【工芸品ショップ 泉亀(いずかめ)】の店主のブログ

銘木を用いた工芸品を専門に取り扱う通販ショップの店主のブログです。
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銘木工芸品も呼吸している・・・

2019-06-22 10:00:00 | 銘木の豆知識と匠の技
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先日、TVでプロ野球を観戦していた際、元阪神タイガースの選手で、今は、球団オーナー付シニアアドバイザーでもある掛布雅之氏が


解説をされていました。


その中で、ちょうど木製バットのお話が出てきました。


「僕が使っていたバットの重さは、935gと決めていました。」



「木も呼吸しますから、湿気を吸ったり、乾燥したりして、重さが変わると駄目なんです。ですから大切に扱っていました・・・」


と話されていました。






私もちょうど、先月、富山に帰省した際にバットミュージアムを訪れたばかりだったので、興味深くお話を聴いていました・・・







元メジャーリーガーのイチロー選手は、特製のアタッシュケースにバットを入れて、球場に持参していたそうです・・・






掛布氏が仰るように、木は、伐採されてからも、呼吸をし続けます。そうしていくことで、さらに木材としても強度も増していくと謂わ


れています。例えば樹齢100年で伐採された木は、後の100年間、そうして呼吸しながら、木材として生き続けるそうです。



ですから、換言すれば、銘木工芸品も、同じく日々呼吸を繰り返していることになります。






【スタイリッシュな黒檀(コクタン)のボールペン (回転式) 】



銘木の特性を知っている匠ほど、その事を気にしながら製作しているように思われます。


どのような加工をしたとしても表面に塗装を施しても、天然オイルで仕上げても、銘木工芸品は出来得る限りで、呼吸し続けています。






【木曽桧の飾り盆(すみれ)】



ですから、「銘木工芸品は生き続けている」とも言える訳です。



「銘木工芸品から、生命の息遣いや温かさを感じる・・・」と仰る匠は多くいらっしゃいます。


また、ユーザー様の中にも、「それを少しでも感じていたい・・・」と仰る方もおられます。


そういう方は、私共は、本当に尊敬しますし、率直に「凄いな!」と感じます・・・







【ペイントグラデーションを施した優美なボールペン カーリーメープル青 (回転式)】



私共も、なるべく在庫の商品には、通気を良くして、呼吸してもらえるように工夫をしているつもりですが、まだ充分とは言えません。


当店の銘木工芸品をご購入頂いたユーザー様には、商品がお手元に届いた折は、なるべく呼吸をさせてあげて頂ければ幸いと感じます。



「銘木工芸品も生き続けている」ということをご理解頂いて、お傍でご愛用頂ければ、大変嬉しく感じます・・・






是非、私共の提案で、末永くご愛顧頂けるような素敵な逸品に出逢って頂けましたなら、幸いに存じます。



ユーザーの皆様のご来店、ご利用を心よりお待ち申し上げております。



今後とも「工芸品ショップ泉亀(いずかめ)」を何卒宜しくお願い申し上げます。

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【工芸品ショップ泉亀(いずかめ)】

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銘木工芸品を愛でるという文化・・・

2019-06-19 10:00:00 | 銘木の豆知識と匠の技
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先日、当店の商品仕入先の匠と銘木談義をする機会がありました。


色々な角度や視野から、銘木の事、銘木工芸品の事、製作についての苦労話や加工技術の事など、多岐に渡る話題でお互い時間を忘れる


ほど、様々な事について、意見を交わしました。



その時間は、私共にとって、非常に楽しい時間でした。





【スタイリッシュな黒檀(コクタン)のボールペン (回転式) 】



お互いに、「そうですよね!」「同感です!」という意見が続いたのですが、次の話題は、私のほうから訂正する事になりました。



その話題とは、



「今、これだけ日本にインバウンド(外国人観光客)の方が来訪されているから、銘木工芸品も売れていく日が近いだろうね・・・」


と仰いました。その意見に対し、私は、


「それは、安堵できないかもしれません。」と申し上げました。匠は不思議そうな様子です。


「あくまでも、私の経験上ですが、日本へ来訪される外国人観光客の方には、銘木を愛でるという文化、慣習が無いようですよ。」


続けて、


「あの方達が来訪される目的は、安くて自国に無いもの、または自国では高い関税が掛けられているものを買うのが目的のようです。」


その証拠に、


「私も研修の意味もあって、庭園などを拝観する事もあるのですが、ほとんどそこでは、お会いする機会も無いですね・・・」







「静かに縁側に座って庭を眺める、建物の内装などに感心する、そっと心静かな時間を過ごす、そういった方は日本の方か、もしくは、


欧州からの来訪者にしか、理解できないようです。」





「ですから、誠に失礼ながら、今、日本に来訪される多くの外国人観光客の方に、銘木工芸品を愛でる、稀少価値、鑑賞価値やそれら


を所有することで感じることができるステータスを理解して頂くには、まだまだ時間がかかりそうです。」






【木曽桧の飾り盆(すみれ)】




すると、黙って聴いておられた匠も、


「確かにそうかもしれないね。難しい問題で時間がかかりそうだね・・・」と深く納得された様子でした・・・



それでも、日本の優雅さ、雅な美、日本独持の伝統工芸に興味、関心を持つ外国人の方は少しずつですが、増えてきているようです。







【ペイントグラデーションを施した優美なボールペン カーリーメープル青 (回転式)】



安価で、便利な家電や薬だけに関心を持ち、爆買いされる方がほとんどの昨今ですが、「稀少価値のあるものを持つこともステータス」


という慣習も理解して頂き、いずれは、「日本で銘木工芸品を入手することがステータス」と思って頂ける日が来ることを信じて、今、


私共にできることを発信していければと思います・・・






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凄い!屋久杉の魅力・・・

2019-05-18 10:00:00 | 銘木の豆知識と匠の技
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今回は、世界遺産の島、屋久島に自生する「屋久杉」について、私共が勉強させて頂いたり、銘木業界に居た父に話を聞くなどして、調


べたことを少しまとめさせて頂きました。



「屋久杉って何・・・?」


「何故、一般的な杉とは違うの・・・?」


「どうして、そんなに稀少なの・・・?」


という疑問にお応え出来れば、幸いです。





【木製ボールペン 屋久杉(ヤクスギ)】



「屋久杉(ヤクスギ)」は、世界遺産である屋久島に自生する杉で、樹齢1000年以上のものだけをいいます。




当店の「木製ボールペン」カテゴリーに属する本商品は、そんな屋久杉を贅沢に採用して木製ボールペンに仕上げられています。


屋久杉の独特ではっきりとした杢目は、「世界遺産の島が育てた銘木の珍品を所有している」という満足感に浸らせてくれます。



【木製ボールペン 屋久杉(ヤクスギ)】



当店とお付き合いのある匠も屋久杉に魅了され、昨今他の銘木から、屋久杉に乗り換えてまで、製作活動を続けておられる方も居ます。


では、屋久杉とは、一体、どんな銘木で、何故、珍重されるのでしょうか・・・?




それでは、まず、自生する「屋久島」から簡単にご説明していきます。


屋久島は、鹿児島県から南へ約60kmに位置する島で、ご存知の通り、その独特の自然環境から世界遺産にも登録されています。


屋久島は、「月に35日は雨である」と言われるほど、降水量の多い島です。九州南部に位置するにも関わらず、標高2000m級の


山々が多く、頂上付近では、積雪も記録されています。


ですので、亜熱帯の島でありながら、亜寒帯の島でもあると位置づけされています。



そのような屋久島で標高500m以上の山地に自生し、樹齢1000年以上のものだけを「屋久杉」と呼びます。


一般的に杉の樹齢は500年くらいと言われているのですが、屋久杉の場合は、桁外れに長く、降雨が多く、多湿という過酷な環境下で


育つため、非常に杢目が詰まっていて、はっきりしているという特徴があります。


樹脂分が多く、硬く、腐りにくいという性質を持ち合わせており、一般的な杉とは、材質や杢目は全く異なる銘木と捉えられています。




そんな屋久杉ですから、かつての武将たちも目を着けない訳はなく、石田光成が、島津義久に命じ、屋久杉を伐採させて、大阪へ運ばせ


たという史実が残っています。また、屋久島では、島津藩が、年貢の米の代わりとして、伐採した屋久杉を納めさせていました。



今や屋久島の環境保全のため屋久杉は、伐採禁止となっており、禁止以前の木材や倒木のみが流通している稀少な銘木なのです。


和風建築で建てられた古い家屋で、稀に、天井板などに使われていたりするのを見かけますが、独特の杢目の美しさには魅了されます。





【兜の欄間木彫額】



また、屋久杉は、「厄過ぎ」とかけて、「厄除」としても人気のある銘木として「銘木工芸品」を求める方も増えてきています。


「屋久杉の魅力」、お分かり頂けたでしょうか・・・?


私共の勉強不足のせいで、ご説明が充分でない箇所もあるかと思いますが、また改めて、補足させて頂ければと思っています。



また、当店ショップサイトの屋久杉を使用したラインナップ商品も是非、ご覧下さいませ。





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独自の技法が伝統工芸品に・・・

2019-05-08 10:00:00 | 銘木の豆知識と匠の技
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前回に続き、今回も「銘木の豆知識と匠の技」のお話をお届けします。


当店には、このような商品もございます。




【北山杉小物入れ付置き時計】




【北山杉置き時計(角型)】



どちらも、京都府の伝統工芸品である「北山杉」を用いて仕上げられた逸品です。


北山杉は、京都の北山地方の特産品で、杉の皮を剥ぎ、砂で丹念に磨いて仕上げられるため、白く美しい木肌が愛され珍重されます。


床柱として使われるケースが多いですね。




これは、私個人の見解なのですが、初めて北山杉の話を聞いた時には、「杉の皮を剥いでまで、加工するなんてそんなのが銘木なの?」


と大変驚いた記憶があります。


北山杉の加工が始められた時は、おそらく「邪道!」と罵られたこともあったのかもしれないと推察します。



でも、今では、「この白い木肌だから北山杉は最高だ!」と絶賛する方も多いようです。


「最初は、邪道でも、時を重ねることで、それがスタンダードになる」銘木工芸品に限った話ではないと思います・・・





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銘木に色付けするなんて・・・?

2019-05-07 10:00:00 | 銘木の豆知識と匠の技
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「銘木に上から色を塗るなんて、私から言えば邪道だ・・・!」


銘木の最盛期を体験されてきた業界の方から、幾度となく頂いたお言葉です。


その頃の銘木というのは、家の一部の大事なものであり、色合いや木肌、杢目を愛でるから銘木なのだという考え方がありました。


それでも、当店では、このような商品も取り扱わせて頂いております。




【ペイントグラデーションを施した優美なボールペン カーリーメープル青 (回転式)】




【ペイントグラデーションを施した優美なボールペン メープルキャメル (回転式)】




【ペイントグラデーションを施した優美なボールペン さくらブラウン (回転式)】


仕入先から商品を紹介された時は、「こういうのも、商品のラインナップにあっても面白いかな・・・」という感覚で仕入れました。


「少し斬新過ぎるし、独自性が強すぎる」と毛嫌いする業界内の方も居られます。まぁ、それは感性の問題なので尊重しております。



しかし、私は以前、ある匠から、こんな話を聞いたことがあります。


「銘木に色を塗ること、絵を描くこと、もちろん『邪道だ!』と批判も頂いたこともあります。でもそれは私の表現であり、また個性で


もあるのです。そしてそれは、もしかしたら、私にしか作れないものなのかもしれない・・・」


なかなか説得力のある言葉ですよね。その方は今も、同じようにご自分の作品を愛しながら製作活動を続けておられます。




私共としては、色々な表現の仕方があっても良いとは思いますが、雑貨に近いようなハンドメイド作品では困ってしまいます。


あくまでも「銘木工芸品」と呼ぶに相応しい稀少価値と鑑賞価値、高級感に満ち溢れたものでなくては商品としての魅力を感じません。




そういう独特の個性で時には色付けしたり、時には絵を描くなどして完成した作品を「新たな時代の銘木工芸品」として、魅力を感じて


頂けるファンのユーザー様が増えれば、当店としても、非常に有り難いことだと感じます。


「その評価は買う人が下す」


そんな言葉も聞いたことがあります。作品の作り手には、なかなか厳しい言葉ですが、この言葉を乗り越えた時に独自の世界観が生まれ


るのではと思います。


私共は、そんなモダニズムアートな世界観を少しずつサポートし、プロモーションしていければと思っています・・・





是非、私共の提案で、末永くご愛顧頂けるような素敵な逸品に出逢って頂けましたなら、幸いに存じます。



ユーザーの皆様のご来店、ご利用を心よりお待ち申し上げております。



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