大好きな友人Deanが10日前の1月4日に亡くなった。
昨年春からずっと肺ガンの治療を行なっていたが、昨年末に容態が急変。年が明けて間も無く帰らぬ人となってしまった。
Dean Pughと言ってもピンと来ない方が殆どだと思うが、豪州背泳ぎのMitch Larkinが少年期のコーチであり、リオオリンピック女子400個メ代表のKeryn McMasterのコーチである。
ここから先は長くなるので興味のある方のみ。
2017年3月、ナルーの選抜豪州合宿でゴールドコーストに行った際、ナルーOBのSho NishimotoがDeanの指導を受けていたため、合宿組が練習オフの日に彼の練習を見学させてもらった。
実際にDeanと会ったのはその日が初めてで、その巨漢ぶりに驚かされた。
しかしながら、その容姿とは裏腹に(…失敬)、練習は非常に緻密であった。
練習中のトレーニングタイムは全て選手ごとに設定されていて、ホワイトボードに事細かく書かれていた。
オーストラリアでは珍しい屋外短水路での練習環境の中、プールサイドを縦横無尽に動き回りながらタイムやアドバイスをする姿はとてつもなく軽やかであった。
練習後、ディーンに質問した。
ナルー「このトレーニングタイムはどうやって設定しているのですか?」
ディーン「全種目の〇〇○を測定することによってわかるフォーマットがあるんだ」
ナルー「私は□□□を測定することによって、トレーニングタイムを設定しているのですが、基本的にその方法は自由形だけなのです。今、特種目のトレーニングタイムをどうやって設定するか試行錯誤している最中でした。そのフォーマットを教えてもらっても良いですか?」
ディーン「(ニヤッと笑いながら)もちろんいいですよ。では、あなたの□□□の方法と計算式も教えて下さい」
そんな会話をして、お互いのメールアドレスとFacebookを交換してその日は別れると、その日の夜のうちにFacebookの友達申請が来てやりとりが始まった。もちろん、〇〇○のフォーマットも添付ファイルにあった。
帰国後、彼から教えてもらった方法で特種目の測定を行い、確認のために自由形も当てはめてみたところ、ほぼほぼズバッと当てはまった。その時は本当に嬉しくて、彼にその旨をメールすると非常に喜んでくれていた。
その後、その測定は我々の中で「Tesrt #12」として定期的に行われるようになり、彼の名前の頭文字をとって「DP-set」と呼ぶようにした。(※ちなみに、恩師Ken Woodがよくやっていたペースワークは「Test #11~KW-set」と名付けられている。)
そして、そのKen Woodが2018年に亡くなった時に真っ先に連絡をくれたのが彼、Deanである。
その時のやりとりがこちら
誠に残念ながら彼とのツーショット写真がない。
あの時、なぜ撮らなかったのか…後悔しかない。
Deanと彼にとて家族以上の存在であったKerynと。
今頃は、天国でKenと一緒に水泳談義に花を咲かせていることだろう。
次にオーストラリアに行く時には必ず二人のお墓に花を手向けよう。
Dean、君は本当に素晴らしい男だよ。
そして、最高なコーチだ。
どこの馬の骨とも分からないようなジャパニーズモンキーコーチと仲良くしてくれて本当にありがとう!
天国でオイラを見守っていてくれ。
必ずキミに良い報告をするから。
そして、Kenと一緒に待っていてくれ。
3人でXXXX Goldを飲みながら水泳談義しよう。
日本vsオーストラリアで。
負けねぇぞ!
R.I.P Dean Pugh
合掌
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