情報と物質の科学哲学 情報と物質の関係から見える世界像

情報と物質の関係を分析し、波束の収縮問題、心身問題、クオリア、時間の謎に迫ります。情報と物質の科学哲学を提唱。

脳と意識とは情報を介した機能的因果関係にある

2022-01-24 09:12:12 | 人工知能・意識
ロボット内部では物質と情報とが相互作用しています。
ということは、物質と情報とが何らかの因果関係にあることを示唆します。

物質と情報とは異質な存在なので直接的な因果関係は成り立ちません。
この因果関係はロボットの機構によるものです。
ロボットの機構が物質と情報という異質なもの同士の因果関係を作り出しています。
このような因果関係を機能的因果関係と名付けます。

実は、脳と意識とはこのような機能的因果関係にあると推測できます。
この場合、脳と意識との間には直接的な因果関係は有りません。
両者の間には情報が介在しています。

脳は、情報を介して意識と機能的因果関係にあるのです。

代表的哲学者であるチャーマーズは、脳と意識とを直接的な因果関係で理解しようとするので意識をハードプロブレムと呼んでいるのです。

脳は、情報を介在して意識と機能的因果関係にあると捉えれば意識の謎はいくらか解けるのではないでしょうか。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿