80k700m タイトルはまだ考えてない(旧 安全靴をはいたタヌキのホームペヱジ)

自称“流川市民”の、鉄道橋梁&トンネルと北海道の国鉄(JR)廃線跡が好きな人間がブログに挑む。(最近は迷走の日々…)

国鉄羽幌線 番屋ノ沢仮乗降場

2012年05月13日 | 鉄道―宗谷本線・留萠本線周辺廃線調査
 羽幌線番屋ノ沢仮乗降場は、人が数人入れるわずかな面積の待合所が設置されるのが一般的であった仮乗降場において、仮乗降場の待合所とは思えない木造2階建ての立派な建物があった。
 ウィキペディアによれば、「力昼集落に所在する力昼駅は同集落から大きく外れた場所に置かれており、乗客の便を図るため集落に近い場所に当仮乗降場が設置された」事から、仮乗降場らしかぬ大きな建物が設置される事になった経緯と何らかの関係があるように思われる。
 羽幌線建設概要に記載されている、集落に通じる道路を跨ぐように設置された橋梁が、町村道架道橋(留萠起点34km979m86 6m10×1 ※線路一覧略図より抜粋)であった事から、鉄道開業当時からここに集落があった事が伺える。

 地元の方によれば、当初は町役場の人間が泊り込みで切符を販売していたらしく、1階を待合室として使用していたらしい。
 羽幌線作返仮乗降場の建物も、仮乗降場らしからぬ立派な木造の建物であったらしいが、似たような経緯で建てられたのだろうか?

 1998年10月の時点では特に異状がなかった待合所だが、2003年05月の第2次調査では、待合室の屋根や壁の一部が落ちており、情報によれば、平成10年に調査してから2年程の間に崩壊が進んだとの事である。

 待合所の建物を管理していた人は、待合所の一部が崩壊した第2次調査前後に古丹別に転出したそうで、管理されなくなった待合所は崩壊が進行して2005年08月中旬以降に解体されたそうだが、末期は風の強い時に木片が飛散する事もあったそうだ。

 以下の写真は、2003年05月に仲間と一緒に調査した際に、次はなくなっているだろうと禁を犯して2階室内を撮影した時のもので、室内を撮影した写真はここに掲載したもののみである。


番屋ノ沢 仮乗降場 (35km090m)

全景



待合所 南側



待合所 西側



待合所 北側
引戸の庇の支柱が破損している



待合所 南側 その2



待合所 東側 寝室(仮称)付近屋根



待合所 寝室(仮称)を望む



待合所 寝室(仮称) 南側より北西方向を望む




待合所残存(第1次調査時)
ホーム撤去(第1次調査時)
待合所一部崩落(第2次調査時)
 ※2階寝室付近、南側外壁及び屋根崩壊


備考その1:開設当初は、役場の人間が泊り込みで切符の販売を行った為、
 待合所は2階建てであった
備考その2:待合所は倉庫として転用
備考その3:2005年08月中旬以降、待合所が解体されたとの事
 ※2006年06月下旬の聞き取りによれば、「去年」「ほぐ」されたそうだ


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