近代建築撮影日記

日本全国の近代建築を
大判カメラ、一眼レフ、デジカメなどで
撮影した写真で紹介していきます

旧網干銀行 湊倶楽部開店~(2019年11月~2020年2月)

2020-02-08 01:20:31 | 近畿

さて、これまで何度も取り上げてきた旧網干銀行の開店直前から2020年2月までのレポートです。

※使用カメラ・レンズ
SONY α7・Voigtländer SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 ASPHERICAL III E-mount
ほか

※()は撮影日、記載無きものは前の写真と同日撮影。

以前投稿した
『旧網干銀行本店・旧N金物店 ほか』
『旧網干銀行(2019年10月)』
に改修前~改修中の写真を紹介していますので、あわせてご覧ください。


外観(2020.11.10開店当日)

電線はデジタル加工で消しました。

新たに鉄格子の扉と鐘が付きました。





(20200211)


増築のトイレ(2019.11.4)

本体に合わせた幾何学装飾が入っています。モルタル壁ですが、違和感の無い色目で塗られています。

神戸の「Familiar」から譲り受けた扉は・・

旧網干銀行とFamiliarのダブルネームになっており、受け継がれたストーリーが紡がれています。

正面入り口内部(2019.11.10)

2019年10月にはペディメント(三角の破風)の跡が見えていましたが、見事に復元されました。
旧状を知る写真などは残っていませんので推定ですが、違和感の無い形に纏めていると思います。

一階客席(2019.11.4)

一般に、銀行員が業務する営業室には仕切りがあり一段高くなっています。
レストランなので銀行と同じ形にはなりませんでしたが、それをイメージした復元になっています。

南の窓(2019.11.10)

全て綺麗にするのではなく、ある程度元の状態を残して刻まれた時を感じることが出来るようになっています。

旧網干銀行湊倶楽部時空金庫

朝日放送の『ココイロ』でも紹介されました。
関係者やお客さんがメッセージや写真を金庫に収めています。
タイムカプセルとして、この建物のどこかに埋蔵されるそうです。

北側窓(2019.11.4)

建物に合わせて、本物のアンティーク小物が置かれています。

金庫室

こちらも本物のアンティーク、電気蓄音機です。

一階東側

このシャンデリアは、元々吹き抜けの天井にあったオリジナル。

一階個室

一階東の元支店長室だったと思われる部屋。少人数のグループ向け。

入り口付近から吹き抜け天井を見上げる(2019.11.10)

シャンデリアは新調。一部残っていた回廊はそのまま残されました。

吹き抜け天井(2019.11.4)

天井は元のまま残されました。

階段室天井(2019.11.10)

明り取りの天窓にステンドグラスが入りました。

二階個室

元は、部屋の半分に宿直室らしき畳の間がしつらえられていました。

二階広間(2019.11.4)

この季節(11月)は西日が真っ直ぐ差し込んできます。

レンズの絞りを操作すると・・

このように光の表情をコントロールできます。

シャンデリア(2019.11.2)

特注で、既成のランプを組み合わせて作成したそうです。違和感なく上手く仕上がっていますね。

二階から見る(2019.11.10)


演劇『泡沫の記憶』舞台セッティング(2019.11.16)





トルソは三浦悦子さんの作品。


機材などは、かなり本格的ですね。
私は11月17日に観劇しましたが、網干でこんな都会的な演劇が観れること自体驚きでした。
ちょっと難解でしたが、緻密に組み立てられたストーリーと芝居、演出は素晴らしいものでした。

そして、今(2019.2.9)



二階にお雛様が。



ではここで、食事について紹介いたしましょう。

メニュー




お店より手書きのメッセージ


私は黒毛和牛のシチューランチをいただきました。

この丸いパンが柔らかくて美味。オリーブオイルを付けていただきます。ポテトポタージュにもオリーブオイルが。

メインディッシュはビーフシチューの他にメンチカツ、タラのすり身フライ、ほうれん草をペースト状にしたものなど盛りだくさん。

タラのすり身はほぼ蒲鉾で、弾力ある食感が私好みで美味でした。ほうれん草はお隣の御津町産。
もちろんビーフシチューも美味でした。

デザートは自家製パンナコッタでした。そして珈琲or紅茶が付きます。


ちなみに、こちらは 湊倶楽部限定グランシェフランチコースのメインディッシュです。

一度に黒毛和牛のシチュー、播州百日鶏のシチューの双方を愉しめるのでお値打ちです。

記念にオリジナルコースターをいただきました。

こういうロゴ入りアイテム、好きなんですよ。


そして、謹製食パン


湊マークの焼き印

1.5斤丸ごとなので私の好物「ヘタ」の部分も賞味できます!

生、焼いて、更にバターをつけてと食べ比べてみました。

生・・もっちりしていて柔らかく、しっとり水分が多いと感じます。自然な甘みがあり、美味しい。
焼いて・・・外はパリッと中はもちもちで更に美味しく感じます。
更にバター・・美味しいのですが、このパン本来の味が後退するように感じました。

個人の感想なので参考にならないかもしれませんが、焼いて何もつけずに食べるのが良さそうです。


ライトアップ夜景(2019.11.4)

デジタル処理で電線を消しています。

ちなみに青空の表題写真は開店日が曇り空だったため、2019.11.4撮影分です。
こちらも、デジタル処理で電線を消しました。


網干銀行湊倶楽部の開店を機に、あぼしまちの活性化と貴重な建築群の保存再生が促進されることを願って止みません。

以下は過去投稿記事のリンクです。網干は建築遺産の宝庫ですので是非ご覧ください。

【網干関連の過去投稿記事】(古い順です)

姫路市網干区の近代建築(EBONY SW45で撮影)
網干の近代建築
網干の近代建築と町家
昔の航空写真(姫路・網干)
『歴史と景観のまち 網干を歩く』発売
【速報】旧網干銀行本店 前のアーケードが撤去!
旧 日本セルロイド人造絹糸 外国人技師住宅(ダイセル異人館)
網干の近代建築 2017
網干の町家と街並 2017
旧山本家住宅 2017
旧水井家住宅(姫路市網干区)
『網干の近代建築と町家 2018【旧網干銀行本店が!!】』
『旧網干銀行本店・旧N金物店 ほか』
『旧龍野藩南組大庄屋 片岡家
『網干商工会館
『旧網干銀行(2019年4月-7月の状況)』
『旧赤穂塩務局網干出張所(現東京電機工業株式会社)』
『旧網干銀行(2019年10月)』



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