先のブログで確率複素ベクトルと確率の干渉について提案しました。
今回は、回転する確率複素ベクトルψ=Aexp(iθ)について提案します。
回転確率複素ベクトルとは、仮想空間内で一定速度で回転しながら螺旋状にx軸方向に「移動」するものです。
これを”確率波”と名付けます。
勿論、回転確率複素ベクトルは波動関数とは無関係な概念です。
量子力学では波動関数を確率波ということがあります。
これは、ド・ブロイやシュレーディンガーが波動関数を物質波として誤解したために考えられた概念です。
この話は、H.R.パージェル(黒星榮一訳)『量子の世界』、地人選書1、地人書館(1983)に詳しく載っています。
波動関数の意味についてはボルンの確率解釈がありますが、ボルンはその理論的根拠を示しませんでした。
そこで、確率解釈を理論的に導こうとする提案が多世界解釈を用いたものを含めていくつかあるようです。
ネットで検索すればそれらの情報が得られます。
なお、回転確率複素ベクトルの詳しい性質については随時ブログにアップしていきます。