sinn blog...

多くの趣味は、全てがワタクシsinnに必要なモノなのです。

パンを食べて考えた

2011-03-10 01:34:23 | 日々のコト
先日幸手にあるパン屋さんcimaiに初めて行きました。とにかく外観もいい感じだし、店内にはいると、ほわ~とパンの香りがただよう素敵空間。



※写真は転載

前々から妻が好きな店だったので、買ってきたパンを食べた事はあったのです。

が、

やっぱ焼きたてにはかなわない訳で。ついに今回、初めて焼きたてを食べる事が出来たのです。ちなみにチョコスコーン。

これが驚愕の美味さ!!!

いやほんと大げさではなく、いままで食べてたパンはなんだったのって思うくらい。

そこでですね、ちょっと考えた訳です。

きっと、これが本当のパンの味なんだろうなと。普段ウチらがパンとして食べているものは、本物のパンじゃないんだろうなと。
商業として成り立たせる為に大量生産するなかで、本来は大切にしなければならないトコロが削ぎ落とされて、カタチだけが残ってしまったんじゃないかと。

あくまで予想ですが、きっとそうだと思うんですよねー。

でね、

それはパンだけのコトではなく、他のモノでも有り得るコトで。
例えばビールなんかはさ、本来コーンスターチとか使ってないんでしょ?
きっとドイツで飲むビールは、本物なんだろうなぁ。だって常温で飲むらしいじゃない。
ウチらが日本で飲む缶ビールなんて、全然本物じゃないんだろうなぁ。まぁ、それでも好きだけどね(笑)

けっこー日本ってそーゆー傾向強いのかもって思う。商業主義的な?

イタリア行った時、缶コーヒーが全然美味しくなかったコト思い出したり。
「だってバリスタが入れたコーヒーの方が美味いじゃん」
みたいな感覚なんだと思うんだよなー。
だから缶コーヒーみたいな手軽で簡単なモノを美味くしようとゆー発想自体がないんじゃないのかと。勝手に思ってるワケです。

そこでふとぎっちょのコトを思い出し。
石丸で出してる日本酒は有名なモノじゃなくて、マイナーなモノ。でも本当にこだわって作られたお酒。

ぎっちょは大量生産の中で大切な部分が削られた「商品」ではなく、本物の酒を提供する事にこだわってるんだなーと。つくづく考えてしまった(笑)

焼きたてパンを食べながら、そんな話を妻としていたワケです。

そしたら「美容師も同じだと思うんだよねー」と。
流行りの同じ髪型ばっかり作る人もいるけど、本当は、その人その人の個性に合った髪を作る
方が大切だと思う。と。

なるほど。確かにその通り。

じゃーこの考えは、デザインにも置き換えられるよね。と。

カタチだけかっこよかったり、なんとなく流行りの感じだったり。それは本当のデザインじゃなくて、やっぱり機能してこそのデザインであるべきで。

本来すべての「商品」は、お客様を幸せにする為にこの世に生まれてきてるわけで、それを伝える手段(のひとつ)として、優れた機能をするデザインこそが、本物のデザインって事。

なるほどー。分かってはいたけど、目からウロコ的な再確認。

なんだか「物を作る」って行為が、すべてピシーーーっとつながってる事が嬉しくなっちゃって、そしてなぜか、すげー頑張ろうと思えたりして(笑)

パン食べてまさかここまで考えるとは思わなかったけど、そんないろいろ考えちゃうくらい美味しいパン屋さん「cimai」が、
超絶オススメって話でした(笑)