碁ロック

30過ぎて囲碁を覚えました。
初段を目指して修行中。

更新停滞、一括更新、長文注意です。

大盤解説会は楽しい(2) 趙治勲25世本因坊

2010-05-29 00:02:19 | 囲碁
 また昔の大盤解説会の話です。

 去年の12月19日、大和証券杯ネット囲碁オープンの決勝戦。
 大和証券本社で行われた、河野臨九段対井山裕太名人の大盤解説会に参加してきました。

 当日はIGOAMIGOのワークショップが棋院で開かれる日でしたが、対局者の顔合わせもさることながら、解説が趙治勲25世本因坊ということで、是非行きたいとの妻の意見が通り、アミーゴは諦めることになりました。

 綺麗なビルの高いところ、立派な絨毯がひいてあるフロアにあるホールが会場で、三台の大きなモニターが置かれ、見やすいように部屋が薄暗くされていました。
 立派なところで緊張しましたが、難点は会社の中を解説会の為に特別に使っているので、自販機に行ったり外で一息ついたりと自由に出来ないところでしょうか。ペットボトルの持参は必須です。

 稲葉禄子さんの紹介で解説の趙治勲25世本因坊と聞き手の大沢奈留美四段が登場。2人はプロペア碁で組んで優勝したことがあるそうで息がぴったりだとか。

 まず当日午前中に同所で行われていた、アマの大和証券杯決勝大会の棋譜解説が行われました。
 大会の審判員をやっていた孔令文六段、林漢傑七段(当時六段)、大橋拓文四段が壇上に上がりコメントをしていました。
 他に張豊猷七段もいて、それらの棋士たちは私達のすぐ後ろの席に座っていて決勝戦の様子もずっと観戦しており、後ろから検討の声が聞こえてくるので緊張しました。

 そしてプロの決勝戦。対局は早碁ですので解説会自体の時間は2時間ほどでしょうか。
 治勲先生の解説は冗談も交えてとても面白く、幽玄の間解説の三村智保九段の解説をみては「本当?」とか言ってみたり、モニター(大盤)操作役のスタッフを「あなた強いですねえ」とかからかったりしていました。
 局面の解説も、変化図のダメな例も、石が取られてしまうところまで説明してくれるので(大盤スタッフとの連携プレーが)初心者にもとってもわかりやすかったです。

 対局は序盤に河野臨九段が形勢を損じて、「投げようかと思いましたが、解説会に来て下さっている方に悪いので続けてみようと思いました。」と自ら言うほどだったようですが、粘り強く打ち、逆転して黒番河野九段の1目半勝ちとなり、河野九段は同棋戦2連覇となりました。

 対局後に解説会場に対局者2名が来てくれて、表彰式もありました。

 おみやげ品は扇子じゃなくて、大和証券のバカでっかい消しゴムとチラシだけでしたが、とっても楽しい解説会でした。

第65期本因坊戦七番勝負第2局

2010-05-28 03:03:34 | 囲碁
 黒番の山下天元が1勝を返しました。

 初日から羽根本因坊が仕掛けて、その振り替わりに山下天元が白石を取り込み中央を厚くし、羽根本因坊が左上に大きく実利をとりました。


 そして封じ手は天元
 BS解説の小林覚九段はこの手を「プロが100人予想しても当たらない手」とか「勝ったら耳赤の一手(秀策)級」みたいな事を言っていました。
 実際にネット対局場の幽玄の間での封じ手予想では267人中正解者0人だったようです。

 碁は1日目の振り替わりから黒が少し優勢だったようですが、天元の一手が実際に好手になったこともあり、立会の小林光一九段や解説の小林覚九段は、終盤前に黒が勝勢であると言っていました。終盤に羽根本因坊も差を縮めたようですが、結果黒番の山下挑戦者の1目半勝ちとなりました。

終局図

 山下天元の会心の勝利第5局の秩父戦も決定
 さっそく観戦準備します。

 BS特番の小林覚先生の解説はとっても面白かった
 ガングロになって若返っていたし、聞き手の高倉梢さんを散々いじっていて楽しい雰囲気でした。観戦してる客の笑い声が何回も聞こえていました。

 さて、秩父の解説と聞き手は誰かな?
 夏休みをとる準備も万端。ホテル美やまの調べも十分。
 大盤解説会の広報がされたら即予約


 がんばれ山下がんばれ羽根そして勝つんだ山下

大盤解説会はたのしい

2010-05-18 23:29:54 | 囲碁
 囲碁ファンになって、初めて行った大盤解説会は、去年のアマ本因坊決勝大会(日本棋院)でした。

 知ってる人が出ている訳でもなく、目当ては来場者全員が貰える、羽根本因坊揮毫の扇子でした
 扇子「遊藝」は見事な逸品。羽根本因坊らしい丁寧で几帳面な感じの書でした。

 大盤解説とはどんなものか、ワクワクの初体験でしたが、会場を埋め尽くす、お爺ちゃんオジサン達を見て、「やっぱりこうなんだ」と
 若い人や子供も少しいましたが、きっとアマ本因坊大会の参加者とその家族かな?

 高野英樹七段(元アマ本因坊)の解説は、私が棋力不足で内容はよく分からないながら、雰囲気は意外なほど面白かった。じじむさい空気もそれ程気になりません
 次の一手問題はやっぱり外しました

名古屋城のおまけ

2010-05-17 00:16:41 | 囲碁
 名古屋のマスコットキャラの一つ「エビザベス」

 モデルは当然名古屋城。で、この子は「なごや嬢」なんだそうで。

 屋根に乗ってんのは、金鯱と「エビフライ」

 顔の下の石垣の部分は「スカート」だそうです。

  
 東京タワーの「のっぽん」に匹敵するエロかわいさですね。

名古屋城の思い出3

2010-05-17 00:03:05 | 囲碁
 2日目は、昼頃に名古屋城に行き、大盤解説会が始まるまでの間は城内外を散策。
 解説会場のすぐ近くの食堂で羽根本因坊が独りで普通にお昼を食べていました。(きしめんかな?)

 中野寛也九段の解説会では、三択の次の一手クイズに二人がかりで挑戦しましたが、二人とも失敗。商品の扇子を逃してがっくり
 大盤解説会終了の3時の時点では、大コウが始まり形勢不明。手数も120手くらいでまだまだ勝負はこれからでした。二日目のBS生中継は4時から6時の2時間あり、その全てを見学出来ました。
 局面はコウ争いが続き、難解極まる。さすがの羽根本因坊も「分かりません」と言った感じ。当然初心者二人組はなんだかさっぱりですが、とにかく凄いことになっている

 BS放送中には当然終局せず、6時の時点で手数は200手ほど。先程のコウ争いは終わったが新たなコウが争われている。
 ここでスタッフが「終局まで見学したい方は特別に残れます。」とのこと。既に名古屋城は閉館時間になり、真冬のことで外は真っ暗。BS中継を見学していたほとんどの人はここで帰り、残ったのは私たち夫婦とおじさん一人の計3人だけ。解説(収録)会場に設置されたモニターにより、終局まで観戦出来ました。

 2台あるモニターは、盤面撮影用と、対局者を横から撮しており、マイクが拾う両対局者のボヤキも生々しく聞こえてきます。
 特に秒読みに入り山下棋聖は、頭を抱えたり、秒読みに慌てる様な仕草が頻繁になってきました。
 そして秒に読まれて最終的な敗着を打ってしまったとき、打った直後に山下棋聖ははっきりと「あ~、やっちゃった。」とボヤきました。

 結局この碁は午後8時直前に342手(!!)で張栩挑戦者の黒番6目半勝ちとなりました。碁ワールド4月号での高尾九段と河野臨九段の検討によると、真の敗着は244手目、山下棋聖が「やっちゃった」とボヤいた手で、正しく打てば白半目勝ちの可能性もあったそうです。
 新聞解説(囲碁パラダイス佐野真さん)によると、山下棋聖は自分に罰を与えるかのように、淡々とその後100手ほどのヨセを打ち続けたとのことで、まさにその様にがっくり肩を落として打っていました。

 真剣勝負の気合にあてられ、私達も疲労困憊しました。翌日は名古屋観光をして埼玉に帰る予定だったのですが、疲れが残っており直ぐに帰りました。
 現地大盤解説にわざわざ関東から出向いたのは私達だけだったようでした。観光含みの旅行でしたが、凄く貴重な経験をさせてもらいました。

 現在進行中の第65期本因坊戦は、第5局に地元埼玉の秩父市で行われます。
 今回も休みをとって、現地の空気を体感して来ようと思っています。

名古屋城の思い出2

2010-05-16 16:02:41 | 囲碁
 第34期棋聖戦の第2局、1日目は夕方に名古屋城内の大盤解説会場に付き、入ったら直ぐに解説会は終了。
 その後BS収録を同じ場所でやったのですが、私達はその収録も見学出来るとは知らなかったため、解説会が終わると名古屋城内を歩いてまわり、対局が行われている茶室を見つけたり、羽根本因坊とすれ違ったりしてはワイワイ盛り上がっていました。

 対局場の茶室は竹垣に囲われた庭の中にひっそりと建つ小さな建物でした。竹垣の中には当然入れませんが、テレビ局のケーブルなどがいっぱい敷いてあったので直ぐ分かりました。
 1月でしたので外は寒く、茶室はもともとは暖房器具はついていないそうなので、暖気対策はとったにせよ寒がりな張う挑戦者には辛いのではと心配になりました。

 5時過ぎに封じ手となり、名古屋城の閉門時間も近づいたので、私達は名古屋城を出ましたが、直後、張う挑戦者が門から出てきて、独りで歩いてホテルに帰って行くのにすれ違ったのはドキドキしました。本当に独り行動なんだと

 山下棋聖(当時)は、きっと関係者と一緒に車で食事にでも行ったんでしょう。BSで読売の記者が言っていたような気がします。

 そして私たちも「世界の山ちゃん」て手羽先の唐揚げを食べて、翌日の決戦に備えたのでした。

~続く~

おかげ杯!

2010-05-16 09:55:48 | 囲碁
 30歳以下の棋士を対象にした新たな棋戦、「おかげ杯」がこの金、土曜に行われ、張豊猷(チョウリユウ)七段が初代優勝者となりました。

 おかげ杯は三重県伊勢市で行われる若手棋戦で、予選を勝ち上がった12名とシードの4名の16名によるトーナメント戦が2日間にわたり行われました。
 ルールはNHK方式の早碁棋戦。今回は初回なのでシードは女流棋士4人が選ばれていました。

 個人的には金秀俊八段を応援していました。
 ブログをやっていて身近な林漢傑七段や大橋拓文四段、林漢傑七段のブログに度々出てきた張豊猷七段も勿論応援していましたし、実力的にも優勝するのに十分なものを持っている優勝候補だと思っていました。

 金秀俊八段は、参加者中唯一人の八段ですし、年齢もギリ(現在31歳ですが、きっと予選エントリー時30歳なんでしょう)ですので、当然の優勝候補でした。過去新人王戦三番勝負で井山裕太四段(当時)を破って新人王になりタイトルを獲得しています。
 しかし実力者ながら、同年代の張栩棋聖他の四天王、河野臨九段などに比べると完全に水を開けられている。囲碁パラダイスで佐野さんが言っていた事だと思いますが、金秀俊八段は「数年のうちにタイトルをとらないと、僕は終わってしまう」と言っていたとか。
 
 金秀俊八段だけでなく、二十代半ばになった棋士は皆そのような危機感はあるんだと思います。四天王は二十代前半で皆、七大タイトルを獲得しています。
 私はそういう熱い思いを伝え聞くと、すぐ贔屓したくなります。
 林漢傑七段も囲碁に専念するために去年末でブログを休止しました。張豊猷七段は去年、若手の囲碁合宿を主催しました。
 みんなにとにかく頑張って欲しい。ベテランをやっつけて、四天王に混ざってタイトル争いをして欲しい。

 
 張豊猷七段は初タイトルですね。「初代おかげ杯」とか「張豊猷おかげ杯選手権者」とか呼ばれるんでしょうか。

 張豊猷七段おめでとうございます。

 

渋谷にて

2010-05-16 02:23:18 | 音楽
 囲碁で頭を使った後は、渋谷でライブでした。

 20代に戻ったつもりで楽しみましたが、すでに腰が痛いです。

 BAT CAVE 復活

 囲碁アミーゴには絶対来てない、訳の解らん客に混じって楽しんできました。

 やっぱり好きなもんは好きなんです。

 

今日のIGOAMIGO

2010-05-15 23:16:14 | 囲碁
 今日の先生は長島梢恵初段(13路入門)と王唯任四段(9路入門)でした。

 今回から13路入門が新しく増えたので、先生が3人になるのかなと思っていたけど、2人のままで、19路入門はアマ高段のアミーゴスタッフが担当していた。
 これからもいずれかのコースをアマ高段スタッフに任せるのか、それとも今回はおかげ杯とかぶってお願い出来る棋士が居なかったのかな?

 私の実践成績は2局打って1勝1敗。どちらも8級相手に私が2子置いての対局でした。

 一局目は2子局を意識して冒険は控えた。2子のリードを保ち形勢は一度も悪くならなかったが、結果6目程度の勝ちで思ったより差がなく、堅すぎて甘過ぎたのが反省。勝敗は大した事ではないのに向上心が欠如してる。

 2局目も反省。ごく序盤はなかなかうまく打てたかと思ったが、相手のカス石にこだわってしまい、自分は切られ相手は繋がり、相手の模様作りのお手伝いをしただけ一気に敗勢に
 細かい手筋(?)で少しは反撃したが、全然足りず数えるまでもない。時間もとっくに切れてたし、蛇足で相手の方には迷惑だったか
 でも相手の方は、自分の方が地が足りないと思っていたようでした。序盤に損をしたので分からなくなっていた様子。
 級位者どうし、分からないことばかりなのも面白いですね周りで見てる人は苛々したりハラハラしたり

 アミーゴは兎に角3つ勝てば、何敗してても昇級可になったので、今度から私も9級で打つのかな実力不足ですが、上手と打たないと強くなれないので、なんとか頑張ってみます

趣味が散らかってます

2010-05-15 12:05:48 | 音楽
 囲碁ファン歴は間もなく一年になります。ルールはその前からヒカルの碁のゲームで覚えていたので、当時は20級くらい?
 一年経ちますが、囲碁の勉強より囲碁棋士ファンたる勉強の方に重点を置いていたためか、いまだ10級位ですね

 囲碁は最近始めた趣味と言えますが、既に生活の重要な位置を占めてます

 以前はライブハウスに行き狂ってました。音楽鑑賞が主たる趣味でした
 好きなバンドのライブスケジュールを中心に休日の予定が組まれ、CDを買ったり、夏フェスを含めたライブに行くのに小遣いのほとんどを使っていました。

 今は囲碁が優先順位の一位に立ってますが、相変わらずロックは大好き。
 実は明日も囲碁アミーゴの後、夜から渋谷で久々に暴れて来るのです。

 濃密な1日になりそう