近代建築撮影日記

日本全国の近代建築を
大判カメラ、一眼レフ、デジカメなどで
撮影した写真で紹介していきます

自由学園 女子部食堂 パノラマ古写真

2016-09-05 22:13:29 | 東京

骨董市で大変貴重なものを見つけました。

自由学園 女子部食堂
(遠藤新/S9/木/東京都選定歴史的建造物) 
(画像をクリックすると中央部のみを拡大した画像でご覧いただけます)

巻物になったパノラマ写真です。縦15㎝、横120㎝。こんなに長いものは見たことがありません。
解像度から見て、オリジナルプリントだと思われます。
人物の服装などから見て、建築落成(S9)~昭和30年頃までのものでしょうか。
しかも、目視した限り繋ぎ目が見当たりません。(画像の繋ぎ目は分割スキャンによるもの)
ということは、サーカットカメラで撮影したのでしょうか。
このカメラの構造は、カメラを回転させてロール状のフイルムを巻き上げながら露光するというもので、理論上360°以上の撮影も可能だと思われます。
パノンカメラ商工のワイドラックス等のように固定したフイルムに露光する方式では、ここまで長いパノラマ写真を撮影できません。
撮影後、上下をトリミングしてしまうと解像度が落ちてしまいますので、トリミングした物でもないと思います。

このように特殊なカメラで参加者全員を1枚の写真におさめたのですから、よほど重要な集まりだったのでしょうか?しかし、私には知る由もありません。



この、自由学園には20年ほど前に訪れたことがあります。
当時、突然お邪魔したにもかかわらず親切にご案内いただいたことを懐かしく思い出しました。

その時に撮影したネガを出してみると、酷いことに・・・

1997/5/31撮影。19年余り前のネガです。
カビが生えているわけでもないのに、思いの外変色が進んでいます。
ここ数年、夏場の高温多湿化が異常に進んだせいでしょうか。
ここまで酷ければ、作為的な着色といっても通用しそうです。

プリントを探してスキャンした方がましだとは思いますが、
とりあえず、フォトショップで出来る限りの補正を施してみました。



自由学園 女子部食堂
(遠藤新/S9/木/東京都選定歴史的建造物) 

(カメラ;Nikon new FM2・1997/5/31撮影)
パノラマ写真と同じ場所ですね。木々が大きく成長している状態が見て取れます。



自由学園 女子部体操館
(遠藤新/S9/木/東京都選定歴史的建造物) 

(カメラ;Nikon new FM2・1997/5/31撮影)
奥に女子部食堂の三角屋根が見えています。



自由学園 女子部講堂
(遠藤新/S9/木/東京都選定歴史的建造物)

(カメラ;RICOH GR1・1997/5/31撮影)
同じく遠藤新による設計の旧真岡尋常高等小学校講堂(S13/登録文化財)にそっくりです。



自由学園 初等部食堂
(遠藤新/S6/木/東京都選定歴史的建造物)

(カメラ;Nikon new FM2・1997/5/31撮影)



物件名不明
(不詳/不詳/木/不明)

(カメラ;Nikon new FM2・1997/5/31撮影)
自由学園の直前のコマに写っていましたので、 学園近くの住宅地かと思われますが、定かではありません。更に前のコマが小平のガスミュージアムで、自転車による移動だったと記憶していますので、小平市・東久留米市の何処かには違いないと思います。


新・東京駅

2012-10-07 02:03:13 | 東京

戦災復旧した時に造った、素晴らしいおわん形のドーム
壊してまで復元した東京駅を見てきました。
(個人的にあの丸いドームが好きでした)
重要文化財なので出来る限り旧材を使用していますが、
半分以上は現代の造作です。
まさしく、新・東京駅ですね。

全ての写真データは
(カメラ;OLYMPUS OM-1N・2012/10/6撮影)
です。

※画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。
 


東京駅
(辰野金吾/T3/鉄骨煉瓦/重要文化財)

北の端っこ


北のドーム


北からほぼ全景


中央上部


中央部


中央より少し南の壁面


中央から北ドーム


正面ほぼ全景
東京駅前にこんなに沢山の人が居るのは初めてです。


南のドーム


南の端っこ


南のドーム軒下


北のドーム内部


南のドーム内部天井


南のドーム内部
せめてもの罪滅ぼしか、
ドームの床には戦災復旧のおわん形ドームが描かれていました。

表題写真も南のドーム内部です。


ついでに・・
東京中央郵便局
(吉田鉄郎/S6/SRC/部分保存)

なんだか、いつの間にか完成してたみたいです。


東京国立博物館

2011-11-06 17:44:06 | 東京

2011/11/5にトーハクに行きました。

※クリックすると大きい画像でご覧いただけます。


旧東京帝室博物館本館
(渡辺仁、宮内省内匠寮/S12/SRC2/重要文化財)

(撮影データ;EBONY SV45Ti・Nikkor SW 75mm F4.5・6x9判・1/15秒・f22 1/2・ライズアオリ・2009/2/22撮影)
云わずと知れた帝冠様式の代表作。
渡辺仁の「東京帝室博物館建築設計図案懸賞募集」一等当選案を元に、 宮内省内匠寮が実施にあたりました。

同上

(カメラ;RICOH GR Digital II・2011/11/5撮影)

同上・左側面

(カメラ;RICOH GR Digital II・2011/11/5撮影)
2階建ですが、4~5階建の高さがあります。

表題写真も旧東京帝室博物館本館です。
(カメラ;RICOH GR Digital II・2011/11/5撮影)

【2012/3/27追加】エボニーで再撮影したので写真を追加します。
旧東京帝室博物館本館

(撮影データ;EBONY SW45・SUPER-ANGULON 58mm F5.6 XL・6x9判・1/60秒・f16 2/3・ライズアオリ・2012/3/21撮影)
好天で青空のもと、無人の瞬間に撮影しました。

同上

(撮影データ;EBONY SW45・SUPER-ANGULON 58mm F5.6 XL・6x12判・1/15秒・f22・ライズアオリ・センターNDフィルター使用・2012/3/21撮影)
2枚目は無人の状態で撮影準備を始めましたが、撮影時には、ご覧のように人だらけになってしまいました。大判カメラは手間が掛かるので、準備しているうちに曇ってしまったりして泣かされることもしばしば。
 

旧東京帝室博物館表慶館
(片山東熊、高山幸次郎/M41/石・煉瓦/重要文化財)

(カメラ;Nikon F2・1995/10/10撮影)
当時の皇太子殿下・嘉仁親王の御成婚を記念して建てられたもの。
ご成婚はM33というので、完成まで8年も要したということでしょうか?

同上

(カメラ;RICOH GR Digital II・2011/11/5撮影)

同上

(カメラ;RICOH GR Digital II・2011/11/5撮影)

同上・左側面

(カメラ;RICOH GR Digital II・2011/11/5撮影)

同上・正面レリーフ(左→右)





(カメラ;Nikon F2・1995/10/10撮影)
一見、蟹がへばり付いている様に見えるレリーフ群。
楽器や画材道具、武器などが刻まれています。

同上・内部






(カメラ;RICOH GR Digital II・2011/11/5撮影)
トーハクは写真撮影可なので助かります。

【2012/3/27追加】エボニーで再撮影したので写真を追加します。
旧東京帝室博物館表慶館

(撮影データ;EBONY SW45・SUPER-ANGULON 58mm F5.6 XL・6x9判・1/60秒・f16 2/3・ライズアオリ・2012/3/21撮影)


公衆便所
(不詳/S12/RC/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2011/11/5撮影)
正門を入ってすぐ左側にあるトイレ。
戦前の公衆トイレは階段を下りて半地下に入るタイプが多い。
同じような例としては、九段会館脇や港区大門際公衆便所など。

 


東京の近代建築(港区新橋界隈②)

2010-07-26 22:17:51 | 東京
今回は新橋の続き、芝公園にかけての近代建築を紹介します。
2010/1/23撮影分に加え、過去撮影写真、戦前の古写真をまじえての紹介です。

※クリックすると大きい画像でご覧いただけます。


新一ビル別館
(不詳/不詳/RC/文化財指定なし)
(カメラ;Nikon EL2・1997/2/2撮影)


芝口五号館
(不詳/不詳/RC/現存せず
(カメラ;Nikon EL2・1997/2/2撮影)
写真では分かりにくいですが、軒下に装飾が見て取れます。
昭和初頃の建築でしょうか。

同上
(カメラ;Canon P・2001/7/20撮影)
【2010/7/27追加】裏面の写真が見つかりましたので、UPしました。


旧 (株)武井 工場
(不詳/不詳/レンガ/現存せず
(カメラ;Nikon EL2・1997/2/2撮影)

同上
(カメラ;Nikon EL2・1997/2/2撮影)
明治末~大正初頃の建築でしょう。震災・戦災共に被害を受けている可能性がありますね。
撮影時の名称以外の詳細は全くわかりません。
西新橋1丁目にありましたが、取壊されて賃貸マンションが建ちました。


旧赤門屋
(不詳/S4/RC4/文化財指定なし)
(カメラ;Nikon EL2・1997/2/2撮影)
てっぺんの雪だるまみたいなものは何でしょうか?


旧幸橋税務署
(大蔵省/S8/RC/現存せず
(カメラ;Nikon FA・1996/5/18撮影)
撮影時、既に取壊し直前のようです。東京慈恵会医科大学付属病院のすぐ近くにありました。


旧東京市立愛宕高等小学校
(東京市/S3/RC3/文化財指定なし)
(カメラ;RICOH GR Digital II・2010/1/23撮影)


東京慈恵会医科大学付属病院
(東京慈恵会建築部/S5/RC/文化財指定なし)
(撮影データ;EBONY SW45・Nikkor SW 90mm F8・4x5判・1/4秒・f22 2/3・ライズアオリ・2010/1/23撮影)
整備保存されていますが、地下駐車場への入り口がロケーションを損ねています。

表題写真も東京慈恵会医科大学付属病院です。
(撮影データ;EBONY SW45・Nikkor SW 90mm F8・6x9判・1/15秒・f16 1/3・ライズアオリ・2010/1/23撮影)


東京慈恵会医科大学本館
(野村茂治・赤石真・奥村精一郎/S7/RC/文化財指定なし)
(カメラ;RICOH GR Digital II・2010/1/23撮影)

同上
(カメラ;RICOH GR Digital II・2010/1/23撮影)


愛宕隧道
(不詳/S5/?/文化財指定なし)
(カメラ;RICOH GR Digital II・2010/1/23撮影)
愛宕山は標高わずか26mですが、23区内で一番高い山です。その中央を掘った愛宕隧道は竣工当時、東京唯一の道路隧道として名所となっていたようです。

当時の絵葉書です


旧共立女子薬学専門学校
関根要太郎?/S7/RC3/現存せず
(カメラ;Nikon FA・1996/5/18撮影)
「関根要太郎研究室@はこだて」というブログによると関根要太郎の設計である可能性があるとのことです。

同上(古写真)
骨董市で見つけました。
骨董市で古写真はよく見かけますが、肖像写真ばかりでこのようなちゃんとした建築写真はなかなか有りません。

同上
(カメラ;Nikon FA・1996/5/18撮影)
共立薬科大学は慶応大学医学部に吸収合併されてなくなりました。

同上内部(古写真)


東京タワー
内藤多仲/S33/鉄骨/文化財指定なし)
(カメラ;RICOH GR Digital II・2010/1/23撮影)
何年か前に登録文化財になるという話を聞いたと思うのですが、結局なっていないようです。

東京の近代建築(港区新橋界隈①)

2010-07-25 20:48:28 | 東京
2010/1/23「第12回シノゴノ会」で撮影した写真に、過去撮影写真を追加して紹介します。

今回は、新橋界隈。既に失われた近代建築の写真もてんこ盛りです。

※クリックすると大きい画像でご覧いただけます。


旧新橋親柱
(不詳/T14/RC/文化財指定なし)
(カメラ;Nikon S2・2000/7/8撮影)
震災復興橋梁としてT14に架けられたRCアーチ橋でした。
現在は親柱のみ残されています。


堤第一ビル
(酒井祐之助/T9/RC/文化財指定なし)
(カメラ;Nikon FA・1996/5/18撮影)
現存最古(M44)のRC建築として知られる横浜の三井物産ビルと同じ設計者です。
数少ない、現存する関東大震災前の建築です。


堤第二ビル
(不詳/不詳/RC/現存せず
(カメラ;Nikon FA・1996/5/18撮影)
若き日の赤瀬川源平が個展を行ったという、内科画廊が入っていたビルです。

ラ・ピスタ新橋(堤第二ビル跡地)
(カメラ;Nikon S2・2000/7/8撮影)


上一ビルディング~堀商店(1997年)
(カメラ;Nikon EL2・1997/2/2撮影)
左から上一ビルディング、一棟おいて中和ビル、甘粕ビル、新橋亭、新橋モダン食堂、一棟おいて堀商店。
後で一棟づつ紹介しますが、以下2枚定点観察で見てみましょう。

上一ビルディング~堀商店(2000年)
(カメラ;Nikon S2・2000/7/8撮影)
上一ビルの外壁がサイデリアされて、一見新築のようになりました。
今では、このマクドナルドが近代建築だと誰も気付かないでしょう。
中和ビルの色が塗り替えられています。

上一ビルディング~堀商店(2010年)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2010/1/23撮影)
半分づつしか写っていませんが、上一ビルディングと堀商店だけになってしまいました。


上一ビルディング
(不詳/不詳/RC/文化財指定なし)
(カメラ;Nikon FA・1996/5/18撮影)
サイデリア前の様子です。
資料が無くて詳細はわかりませんが、昭和初期の建築でしょうか。

同上
(カメラ;Nikon FA・1996/5/18撮影)
左端の入り口上部にモザイクタイルがありました。

同上
(カメラ;RICOH GR Digital II・2010/1/23撮影)
サイデリア後、現状です。


中和ビル~新橋モダン食堂
(カメラ;Nikon FA・1996/5/18撮影)
定点撮影の場所を反対側から撮影しました。
左から中和ビル、甘粕ビル、新橋亭、新橋モダン食堂。
この四棟について以下に紹介します。


中和ビル
(復興助成会社/S4/RC5/現存せず
(カメラ;Nikon FA・1996/5/18撮影)
当時、落ち着いた色に塗られていましたが、後に派手に塗り替えられました。

同上
(カメラ;minolta-16 MG-S・1996/5/18撮影)
【2010/7/27追加】珍しい16mmフイルムのカメラで写した写真がありますのでUPします。
画像面積が35mmフイルムの1/4です。唐草模様の装飾が良いですね。


甘粕ビル
(不詳/不詳/RC/現存せず
(カメラ;Nikon FA・1996/5/18撮影)
「新版日本近代建築総覧」に載っている織田ビル(S5/RC4)ではないかと思いましたが、住所で検索すると中和ビルの左側でしたので、織田ビルは既に建て替わっています。
しかしこの甘粕ビルもS5頃でしょうね。

同上
(カメラ;minolta-16 MG-S・1996/5/18撮影)
【2010/7/27追加】同じく16mmカメラの画像です。


新橋モダン食堂
(不詳/不詳/RC?/現存せず
(カメラ;Nikon FA・1996/5/18撮影)
昭和初期の建築だと思いますが資料が無く不明です。
左の新橋亭は終戦直後、S21の竣工だと云います。


掘商店
(公保敏夫・小林正紹/S7/RC4/登録文化財)
(撮影データ;EBONY SW45・WIDEANGLE CONGO 120mm F6.3・6x9判・1/2秒・f22・ライズアオリ・2010/1/23撮影)
手入れの行き届いた建築です。高層ビルに挟まれて窮屈そうです。
堀商店はM23創業の錠前・建具金物の専門店で、竣工当初から持ち主も変わらず大切に使われ続けたビルです。
同じ昭和初期の建築でも、持ち主次第でこんなに綺麗な状態で残るものだと、良く分かります。

同上
(カメラ;minolta-16 MG-S・1996/5/18撮影)
【2010/7/27追加】これも16mmカメラの画像です。
何と云うのか、この床屋のような柱、しばしば見受けられますね。
飯田橋にあった日本医科大学付属第一病院(S6)にもありました。

表題写真も掘商店です。
背後の高層ビルが無くて、すっきりしていますね。
(カメラ;Nikon FA・1996/5/18撮影)


旧日本通運東京支店
(不詳/不詳/RC/現存せず
(カメラ;Nikon F2・1995/5/27撮影)
汐留地区の再開発で取壊されました。


旧十仁病院
(不詳/S13/RC/現存せず
(カメラ;Nikon F2・1995/5/27撮影)

同上
(カメラ;Nikon F2・1995/5/27撮影)
S13開院以来使われ続けていましたが、近年取壊されました。


旧十仁美容整形
(不詳/不詳/RC?/文化財指定なし)
(カメラ;Nikon S2・2000/7/8撮影)
グーグルストリートビューで確認したところ、十仁美容整形の看板がなくなっていました。
グーグルストリートビューの画像は2~3年前の物かもしれませんので、現存しているかどうか疑問です。
ちなみに背後の黒っぽいビルは堤第一ビルです。


写真が多くなってきましたので、東京慈恵医科大学などは次回紹介します。

旧東宮御所

2009-12-12 17:37:25 | 東京
2009/11/28、天皇陛下御在位20年記念迎賓館赤坂離宮前庭公開に行ってきました。国宝に指定されて初めての公開でしょう。

建築データ(片山東熊/M42/煉瓦・石造 一部鉄骨補強2階建て 地下1階/国宝)

表題写真は正門です。
(カメラ;RICOH GR Digital II)

※クリックすると大きい画像がご覧いただけます。


全景

(撮影データ;EBONY SW45・SUPER-ANGULON 58mm F5.6 XL・4x5判・1/8秒・f16・アオリなし、センターNDフィルター)
人が多いのはどうしようもありません。逆光なのもどうしようもありません。
左上にハレ切りが写り込んでしまいました。画面に入らないようにセッティングしたはずですが、きっちり固定できない安物なので垂れ下がってきたようです。

トリミングすると、どうにか使える写真になります。




(撮影データ;EBONY SW45・SUPER-ANGULON 58mm F5.6 XL・4x5判・1/2秒・f11 1/2・アオリなし、センターNDフィルター)
少しづつズームインしていくように写真を並べました。



(撮影データ;EBONY SW45・WIDEANGLE CONGO 120mm F6.3・4x5判・1/8秒・f22 1/2・ライズアオリ)



(撮影データ;EBONY SW45・SUPER-ANGULON 58mm F5.6 XL・4x5判・1/8秒・f16・ライズアオリ)
ここまでズームインして、人が入らなくなりました。



(撮影データ;EBONY SW45・Nikkor SW 90mm F8・4x5判・1/8秒・f22・ライズアオリ)



(撮影データ;EBONY SW45・Nikkor SW 90mm F8・6x4.5判・1/15秒・f22・ライズアオリ)



(撮影データ;EBONY SW45・WIDEANGLE CONGO 120mm F6.3・6x4.5判・1/8秒・f22・ライズ+シフトアオリ)
また、ハレ切りが垂れ下がってきました。半逆光くらいなら、自分の影をハレ切り代わりに使うのですが、久しぶりにハレ切りを使って失敗しました。


おまけ

上野駅

(撮影データ;左 EBONY SW45・SUPER-ANGULON 58mm F5.6 XL・6x4.5判・1/30秒・f22 1/2・ライズアオリ 右 EBONY SW45・SUPER-ANGULON 58mm F5.6 XL・6x4.5判・1/250秒・f8 1/2・ライズ+スイングアオリ)
赤坂離宮に向かう途中で撮影しました。645は多く撮影できるので、また、ミニチュア写真に挑戦です。
左の通常撮影と比べてみてください。思い通りに上野駅の看板部分にだけピントのあった写真が撮れましたが、ミニチュア効果は今ひとつです。


次回は、松阪(三重県)です。

東京の近代建築・神保町など(EBONY SW45で撮影)

2009-07-08 21:45:03 | 東京
2009/6/7、「シノゴノ会」第6回目です。やっと6月ですね。

今回は、スーパーアンギュロンの本格デビューです。

カメラ;EBONY SW45
    ハセミ ウッド テクニカルFT45*
レンズ;スーパーアングロン 58mm F5.6 XL
     Nikkor SW 75mm F4.5
     Fujinon SW 90mm F8*
     Nikkor W 150mm F5.6
*は友人所有物(ニコライ堂撮影にのみ使用)

※クリックすると大きい画像がご覧いただけます


片倉工業本社ビル
(T11/6x9/75mm/ライズアオリ)
このビルも建替え計画が発表されています。
なお、旧富岡製糸場は片倉工業の所有でしたが蚕糸事業撤退に伴い2005年に富岡市に寄贈されたそうです。


明治屋本社社屋
(S8/6x9/58mm/ライズアオリ)
前回(2009/5/10)は4x5/90mmで撮影しています。
6x9/58mmでほぼ同じアングルになります。


日本銀行本店
(M29/6x9/58mm/ライズアオリ)
前回(2009/5/10)は6x9/90mmで撮影しています。
全景が入らなかったので再撮影しました。
しかし、向かいの建物の軒下から撮影したため右上に軒が写り込みました。そこで・・・

日本銀行本店
(M29/4x5/75mm/アオリなし)
更に広角の4x5/75mmで撮影。
それでも、ライズアオリをすると軒が写り込みそうなのでアオリませんでした。


旧森五商店
(S6/6x9/58mm/ライズアオリ)
村野藤吾の独立第1作目。
この装飾の無いモダニズム建築は、竣工当時異彩を放ったことでしょう。以前紹介した新歌舞伎座など戦後有名建築を多く手がけた村野氏初期代表作です。


旧第十銀行東京支店
(S6/6x9/75mm/ライズアオリ)


旧大洋ビルディング
(S6・S8増築/6x9/58mm/ライズアオリ)


鷹岡株式会社 東京支店
(S10/6x9/150mm/ライズアオリ)


竣工時・鉄道博物館→旧交通博物館
(S11/6x9/58mm/ライズアオリ)
展示品の搬出も終わった様子で、この建物の行く末が心配です。
何か再利用することは出来ないのでしょうか・・


旧丸菱ビル
(T14/6x9/75mm/ライズアオリ)


東京復活大聖堂
(M24・S4/4x5/90mm/ライズアオリ)
通称ニコライ堂ですね。
関東大震災で大破し、S4に修復工事完了です。

震災前のニコライ堂(古絵葉書より)
今とはぜんぜん違う姿ですね。

震災直後のニコライ堂(古絵葉書より)
見る影も無くドームと塔が崩れています。

震災修復後のニコライ堂(古絵葉書より)
左に聖橋(S4)があります。


旧近衛師団司令部庁舎
(M43/4x5/75mm/ライズアオリ)

旧近衛師団司令部庁舎
(M43/6x9/75mm/ライズアオリ)


旧軍人会館
(S9/6x9/150mm/ライズアオリ)
横着してケーブルレリーズをつけずに手でシャッターを切った為この有様です。

竣工間もない旧軍人会館(古絵葉書より)
ほぼ同じアングルの古絵葉書があったので、掲載します。木も小さく、視界をさえぎるものが殆ど無いですね。

旧軍人会館
(S9/6x9/58mm/ライズアオリ)


旧今川小路共同建築
(S2/6x9/58mm/ライズアオリ)
テナントも殆ど立ち退き、ネットだらけ。
余命いくばくも無い感じです・・


旧相互無尽会社
(S5/6x9/58mm/ライズアオリ)
何年か前までわかしお銀行別館として使用されていましたが、今は使用されていないようです。
行く末が心配です。


学士会館
(S3/4x5/75mm/ライズアオリ)


共立講堂
(S9/6x9/75mm/ライズアオリ)
以前は緑色の外壁でしたが、近年改修されました。


博報堂旧本社屋
(S5/6x9/75mm/ライズアオリ)


※表題写真は旧大洋ビルディングの玄関内部。

カメラ;RICOH GR Digital II


東京の近代建築・日本橋など(EBONY SW45で撮影)

2009-07-07 22:34:38 | 東京
2009/5/10、月例撮影会「シノゴノ会」の第5回目です。ブログをサボっていたのでまだ5月です。

「シノゴノ会」という名前はブログで初めて登場しますが、2008/11/29(EBONY購入前・ブログ未登場 )、2009/1/17(横浜)、2/22(上野)、4/5(東京霞ヶ関など)と撮影会を重ねています。

名前の由来は、大判フォーマットの「シノゴ」と「四の五の」やらないと撮影できない大判のややこしさ(そこが楽しい!)から来ています。

近代建築撮影の同士と二人でやっています。同士はもう一人いるのですが、大判カメラに手を出してくれませんのでメンバーは2.5人です。たまに「ハセミ ウッド テクニカルFT45」というカメラを使っているのは同士所有のカメラを使っているからです。

カメラ;EBONY SW45
レンズ;Nikkor SW 75mm 1:4.5
     Nikkor SW 90mm 1:8
     Nikkor W 150mm 1:5.6

※クリックすると大きい画像がご覧いただけます


明治屋本社社屋
(S8/4x5/90mm/ライズアオリ)
このビルだけ見ていると欧米に居るような気になります。


旧日本生命館(日本橋高島屋)
(S8・S27増築/6x9/90mm/ライズアオリ)


旧日本橋野村ビル
(S5/6x9/150mm/ライズアオリ)
逆光でしたが、どうにかハレーションが出ずに写せました。


日本銀行本店新館
(S13/6x9/75mm/ライズアオリ)


日本銀行本店
(M29/4x5/150mm/ライズアオリ)

日本銀行本店
(M29/6x9/90mm/ライズアオリ)


三井本館
(S4/4x5/90mm/ライズアオリ)
シノゴで建築を写すなら、やっぱり90mmですね。


三越本店
(T3・S2・S10/4x5/75mm/ライズアオリ)
関東大震災で被災してS2に改修、S10に増築し現在に至ります。

関東大震災で被災した三越本店
(戦前の古絵葉書より)
震災前と震災改修後の古絵葉書は以前のブログにUPしています。
http://blog.goo.ne.jp/a-ly/e/77ceb675539852328fe231f008a56e91


旧江戸橋倉庫ビル
(S5/6x9/90mm/ライズアオリ)

旧江戸橋倉庫ビル
(S5/6x9/75mm/ライズアオリ)
このビルも立替計画があると聞きます。
「シノゴノ会」はここまで。あとは一人です。


歌舞伎座
(T13・S26/6x9/75mm/ライズアオリ)
戦災で内部消失しましたが、S26に修復されました。

戦災前の歌舞伎座
(戦前の絵葉書より)
中央の大屋根が格好良い。

歌舞伎座
(T13・S26/6x9/75mm/ライズアオリ)
この建物も建替えられてしまいます。

歌舞伎座
(T13・S26/6x9/75mm/ライズ+シフトアオリ)
ファインダーの中央に入れたつもりですが少しずれています。手作りウッドカメラなので誤差があるのか、TOYOのフイルムホルダーがずれているのか、不明です。


改造社書店
(S5頃/6x9/150mm/ライズアオリ)


旧服部時計店ビル
(S7/6x9/75mm/ライズアオリ)


滝山町ビル
(S3/6x9/75mm/ライズアオリ)


海洋ビルヂング
(S初頃/6x9/150mm/ライズアオリ)
以前はこげ茶色のスクラッチタイルでしたが塗り替えられてしまいました。


旧日本電報通信社本社ビル
(S9/6x9/75mm/ライズアオリ)

※表題写真は帰路の台東3丁目で見つけた
「西郷医院」です。昭和初期の建築と思われます。

カメラ;RICOH GR Digital II


霞ヶ関官庁街など(EBONY SW45で撮影)

2009-04-19 23:42:04 | 東京
自作のメインPC故障のためしばらく更新できませんでしたが、マザーボードを丸ごと交換して復旧しました。本当は地デジ対応のVista PCに更新したいのですが、愛用のコニカミノルタ製フイルムスキャナがXPまでの対応のため、現状のまま出来るだけ永く使いたいという事情から修理対応しました。

さて、個人的な話はそのくらいにして2009/4/5に撮影した写真を紹介しましょう。

カメラ;EBONY SW45
レンズ;Nikkor SW 75mm 1:4.5
     Nikkor SW 90mm 1:8
     Fujinon 180mm 1:5.6

※クリックすると大きい画像がご覧いただけます


明治生命館(S9/6x9/75mm/ライズ+シフト)
重要文化財です。以前は排気ガスで黒くすすけていましたが、綺麗になりましたね。

明治生命館(S9/4x5/75mm/ライズ+シフト)


第一生命館(S13/6x9/75mm/ライズのみ)
こちらは、少しすすけていい感じななってきました。


旧日比谷公園事務所(M43/6x9/75mm/ライズのみ)


日比谷公会堂(S4/6x9/75mm/ライズのみ)


旧大蔵省(S14/6x9/75mm/ライズのみ)


旧文部省(S8/6x9/75mm/ライズ+シフト)
解体されたものと思っていましたが、違和感なく保存再生されています。


旧司法省庁(M28/4x5/75mm/アオリなし)
アオルとケラレるので、あえて下半分に大きく道を入れたまま撮影しました。


旧司法省庁(M28/6x9/180mm/ライズのみ)


日比谷公園の桜(6x9/90mm/アオリなし)
ちょうど桜が満開だったので一枚撮影。

今回は構図と使用レンズをもっと吟味すべきカットが多かったと思います。光線状態も今ひとつでした。まだ何棟か撮影すべき建物があるので、もう一度撮影しに行きたいと思います。

東京(御徒町~神田須田町/品川)の近代建築など(OLYMOUS OM-1Nで撮影)

2009-03-07 23:38:24 | 東京
2/21に買ったOLYMPUS OM-1Nでの二度目の撮影です。このカメラ、プチ高級機という感じでファインダースクリーン交換、ミラーアップ機能、TTLストロボ測光などが装備されています。ファインダースクリーンは、早速方眼マットに交換しました。Rレバーがボディ前面にあるのも使い易くてGOODです。

撮影日;2009/2/28
カメラ;OLYMPUS OM-1N
レンズ;Zuiko 28mm 1:3.5/Zuiko 50mm 1:1.8

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ガスライターサービスセンター(昭和初頃/台東区台東/28mmレンズ)
昨今、このような素晴らしい看板建築は少なくなりました。


看板建築(台東区台東/28mmレンズ)
3階建の銅版張りです。


旧北原プレス機械(S2/千代田区神田岩本町/28mmレンズ)


旧海老原商店ほか(S3/神田須田町/28mmレンズ)


万世橋(S5/神田須田町/28mmレンズ)


万世橋駅遺構(M45/神田須田町/28mmレンズ)
設計は辰野金吾。


旧鉄道博物館(S11/神田須田町/28mmレンズ)
トラックが横付けされて荷物を積み込んでいました。もうじき取り壊されるのでしょうか?


看板建築(神田須田町/28mmレンズ)
旧鉄道博物館の向かいにあります


鷹岡株式会社 東京支店(S10/神田須田町/50mmレンズ)


山本歯科医院(S4/神田須田町/50mmレンズ)


山田歯科医院(S初頃/神田須田町/50mmレンズ)


竹邑(S5/神田須田町/50mmレンズ)


いせ源(S7/神田須田町/50mmレンズ)


ぼたん(S4/神田須田町/50mmレンズ)


神田藪蕎麦(T末?/神田須田町/50mmレンズ)
須田町には昭和初期の飲食店が多く残っています。


京品ホテル(S5/品川駅前/50mmレンズ)
報道でよく見る廃業したホテルです。テナントも全て立ち退いていますので、取り壊しは必至でしょう。

上野の近代建築など(EBONY SV45 Tiで撮影)

2009-02-26 21:47:49 | 東京
2009/2/22に上野の近代建築めぐりに出かけました。
今回は、シノゴ撮影仲間と二人で、それぞれのカメラを持って撮影に挑みました。

カメラ;EBONY SV45 Ti
    ハセミ ウッド テクニカルFT45(友人所有)
レンズ;Nikkor SW 75mm 1:4.5
     Nikkor SW 90mm1:8
     CM FUJINON CM Wide 250mm 1:6.3

※クリックすると大きい画像がご覧いただけます。


右:比留間歯科醫院(S4)左:理容天谷
6x9/250mm/ライズ+シフト
6x9で撮影すると、250mmレンズは35mmフイルム換算で105mmになります。


上野駅(S7)
4x5/90mm/ライズ+シフト
なかなか良いアングルで写せるポイントがありません。左下に、手すりが写っています。


旧東京博物館上野新館(S6)
6x9/90mm/ライズ+シフト


旧因州池田屋敷表門(江戸末期)
4x5/90mm/ライズ/トリミング
このカットのみ、友人所有のハセミで撮影。
シノゴはカメラ、レンズの貸し借りが自由自在なので、便利です。90mmではちょっと遠くて余白が多くなったのでトリミングしました。前の道が太くて寄れませんでした。


旧東京音楽学校奏楽堂(M23)
6x9/75mm/ライズ
学生さんが腰をすえて写生している横でぱちりと写して早々に立ち去りました。


旧博物館動物園駅(S8)
6x9/90mm/ライズ


黒田記念館(S3)
6x9/75mm/ライズ

黒田記念館(S3)
6x9/75mm/ライズ
全景もほしかったので写してみましたが、木が邪魔です。


旧帝国図書館(M39/S4増築)
4x5/75mm/ライズ

旧帝国図書館(M39/S4増築)
4x5/75mm/ライズ+シフト/トリミング
75mmのイメージサークルは4x5で大きくアオルとケラレてしまいます。左上が若干ケラレたためトリミングしました。(表題写真がノートリミング版です)


旧東京帝室博物館(S12)
6x9/75mm/ライズ
表慶館は入館しないと写せないので、今回は諦めました。


堺屋ビル(S4)
6x9/75mm/ライズ+シフト
三丁目の夕日の映画にそっくりな建物が登場しました。

東京 丸の内・日本橋・兜町の近代建築(Nikon new FM2で撮影)

2009-02-17 23:24:32 | 東京
2009/2/15に東京は丸の内・日本橋・兜町の近代建築をめぐりをしました。曇り空なので大判カメラはやめにして、一眼レフで撮影しています。
今回は色々なパターンの近代建築の保存方法がご覧いただけます。そのままの形で保存できると良いのですが、部分保存、一部デザインの復元、新築で本物と同じ手法による復元、など様々です。
また、私の古絵葉書コレクションの一部も紹介します。

カメラ;Nikon newFM2
レンズ;PC Nikkor 28mm f3.5/Micro Nikkor 55mm f2.8

※画像をクリックすると大きい画像でご覧いただけます。


旧外濠アーチ橋(T8/部分保存)
橋塔部分が東京駅の脇に保存されています。


日本工業倶楽部(T9/部分保存)
部分保存ですが、外壁タイルを新しくしたので、どこからどこまでが本物か分からなくなってしまいました。


丸の内ビルディング(T12/イメージの復元保存)
屋内にあるので今まで気付きませんでした。

丸の内ビルディングの戦前絵葉書


旧東京中央郵便局(S8)
フェンスが張られ、いよいよ解体が始まるのでしょうか?

旧東京中央郵便局の戦前絵葉書


旧八重洲ビル(S3/部分保存+イメージの復元)
よくある手法の建築保存ですが、中途半端ですね・・


三菱一号館(M27・H21復元)
本物と寸分違わず復元されています。窓硝子まで当時の波打った(平面でない)板硝子を再現しています。


旧三菱銀行本店(T11/部分保存)
とりあえず一部だけ残しました・・

旧三菱銀行本店の戦前絵葉書


東京駅(T3/S22戦災復旧)
いよいよ創建時の姿に復元する工事が始まりました。

T3竣工時の姿の戦前絵葉書


常盤橋(S元年)
すぐ近くに明治10年建造の常磐橋がある。


日本銀行本店(M29)

日本銀行本店の戦前絵葉書

日本銀行本店新館(S13)


三井本館(S4)


三越本店(T3/S2震災復旧)
奥に三井本館と日本橋三井タワーが見えます。
下は震災前後の古絵葉書です。

T3竣工時の姿、右隣の三井本館は煉瓦造りです。

S2震災復旧後の姿、右隣の三井本館は現在の建築になっています。


旧日本橋野村ビル(S5)


旧村井銀行日本橋支店(T2/部分保存)
明治のタバコ王・村井吉兵衛が設立した銀行。
昭和2年の恐慌により破綻した。その後どういう経緯か不明だが、東海銀行(現三菱東京UFJ銀行)の所有となった。


旧江戸橋倉庫ビル(S5)
遂に建替えるという情報を聞いたので早速撮影しました。


安藤証券(S初頃か)
正面は改装されているので裏面の写真です。


成瀬証券(S10)


山二証券(T末頃)

山二証券裏面アップ


日証館(S3)

今回は、感度400の35mmフイルムです。目が粗いですね。4x5インチ、6x9センチのフォーマットを覚えてしまうと、35mmフイルムでは不満足になってしまいます。ちなみにフイルムスキャナはKONICA MINOLTA Dimage Scan Elite 5400 II です。