感覚受容器には外部入力物質を情報に変換する創発的機能があります。
各受容器から出力されるパルス列は、受容器の如何に関わらず同じ形式のパルス列です。
これらのパルス列は各受容器に対応する感覚野に入力されます。
各感覚野は、パルス列が表現する情報からそれぞれのクオリア(匂いや痛みなど)を創発します。
クオリアは、受容器情報の読み取り結果なのです。
進化の過程で脳が感覚野という神経網を獲得し、その感覚野がクオリアを創発するのです。
感覚野にはそのような創発機能があるのです。
クオリアをこのように捉えればクオリアの神秘性を解消できるのです。
脳の進化の過程をみると初期の哺乳類には運動野や感覚野のみしかないので、クオリアによって外界の情報を獲得しています。
このようにクオリアには立派な機能があるのです。
クオリアに神秘性を帯びさせる必要は全くないのです。
クオリアがなければ動物は生きられません。
霊長類になると運動野、感覚野に加えて大脳皮質連合野が形成されたのでクオリアを初め、言語や高度の知能を獲得しました。
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