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あべっち v(^▽^)~♪ の『のほほん・とほほん・ボヤ記』

ここでUPするのは日記と言うより日々のボヤキだったりするべさ(笑)
只今、引っ越し先をどうするか悩み中。

高野秀行さんの本。『酒を主食とする人々』

2025-04-24 00:44:12 | ごにょごにょ...独り言。

本日(正しくは昨日)めでたく、函館と札幌で桜の開花宣言が発表とのこと!🌸

雪に埋もれていた北海道にも、ようやく春の足音が来た感が。

自分の地元にはいつ来てくれるのかなぁ・・・

明日の気温は、珍しく20℃くらいまで上がるらしいので、一気に桜前線も北上してくれるのかな?

お花見モードもまっしぐらだな、北海道は(笑)

 

昨日、今日と読んでいた本はこちらでした。

高野秀行さん 『酒を主食とする人々』 本の雑誌社

 

表表紙のタイトルと写真も衝撃的ですが、裏表紙の帯もなかなかの刺激強めw

 

著者の高野秀行さんは、ノンフィクション作家で、

早稲田大学では探検部に所属し、当時は『幻獣ムベンベを追え』という本も出されています。

 

この本は、某週刊誌の文芸コーナーでも紹介されていて、

タイトルの「酒を主食」という文字ヅラを見た瞬間に「これは読むべし!」と即、決定w

 

TBSのテレビ番組『クレイジージャーニー』という番組の壮大な旅ロケの裏側を書いたもので、

エチオピアにいる現地の民族の村に入り、実際にその地に数日間、身を置いて、

なぜ、お酒が主食となっているのかというナゾを探っていくディープなレポ。

 

読んでいると、海外渡航の経験豊富な高野さんのコミュ力はもちろん、その地への適応能力の凄さがハンパなく、

最初は飲んだお酒の味覚も「?」だったけれど、段々と欲してしまう様子がまさにコミカル三昧。

高野さんが、その村の歴史や気候などを紐解いていくと、

老若男女関係なく、こどももお酒を飲むという経緯や、

自給自足、その土地ならではの理にかなった理由があることがわかり、

世界には、「それ、ホントに?マジで?」と常識をがっつり覆す国があるんだと実感。

 

この本の中では、お酒を飲み続けることについての医学的な見解や、

古くからの知恵を活かし、最先端の文明機器がない村での生活実態、

過去にあった村同士の諍いという歴史、

人と人が綿密につながっている小さなコミュニティーの中で生きること、

今の日本ではちょっと考えられないような現実がそこにあること、

現地でお酒を飲んでいる高野さんの様子を読みながら、まさに自分もお酒を飲むように、ページが進んでいきました。

 

お酒は人と人とをつなぐ役目もあれば、相手を知るための会話のきっかけづくりにもなる。

飲み過ぎは良くないという言葉は、ここでは通用しないのが面白い。

でも人間って、どんなに飲み過ぎてツライ思いをしても、「二日酔い」はいつまでも学ばないというのはナゼなんでしょうね?w

読み終わった後の満足感、良かったです。