碁ロック

30過ぎて囲碁を覚えました。
初段を目指して修行中。

更新停滞、一括更新、長文注意です。

新たな碁敵の登場?

2011-02-28 00:55:20 | 囲碁
 棋聖戦挑戦手合七番勝負の第5局は、張栩棋聖が挑戦者の井山名人に白番2目半勝ちしシリーズの通算を3勝2敗としました。

 第4局までは互いに黒番を勝ち合って2勝2敗でしたから、今回張栩棋聖が白番で勝ち防衛にリーチをかけたのはとても大きい。
 第4局、劣勢を終盤まで粘り半目勝ちを得たところから流れが変わったのでしょうか。

 第4、第5局とも、BS解説の棋士は2日目夕方の放送の時点で、「井山挑戦者の勝ち」を宣言していました。
 しかし、実際はそこから棋聖の執念の勝負手で形勢不明、そして逆転してしまいました。
 まさに棋聖の防衛への執念のなせる技ですね。

 もちろん井山名人には勝ちへの道筋はありました。
 しかし正着を逃してしまい、逆に張棋聖は井山名人のミスを逃さなかった。

 流れは張栩棋聖へ完全に傾いたと言えます。
 でもまだ、井山名人なら立ち直せると思います。
 私は井山名人の棋聖奪取を応援します。


 棋聖戦第6局は3月10,11日に行われますが、その1週間前には十段戦挑戦手合五番勝負の第1局が打たれます。

 十段戦も張栩、井山の頂上決戦です。
 棋聖戦前にこの1局が入ることが、対局者にとって吉とでるか凶とでるか。。。

 張栩棋聖は、十段戦と棋聖戦の間にもう1局、NECカップの決勝で山下道吾本因坊と対局があります。
 張栩棋聖は忙しいですね。
 花粉の飛ぶ季節になり、張栩棋聖の体調が心配です。



◎ 地元の碁会所、川越本因坊で新たな碁敵をみつけました。

 その日ははじめ2子局(黒)を2局打ち勝利。
 この勝ちで今月の大会や練習後を含めた実戦(生碁)が10連勝を超えました。
 なんだか「上達の気配」を感じます。
 勝手に碁会所での点数を10点ほど上乗せしてみました。(普段は勝ち負けで1点ずつ上下します。)

 3局目、席亭に紹介されたのは外人さんでした。
 白人の若い学生さんです。20歳前半でしょうか。もっと若いかもしれません。

 碁会所に来るのは2回目で、前回は1級格で打っている方に互先で勝利したそうです。
 ということで、私が黒を持って打ってみることになりました。

 
 【棋譜再生】

 結果、大差でやられたわけですが、エキサイティングな楽しい碁でした。
 序盤の大失敗があり、私の形勢が良くなったことはありませんでしたが、Tさんも「楽しかった」と言ってくれました。

 黒9までの手の抜き合いで、闘志がメラメラ燃え上がりました。
 黒11はハサむべきだったかと後悔があります。
 右上をウッテガエシで取られたのはお恥ずかしい。これで序盤早々勝てそうにない形になってしまいました。

 左下、星に一間高ガカリっていうのは無いものなんでしょうか。
 私の持っている定石本には星には小ゲイマガカリしか載っていません。
 ちゃんと本を読まずにいるので、星に一間高は今までよく打っています。
 形も悪く、急所に来られて苦しみました。

 中央と右辺が振り変わった形になりましたが、これでは勝てません。
 完敗です。

 Tさんは、手筋や急所に手が行きます。部分的な強さが私よりずっと優っていました。
 普段はKGSで6kで打っているそうです。

 Tさんは若いですが、引き離されないように努力して勝利したい。
 Tさんも「また会えるといいネ」と言ってくれました。
 新たな碁敵と見定めました。

 この国際戦が白熱したので、夕方からの会社の飲み会に遅刻してしまいました。


 

映画「僕と妻の1778の物語」を観に行ってきました。

2011-02-20 00:51:53 | 囲碁
 碁ワールドでおなじみの、SF作家眉村卓さんと妻悦子さんの実話を元にした映画「僕と妻の1778の物語」を観に行ってきました。

 がんを宣告された妻を励ますために、1日1話のショートショートを作った作家のおはなしです。

 このエピソード紹介だけで泣けそうな予感はしていましたが、やっぱり泣きました。
 トイレで顔を洗うと目が真っ赤になっていました。
 ハンカチ、ティッシュは必須アイテムです。

 実話を元にした映画ですが、当事者の年齢など、変更した点もあります。
 しかしショートショートの内容など、大部分は実話に沿っているようです。

 主演は草なぎ剛と竹内結子。牧村朔太郎、節子夫妻を演じています。
 竹内さんの演技は良く、母親へ思いを吐露するシーンでは完全に泣かされます。
 草なぎさんも、「夢見がちなSF作家」の役に合っていたと思います。

 眉村さん=朔太郎はSF作家なので、作中で書くショートショートもSFものです。
 CGを適度に使ってSF作品の世界を表現していました。
 碁ワールドの「囲碁ショートショート」もそうですが、ちょっと不思議で微笑ましい作品が持ち味なようです。

 映画を観て、原作本も是非読みたいと思いました。
 
 
 映画に合わせて発売された新刊。1778話から52話と、執筆裏話が収録されているそうです。

 
 こちらは6年ほど前に刊行されています。闘病生活などのエッセイと短編19話が収録されています。
 

 公開もそろそろ終わりそうです。
 おすすめ映画です。

 私は明日ガンツを観てきます。
 ガンツの玉はよくみると囲碁の黒石っぽいですね。。。

新春認定大会に行ってきました。④

2011-02-17 01:18:17 | 囲碁
 とうとう最終戦です。
 この日は対局中、読みが楽しく、朝早くから来た甲斐があるなあと既に満足していました。
 外は雪がまだ降っています。

◎ 最終局は高校生位の女の子が相手でした。
 しかも相手は5級。2子置かせることになります。
 認定大会で置碁は初めてです。しかも置かせることになるとは。。。

 終局図
 
 【第4局棋譜再生】

 置碁と言っても2子です。ごちゃごちゃしないで落ち着いて打つことを意識しました。

 白3に黒4の大ゲイマです。この定石は知りませんが、白5で上辺星あたりににヒラくもんでしょうか。コゲイマの定石の様に打ってしまいましたが、大ゲイマの分だけ得をされているようで気分が良くありません。
 黒18シマリも大ゲイマです。この碁、相手の子は大ゲイマや二間トビをよく打ちます。その薄みを突く戦いとなりました。

 私は対局中、相手の目線などを見る時があります。どこを考えているのか、察知したいためです。
 相手が弱気な顔や困った顔をしていると、調子に乗りたくなります。
 黒の20を見て、相手が私の手に反発してこない気がしたのです。

 白49に対する黒50でその考えが確信に変わり、その後、白の踏み込みに黒が後退を重ねます。
 白59は後悔しましたが、対する黒60が弱気。65まで押して優勢を意識しました。
 白67が変な手とは思いましたが、大人はずるいので、女の子が67に68と受けることは判ってしまったのです。
 こんな打ち方はきっと正しくないですが、でもネット碁では測りづらい間合い感で、手談の楽しいところでもあります。

 その後は手堅く各所を地にし、白の勝ちとなりました。


 4連勝を達成し、前回よりも楽しい碁を打てて満足です。
 もちろん免状の申請はしてきました。タダなので。
 妻も最終戦に勝って4連勝。10級の認定状を申請してきました。

 

 次の認定大会がいつかは分かりませんが、次は1級か、相当な自信があれば初段に挑戦するかもしれません。
 大会は楽しいですね。

新春認定大会に行ってきました。③

2011-02-15 16:24:35 | 囲碁
 昼食を済ませて戻ると、みんな既に席に着いています。ちょっと遅れました。
 棋院の2階は荷物やコートを置くところが少なくちょっと不便ですが、室温は暖房控えめで対局するには良かったです。

◎ だんだん勝ちっぱなしの人は少なくなってきます。
 第3局は70歳くらいの上品なおばあさんでした。

 相手が2級なので、私の定先となります。

 189手の図
 
 【第3局棋譜再生】

 序盤から自然に四隅を取れた不思議な進行でした。
 白8が変な位置で、黒も定石通りの2間に開く余地があり、両方打てた形になり得でした。
 先手で四隅を取り、悠々黒39と消しにまわりましたが、少し深く入りすぎでしょうか。白40と打たれギクッとしました。白42では左辺からマガリされる方が怖かったです。
 51までグイグイ押され、左上隅に影響が出ましたが、三三を打っているので死ぬ心配がなく、黒9は捨てたつもりで55とノビを打ちました。
 白62でズバリと切られていたらどうなっていたでしょう。ちょっと怖いですね。
 右上の33に入った所からも白は得がなく、黒はもう安心しています。
 中央、黒173の1子を抜かせてもまだ白が死んでいるところが上手く出来ているなあと思いました。

 最後はちょっとひどい事になり、高齢者に優しさが無いようで罪悪感がありました。
 黒番中押勝ちとなりました。


 さて、これで最終戦、全勝&無料免状獲得をかけた戦いになりました。
 なんかやれる気がしていました。
 妻も勝っています。級位に差があるので夫婦でぶつかることはないでしょう。

新春認定大会に行ってきました。②

2011-02-14 01:31:25 | 囲碁
 この日、雪が降っていることもあって、年末の忘年囲碁大会よりは人が少ない気がしましたが、それでも級位者コースに50人近くは居るようでした。

 今回の審判長は前田良二七段。
 挨拶では、時間切れ負けルールのため、味の悪いことになりがちなので、対局マナーを守って楽しく打ちましょうと言っていました。
 その後先生は、級位者コースの空いた机で棋譜並べをしていました。


◎ 第2局、相手は同い年くらいの女性。強そうです。
 3級同士で、握ってまた先番に。

 途中まで
 
 【第2局棋譜再生】
 
 最後まで打ち、数えるところまで行きましたが、思い出せません。
 手順には全く自信がありません。
 白92では右上のカカリが先だったかもしれません。

 黒49から51と打てたところで優勢を意識しました。まだ早いですね。
 右下が死にかけます。黒53と打ったのがおかしい。白58と打たれて暗~い気持ちになりました。。。
 なんとか生きて後、左辺と上辺が谷の深い模様となり、どう囲っても勝ちそうですが、中央の白石を全滅させるため執拗に追いかけた挙句、半分以上生還されましたが、優勢は動かず勝ちとなりました。


 拙い碁を打っていますが、最近碁を打つのがまた楽しくなってきました。
 相手のノゾキやキカシにきかない、断点を切って戦線拡大、石を捨てることなどの楽しさを少し覚えてきた気がします。
 以前、厚みと模様の碁が楽しいと、巨大な模様を狙う打ち方をしていた時がありましたが、最近は地と厚みのバランスも意識しています。
 棋譜をつけてみて気づきましたが、全局、二隅以上は確保していました。


 妻も勝ち、気分良く昼食休憩です。
 棋院に来たときはいつも、本屋のとなりのエクセルシオールで食事をとっています。
 休憩時間は45分しかないため、少し慌ただしくなってしまいます。

新春認定大会に行ってきました。①

2011-02-12 23:40:04 | 囲碁
 2月11日の祝日に、市ヶ谷の日本棋院で行われた新春認定大会に行ってきました。

 昨年の12月、初めての認定大会では5級で参加して4戦全勝出来て認定状をタダでもらいました。
 

 その時の手応えから、今回は3級で挑戦しました。
 そして今回は妻も一緒に参加しました。囲碁の大会に初参加で、今回は一番下の10級で挑戦です。


① 当日は朝から雪。
 交通機関の遅れのため、大会全体の進行が15分ずつずれて9時45分初戦開始です。

 初戦の相手は中学2年生の男の子です。
 前回の大会ではご年配の方との対局ばかりでしたが、いきなり少年相手です。子供と対局するのは初めてです。
 今回の大会にも若い人がいっぱい来ていました。学校の部活の仲間か、子供が友達同士で来ていたようです。

 3級同士、握って私の先番でした。

 終局図
 
 【第1局棋譜再生】
 手順は完全には思い出せませんが、形は合っていると思います。

 白24に手を抜くのはどうかと思いましたが、黒35まで、左辺を低位にさせて中央指向です。下辺と連動させて大模様化狙いでした。
 黒51が変な手で、白4,6の二間を狙いすぎて自分の上辺の石を弱くしています。
 白66に手を抜くのは変な気がしましたが、どうせ黒は繋がらないので左上隅は生きていることにして下辺に周り、下辺は大きく地にさせてもらいました。
 上辺が相当傷んでいますが、全滅しなければ形勢は悪くないと思っていましたが、黒99が攻めだけしか見てない無駄な手で、更に101と継いでしまって、この段階では、初戦からやっちまった感が漂いました。
 黒103から素直な中学生をだましに行く悪い大人。
 隅がおかしな事になりかけましたが、上辺の大半を連れ戻して優勢です。

 この後、7子もぎ取られるミスがありましたが、上辺を大きく地に出来て盤面20目近い勝ちとなりました。


 前回は全て大勝でしたが、さすがに5級の相手とは違うなと思いました。
 少年にもう少し、大人をとっちめてやるという気合があれば、結果は違っていたでしょう。
 

 初戦を勝って気分がイイです。
 3級ということで怖かったですが、やる気が出てきました。
 妻も初戦を勝利したようです。


◎ 棋院の一階に「川越囲碁まつり」ポスターがかかっていました。
 
 
 百面打ちには事前申込が必要です。
 みなさん、小江戸川越にぜひ来てくださいね。

川越本因坊大会と川越囲碁まつり

2011-02-06 23:54:54 | 囲碁
 棋聖戦挑戦手合は井山名人の2勝1敗となり、大接戦となっていますね。

 双方黒番を勝っており、次局は張栩棋聖の黒番。
 張栩棋聖は絶対に勝って、仕切り直しの三番勝負と持ち込みたい。
 逆に井山名人がこの白番を勝つと、タイトル奪取まで後半歩と迫る感じですね。


 二日目、黒が下辺の石の守りと中央の攻めを兼ねた手を打ったところですが、タケフの駄目詰まりについて解説の横田茂昭九段の解説でなるほどと思ったことがありました。
 タケフは絶対切れない形ですが、その間のダメが詰まっているものとして考える必要があるということです。
 囲碁の常識かもしれませんが、私はこの間ダメが詰まって失敗しました。


 こんな形で、白1に黒2と止めてしまったため、駄目詰まりでタケフのすき間の出に継げなくなってしまいました。
 この取られた2子が相手を切っていたタネ石だったため一気に形勢を損じました。


 棋聖戦挑戦手合の第四局は、2月17、18日に兵庫県宝塚市で行われます。


◎日曜日に、地元の碁会所、川越本因坊で大会に参加してきました。

 今回も3つのクラスに分かれており、私は一番下のCクラス(二段以下)です。
 まずは4人1組のリーグ戦を戦い、1名が勝ち上がって決勝トーナメントに行く方式です。
 ケーブルテレビの大会ではリーグ抜けを出来たので、今回も狙っていましたが。。。

 結果は初戦でいきなり敗れ、2勝1敗。3連勝の方がいたのでリーグ勝ち抜けはできませんでした。
 うわ手の方に負けるパターンはいつも同じですね。死活が甘くって取られちゃう癖がまた出ました。

 最近調子が良かっただけに悔しいです。
 リーグ2位の人がもらえる敢闘賞(おせんべい)と参加賞(キッチンペーパー)をもらって帰ってきました。
 練習碁も打って1日6局、5勝1敗でした。


◎その川越本因坊でアナウンスがありました。

 川越囲碁まつり!


 とうとう川越でもこんな囲碁イベントが!うれしい。
 多分初めての開催でしょう。

 埼玉では北本囲碁まつりなどが有名ですし、囲碁が盛んな県だと思うんですが、川越市ではそんなに盛り上がってない感じだったので、このイベントを毎年やれるように盛り上がってくれると嬉しいですね。

 写真がぼけてて分かりにくいですが、4月9日(土)開催場所は蓮馨寺
 プロ棋士の百面打ちと入門教室、木谷正道さんのライブなどがあるようです。

 小川誠子先生の写真が載っていますが、棋士は7,8人来るとか。他には誰が来るんでしょうか。楽しみです。

 川越近辺の方、是非どうぞ。