あるスーフィー巡礼者の日記

唯一の真理に従い世界平和・弱者救済・真に有益な医療の普及などを目指しています。

ジハード戦士の帰還2 危険を機会とすべく立ち上がろう

2011年03月25日 | 原発は本当に必要なのか?

【正常な不安に耳を塞いではならない】

 

しかし、今後も原発推進を表明する声が上がり始めたということは、原発に対する正常な不安を多くの人が抱き始めているという事実をも示すものだと言えるでしょう。つまり、今起きている原発事故の危機は、非常に大きな危険ではあるが、私たちが原発について考え直す大きな機会でもある、ということです。

 

【私たち人類は公案を突き付けられている】

 

すでに小生の過去の記事(書庫「地球温暖化の嘘と真実」の中の連続投稿「地球温暖化の本質と原子力発電の正体」①~④)でもお知らせしたように、原子力発電は地球温暖化を抑制する脱炭素エネルギーではありません。

 

「核燃料サイクル施設」「高速増殖炉」などという言葉が誤って連想させるような再生可能エネルギーでもありません。厳密には、石油・石炭などの化石燃料は非常に長期的なスパンで見れば再生可能エネルギーですが、原子力は究極の再生不能エネルギーなのです。

 

エコ・エネルギー、クリーン・エネルギー、地球にやさしいエネルギーなどのネーミングは事実にもとづかない誤魔化しです。

 

原発が地球温暖化防止に役立つかどうかについては、具体的な裏付けに言及しているためやや専門的な内容ながら素人にも解りやすい下記の参考書を一読されることをお勧めします(原発問題に関してド素人だった私の妻は、この本を読んで早速ミクシィーの反原発コミュニティーに登録しました)。

 

「原発は地球にやさしいか 温暖化防止に役立つというウソ」西尾漠著(緑風出版)

 

今回の事故によって、「やはり原発は危険だから脱原発を目指そう」という流れが確実に強くなりつつある一方で、原発停止による電力不足が起きている現象に幻惑されて「やっぱり原発は必要なんだ。安全対策をしっかりした上で今後も進めて行かなければならない」と考える人たちもいるようです。

 

どちらが私たちがとるべき道なのでしょうか?少なくとも、今、私たち人類は、原発に対してどのような態度をとるべきなのか根本的な問いを目の前に突き付けられているように思います。

 

今の私たちに本当に安全な原発の運営が可能なのか、原発によってエネルギー問題が解決するのか、原発は本当に地球温暖化対策になりうるのか、私たちにとって本当に原発が必要不可欠なのか、原発なしには豊かな社会は実現不可能なのか

 

今回の福島第一原発の事故は、そういった根本的な問題に、今ここで、私たち一人一人が真しに向き合うべき時が来ている事を叫んでいるように思います。

 

③に続く