碁ロック

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棋聖戦リーグ決着

2010-10-02 00:34:54 | 囲碁
 今週木曜日に棋聖戦リーグの最終一斉対局が行われ、A、B両リーグの優勝者が決まりました。

 まずAリーグ、第4戦までで優勝争いはリーグ内序列1位の前棋聖、山下道吾本因坊(3勝1敗)と、4位の高尾紳路九段(4戦全勝)の二人に絞られていました。

 山下本因坊は依田紀基九段に勝って4勝1敗とし、高尾九段と王銘エン九段の対局の結果を見守りました。
 結果は高尾九段が勝って5戦全勝とし、Aリーグ優勝を決めました。山下本因坊は高尾九段との直接対決に敗れたのが響き、張栩棋聖への即リベンジは叶いませんでした。

 Bリーグは、ここまで全勝の山城宏九段(5位)と、3勝1敗の井山裕太名人(4位)が最終戦で直接対決をしました。勝ったほうがBリーグ優勝となります。
 二人の直接対決はリーグ戦6局の中で最も遅く終局し、コウがらみの熱戦を制した井山名人がBリーグ優勝となりました。

 一斉対局の結果、現在名人戦挑戦手合で対戦中の井山名人、高尾九段が挑戦者決定戦を争うことになりました。

 高尾九段が井山名人に分が悪いのは知っての通り。名人戦挑戦手合でも3連敗で崖っぷちにいます。こんどの棋聖戦挑戦者決定戦でも井山名人有利と見るのが順当でしょう。

 しかし、井山名人には意外なデータも。
 井山名人は、タイトル挑戦者を決めるためのプレーオフや決定戦、本戦の決勝等を過去に5局戦っていますが、一度も勝ったことがありません。
 33期棋聖戦挑戦者決定戦(依田)、65期本因坊リーグプレーオフ(山下)、33期天元戦(山下)、56期王座戦(張栩)、34期碁聖戦(結城)の5局を全て敗れています。
 張栩名人に挑戦した2回は、リーグの成績によりプレーオフなしで挑戦権を得ました。

 井山名人は7番勝負も戦っていますから、大勝負に弱い性格では決してありませんが、嫌なデータと言えるでしょう。

 35期棋聖戦の挑戦者決定戦は11月に行われます。
 読売新聞棋聖戦のページ
 

◎ 今週月曜日に49期十段戦本戦の勝者組決勝が打たれました。

 ここまで勝ち上がって来たのは山下道吾本因坊と井山裕太名人。
 どちらも今絶好調ですね。

 勝ったのは井山名人でした。
 敗れた山下本因坊は敗者組にまわり再度決勝を目指すことになります。

 山下本因坊は前期挑戦権を得た時も敗者組から勝ち上がっています。しぶとい山下本因坊らしいですね。今期もまた頑張って欲しいです。


◎ 今週、3局の対局がある山下道吾本因坊。最後の1局は今日土曜日に打たれる17期阿含桐山杯の決勝戦です。

 相手は趙治勲25世本因坊。久々のタイトル獲得&自身の持つ「獲得タイトル数史上1位」の記録更新のチャンスです。

 勢いでは完全に山下本因坊。今週月曜日は負けましたが、今年は各棋戦で凄い勢いで活躍しています。
 阿含桐山杯決勝は持ち時間1時間半の“準早碁”ですが、今の山下本因坊は竜星戦を優勝するなど早碁でも実力を出せます。

 山下本因坊が勝って初優勝とすることができるか、趙25世本因坊が久々の優勝を飾るか。注目ですね。