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AAN TOKYO

アジア砒素ネットワークの首都圏での活動を紹介します
http://www.asia-arsenic.jp/top/

土呂久季節便とどきました

2006年02月22日 | 土呂久から

東京連絡所に、宮崎県高千穂町の土呂久から土呂久季節便春のセットが届きました。
 春のセットには、筍の水煮、ふきのとう味噌、わらび塩漬け、ふきの佃煮、ハナイカダとサンショウの佃煮、高菜の塩漬け、朝鮮漬けが入っていました。土呂久でとれた食材が、添加物なしで加工されています。
 送り主は、土呂久で有機農業を営む佐藤さん一家です。

 土呂久には1920年代から60年代まで、砒素を作る鉱山がありました。地域の住民はひどい被害にあいました。この経験から、佐藤慎一さんと妻のマリ子さんは、
「自分たちもこれ以上毒にやられたくないし、消費者にも安全な食べ物を届けたい」
という信念を持ち、有機農業を始めました。
 マリ子さんが「村で昔から作られていた作物を育て、村のおばあちゃんたちが作るような加工食品を作りたい」と考え、土呂久季節便をはじめたそうです。
 
 マリ子さんは、今年の3月にバングラデシュに行き、砒素の被害が出ている地域の農民たちと交流をしました。バングラデシュの村人たちは、日本でわざわざ砒素を作っていた過去があることに驚き、その歴史を乗り越えて安全な農業を実践している佐藤さん一家の生き方におおいに勇気付けられたようでした。

 土呂久季節便は、土呂久の自然と、佐藤家の愛情がたくさんつまった一箱です。
 関心のある方は、土呂久季節便東京連絡所へご連絡ください。

土呂久季節便 グルメ報告

春のセットを使って、山菜おこわ、若竹汁、厚揚げとわらびの煮物、高菜漬け入りチンジャオロース風炒め物、フキノトウみそを使った肉味噌を作りました。山菜類が料理しやすい状態で送られてくるので、簡単でとてもおいしくできました。桜の塩漬けが入っていたので、桜茶もいれました。

*佐藤マリ子さんバングラデシュ訪問の報告会を8月に行う予定です。皆さんぜひご参加ください。詳細は後日このブログに載せます。 
*佐藤さんと一緒にバングラデシュに行った石山が書いた報告書を、カテゴリ中の「農の交流 報告」で読むことができます。