつけて、その下にビーズ飾りを下げて…。
本当に大変なのです。
まるで七夕飾りのようです!
すごく綺麗!…なんですけれども…。

初盆の祭壇は、豪華な方が珍重されるらしく、電気のろうそくが沢山ついてます。
当日はそれをずっとつけますので、しっかりした電源も確保しなくてはなりません。

やっと飾り付けが終わり、業者の方が帰っていきましたが、その後色々気づきました!

まず、初盆にお参りしてくださる方には、会葬御礼を配ります。
大体お茶やそうめんなどのちょっとしたものに、缶やペットボトルのお茶をつけて、ビニール袋に入れて渡します。

ところが、その一緒に入れる缶入りのお茶は、こちらで準備してくれと言うのです。

「ええ~~??お葬式の時みたいにセットされてないの??」

と家人に聞きましたが、それをお願いすると、缶入りのお茶などはかなり高額になるということなのです。
こちらで準備した方が安いのだそうです。

ですから、ディスカウントストアでもいいから、お茶を数百個買ってきて、お礼の品物に会葬御礼の葉書を挟み込み、お茶缶と一緒にビニール袋に入れて、当日までに準備しなくてはなりません。

これって…これって、結構大変なんですけど…。

その上、玄関が混乱するのは見えていますので、スノコと下駄箱を貸して貰えないか業者さんに電話したら、それは貸し出せないという返事なのです。

ええ~~???なんで???
お葬式の時は貸してくれたじゃん!!!

…と思わず叫んだのですが、よく考えるとそれも仕方がないのです。

お葬式は時期がバラバラですが、初盆はいっぺんに同じ日に行われます。
葬儀やさんは、その全部をカバーできないのです、能力的に!
おまけに、このごろは家で葬式を行うお宅が減っているので、スノコや下駄箱などをあまり持っていないのだそうです。

なので、各家で準備することが、実は初盆では沢山あるのです!!
葬儀やさんにおんぶにだっこというわけにはいかないんですね~~。
というか、葬儀やさんは、飾り付けだけ!!
本当にびっくりです!

ここは大きなポイントです!

初盆は自宅で準備することが意外と多いので、殆どお任せの葬式よりも大変なのだと思われます。
勿論、お金を出せば結構色々やってくれる業者さんも沢山あるようです。

どのくらい自力でできるかを勘案し、予算とも相談して、業者さんを選ぶことも必要なのかもしれません。

スノコはホームセンターで購入し、下駄箱はたまたま家にあったボックスで代用させてもらうことにしましたが、それでいいのか確認も必要です。

そして、当日は沢山のお客様も来られますが、家の者と共に、お客様を接待してくれる親戚を、こちらが接待しなくてはなりません。
つまり、身内のための夕食も準備しなくてはならないのです!
身内の数もふくれあがります、この時は!

「夏は暑いから、生ものの寿司とかNGだよね~。助六とかならいいかな…。オードブルとかもあった方がいいよね…。」
などと、人数を確認し、状況を想定しながら準備していきます。
できるものから注文もしていきます。

「助六もいたむといけないから、クーラーボックスとかに入れておこうかな…。氷も必要だね。当日コンビニで買う?」

「そうそう、飲むお茶も必要だよね…。」

「そうだ、初盆の日に、喉が渇いたらすぐ出せる飲み物を冷やすため、冷蔵庫を空にしておかなければ…!」
などという細かい点もチェック!
どうでもいいことかもしれないけど、これ多分大事ですよね…。

そんなこんなを話し合ってその日は暮れましたが、次の日!葬儀やさんが、籠盛を持ってきてくれました!

初盆では、祭壇以外に、親戚とか、身内からの「籠盛」も飾ります。

http://www.hama-so.co.jp/works/kagomori.html

缶詰とか、オイルとか、鰹節とかジュースなど、色々なお供え物が籠に入っていて、台の上に載っていて、まわりに豪華な造花もついていて、なので背も高いし場所も取ります。

これを部屋の壁に沿って順番に並べなければなりません。

一番奥が故人に近い人順です。

いっぺんに持ってきてもらった籠盛で、部屋の半分が一杯になっています。
圧迫感も尋常ではありません!

祭壇だけでも6畳間の5分の3くらいは占領されますが、その部屋に籠盛を入れてしまうと、座る場所がありません。
続きの間に並べることにします。

我が家は古い家なので、間取りなど比較的こういう行事に向いていると思われますが、仕切りの細かい新しい家などだったら、どうするんだろう…などと思ったりもします…。

いよいよ部屋が狭くなっていきます…。

つづく

浜松と台風

2012-06-25 19:49:35 | 遠州あたり
台風4号が浜松の近く、正確には豊橋のはしっこを通り過ぎて行きました。
去年の台風では、浜松は大変な目に遭ったので、びくびくしていたのですが、やはり今回も大変でした。

浜松の人って、どういうわけか、地震も台風も、自分たちのところには来ないと固く確信しているのですよね~。
外に住んでいる人から見ると、

「静岡県に住んでいるのに、地震も来ないなんて、なぜそんなことが言えるのか??」

と、詰め寄りたくなるような、わけのわからない確信に満ちているのです。

そういえば、戦中に大きな地震が来た時も、磐田には甚大な被害をもたらしたようですが、浜松はそれほどでもなかったという話を色々と聞きます。

今まであまり地震の被害がなかった。
だから、浜松には地震が来ない。

…んだそうです!!

冗談なんだよね、むしろ、この発言は郷土愛のあらわれ?とか思っていたのですが、去年の秋、台風が来た時、どうやら本当にそう思い込んでいるらしいということを知りました!

刻一刻と台風の進路が予想される台風前夜とか、前々夜、生粋の浜松人である家人は、絶対に天気予報を見ません。
意識して見ないというより、全く無関心で、見るべきという気持ちすらないようなのです!

西国出身の私は、台風が発生すると、必ず天気予報を確認せずにはおられません。

今沖縄あたりか…進路がこのくらいだと、こういうルートかな…。
実家の方は今回は通らないかも。
でも、雨が降るから大変だな…お米は大丈夫かな…などと、天気図をにらみながら考えて、被害を予測します。

でも、そうして私が真剣に見ているというのに、家人はさっさとチャンネルを変えてしまいます。

「なんで変えるのよ!?台風が来てるでしょ??!天気予報にしてよ!!!」

「ええっ??」

と、家人は慌ててチャンネルを戻してくれますが、どうして私が天気予報を見たがるのかわからないらしく、私が見ている間、じりじりしながらチャンネルを変えるタイミングを待っています。

この人はマジで天気予報が気にならないんだろうか…。
台風が来るというのに!!!

と、家人の脳天気っぷりが長いこと理解できなかったのですが、理由を聞いてみてまたびっくり。

「浜松は台風来ないから。」

あっさり。

「はあ?なんでそんなこと言い切れるのよ??」

「だって、来たことが本当にないんだよ。昔の伊勢湾台風は大変だったけど、それから後は殆ど浜松には来ないんだ。地形のせいなのかわからないけど、絶対にこっちには来ないんだよ。」

と、自慢気に語るではありませんか!!!

そんなこと言ったって、伊勢湾台風は来たわけでしょ?!!
進路を気にして、近づいて来たら備えるのが当たり前でしょうが!!

…と怒っていた私ですが、まあ、たしかに、浜松に住んでから、ほんとに台風がほとんどやってこないんですよね~。
他の土地がどんなに大変でも、浜松の被害なんて、本当にないんです。

なんて楽な土地なんだ!浜松には地震も台風も来ないって…本当かも??
などと、このごろ浜松人に同化しつつあったのですが、ついに、ついにその自信が根底から揺らぐ時がやってきました!!

私は例によって、天気予報を毎回チェック!これは浜松直撃だ!!もう上陸だ!!大きいぞ!!とドキドキしていたのですが、だ~~れも雨戸も閉めない!
何の準備もしないんです!!

仕方がないので、自分で雨戸を閉めてまわり、鉢なども避難させ、その時を待っておりました。
もう、テレビとツイッターで情報集めまくりです!
どんどん風が激しくなって、これはやばいな~~と思っていましたら、なんと家人が外に出て行き、飛んできた瓦とか、木の枝とかを拾っているではありませんか!!

な、何をやっとるんじゃあ~~~~!!
危ないじゃないかあ~~~!!
台風の時に外に出るとは何事か???!!
何が飛んでくるかわからないだろーが!!!!?

でも、家人は天気予報を見てもいないので、台風が浜松に上陸しているとは露ほども思ってもいなかったそうです。

だけど、あんなに風が吹いて、ひどいことになっているのに、上陸を認識していなかったって、どういうこと?!?
テレビついていたの一緒に見てたでしょ?!!!

全くもって、脳天気にもほどがありますよ!!!

で、それはうちの家人だけではなかったようなんですよね…。
普段台風が来ないから、何の準備をしたらいいかすら、浜松の人たちって本当に!!!知らないんです!!

普通台風が迫ってきたら、ビニールハウスなんかはビニールをはずすのがキホン!!…と思っていたんですが、そんなこと誰もしていなかったので、ビニールハウスの枠が曲がったり、ビニールが破れたりして、全く使えなくなった気の毒な農家の方が続出したそうなんです…。

し、信じられない…!でも、本当なんだわ…。
だから、台風の時外に出ると危ないという常識も、この人達にはないんだわ…。

だから、避難勧告が出た時だって、近くの川の増水を見に行ったりしちゃったんだわ!!!!

「駅の方の新川はすごいらしいぞ!あそこが決壊したら、困るな!!こっちはまだそれほどでもないかもな!!」

それほどでもあるんだよ!!
避難勧告出てるんだよ!!!

まあでも、実際、避難勧告が出たって、逃げるようなところもなかったりするんですよね。
だからかどうか、誰もそんなこと気にしていなかったそうなんです。

避難勧告ですよ??

ツイッター友達は、ひどく心配して教えてくれたりもして…。
とほほですよ…。

その甚大な被害をもたらした台風の後では、豊橋あたりから屋根の修繕のご用はないですかと聞きに来ていたそうです。
…っていうか、豊橋の方が被害甚大だったのでは?
なのに浜松まで出張ですか…。

そして、今回の台風では、とうとう我が家も停電しました!!!

夜の9時ころに突然電気が消えてしまい、しばらく待ちましたが全くダメ。
風がびょーびょー吹いているっていうのに、家人は外に出てきて、

「すぐその先は電気ついてるみたいだぞ!でも、あっちの方は真っ暗だ!!」

いや…確認する必要なんてないから!!
確認したって、電気つかないから!!!
それより外に出たら危ないでしょうが??!!

…でも、男は現状確認しないではいられないんですよね~。
市内がまだらに停電してしまったらしく、結局何もすることもないので、寝てしまいました。

中部電力さんは全力で復帰に努力してくれたらしく、我が家のあたりは真夜中には復旧していました。
台風の中心は通り過ぎていましたが、まだ風は強くて、でもあんな中でも、電力会社の方は、作業しなくてはならないんですね…。
早く回復して、本当に有り難かったです。

地域によっては、もっと時間がかかったところもあったようですけれども。

ただ、今回は瓦が飛んだりという被害は少なかったようです。
しかし、海からの潮風で、植物が殆どダメに!!!
潮をかぶった車がべとべとに!!!!

街路樹の葉っぱなども真っ茶色になって地面に落ちています。
大事なハーブは真っ黒に。
そして、たいして気にもかけなかった雑草だけはやけに元気です。

とほほ…。

直撃ではなかったにしろ、結構浜松も台風の通り道になってしまったんでしょうか…。
あんまり嬉しくないですが、天災は仕方ないですよね…。

これを機に、災害に対する備えをもっとシビアにしなければと、再確認した私でした…。
せめて、せめて私だけでも…。


大須演芸場でおやじ度アップ!

2012-06-18 20:05:41 | 愛知あたり
名古屋での用事が終わって、大須にまわってきました。

名古屋から地下鉄で2駅くらい。
大須って、大須観音の参道に発展した町のようで、名古屋の浅草…という感じでしょうか。

なんか、いきなりすっごい人出なんですよ…。



意外と若い人も沢山いて…。



名古屋っぽく(?)突然招き猫なんかもいたりして…。



なんだか変なものも沢山売っているんですよ~。



この光るお皿とか、バリのものらしいんですが、だ、誰が買うの~??いつ使うの~??
とか思うんですが、名古屋の人には丁度いいのかなあ~。
ぴかぴか光って、不思議な引力がありますよね~。



山ほどの缶バッジも…。



いつ着るの??みたいなラメと原色の嵐…!

これって、舞台衣装なんですかね~。
でも、普通の服と混じって売られてるんですけど…。



こういう不思議なお店がぎゅうぎゅうに並んでて…!
結構立ち止まって見たいようなお店も沢山あるんですよね。
それも、ここでしか買えないだろうな…って感じのものが。

あと、唐揚げが流行っているらしく、沢山ある唐揚げやさんは、どこも行列ができていました!
(あっ!これはたこやき屋さんですけど…!)



膨大な鳥の丸焼きを焼き続けるお店とか…!



なんか野蛮なんだけどやけに美味しそうなんですよね~…!!

そうこうしているうちに、大須観音に着きました!





ビルと繁華街の中に、ぽっかりとあるんですよ。
ほんとに立派なお寺です。

そして、今回の目的地、「大須演芸場」へと裏通りを歩きます。

裏通りもかなりいい感じなんですよね、大須って。

ペットショップとか、







なかなかディープでヘビーでステキな世界です。

その裏通りに、大須演芸場はあります。



名古屋で一つだけの演芸場だそうで、おばさんとおじさんがやっていました。
入ったのが三時ころでしたので、1500円の見料を1000円にまけてくれました。
どうもありがとうございます!

入ってみると、「美人演歌歌手」の星まゆみさんのステージ中!
テレサ・テンや、オリジナルの曲を歌ってくれて、観客とも握手してくれました!

舞台の上は、靴を履いてはいけないようなのです。
なので、星まゆみさんは、歌っている時にははだしです。

でも、観客と握手しに下りてくる時、下手の衝立の後ろに置いてあったヒール付きのサンダルをささっと手で持って、舞台の階段を下りて、サンダルを履いて、客席を歌いながら回ってくれました。

なんか、そういうところが、ちょっと面白いというか、なんともいえずよかったですね~。

それから、三味線を弾きながら語ってくれた自称80過ぎのかつら竜鶴さんとか、若い落語家の獅竜さんとか、面白かったです。

あと、漫談の玉川平太朗さん!

かなりうまいな~と思って見ていたんですが、やっぱりプロ歴長い方でした。

http://www.youtube.com/watch?v=hxq3Kh1nrjg

テレビのお笑い番組などで、本番に入る前に、観客のムードを盛り上げる仕事ってあるそうなんです。
前説っていうんだそうです。
テレビには出ないけれど、後の芸人さんとかがやりやすいように、観客をリラックスさせたり、笑わせたりしなくちゃならないんですが、自分のネタをやってはいけないんですって。

ネタをやるのは芸人さんだから。

ネタなしで盛り上げるって、どうやってやるのかな??
かなりのテクニックですよね!

あ~、そういう仕事もあるんだ~。
むしろ、こういう人の芸を見たいけどな…と、ちょっと思ったりもしました。

演芸場って、朝からずーっと入っていてもいいんですって。
大須演芸場は一日三公演でしたから、私たちが見たのは三度目なんですね。

「初めての人、手を挙げて!」
って言われて上げたのは、私と家人、そしてあと一人だけだったので、後の方はみんな二度目か三度目なんですね~。
朝からいる人も、初めての人も、楽しませなくてはならないって、結構大変だと思うんですけれども、笑わせてもらいました。

すごいです!

最後は落語の桂珍念さん。桂文珍の弟子だそうです。

思うんですが、落語って、江戸時代の世界を作り出さなくちゃならないので、本当に芸がないと、なんかこう、こっちはしれーっとしてしまうような気がするんですよね。

そのあたり、さすがに珍念さん、さくっと落語の世界を構築してくれて、さっと入っていけました。

私たち、後から入ったし、後ろの席に座ったんですが、もっと前で見ればよかった。
ライブの良さって、ありますよね。
やはりかぶりつきでないとね!

実を言うと、観客はそれほど多くはなかったんですが、私たちは結構楽しめました。
なんかこう、地方の良さって、あると思うんですよね~。

あと、なんというか、昭和な「寅さん」の世界に入ったみたいな、不思議な感じでしたね~。
私、どんどんおやじ度が増していっているような気がしますが…。
でも、こういうディープさって、なかなか捨てがたいものがあります~。

大須演芸場の建物自体も結構古くて、なんか雰囲気ありますよ~。
公演中はビールOKだし。(笑)

是非また行ってみたいと思いました。