ろくすけの長期投資の旅(旧ブログ)

投資を学び、資産と自分自身の成長を
追及していきます

【7956】 ピジョン 株主総会[2019.4.25(木)]

2019-04-25 22:10:26 | 銘柄研究
 
本日、ロイヤルパークホテルでピジョンの株主総会に参加してきました。
 
 
会場の前では製品が展示されていて勉強になります。
さく乳器はちょっと恥ずかしくて、さすがにまじまじと見ることはできませんでしたが(苦笑)
 
 
開会前の控室では、コーヒーをいただきました。
 
出席者は300名弱ですかね。
この規模の総会に参加するのは初めてです。
赤ん坊の泣き声が聞こえてきたのは、当社ならではですね。
質疑応答で妊婦さんが男性役員の少なさに関して質問していたのも特徴的でした。
 
今回は「取締役退職慰労金制度廃止に伴う打ち切り支給の件」「取締役の報酬額改定の件」「取締役に対する業績連動型株主報酬等の額および内容決定の件」が決議事項にあり、一つの節目となる総会であったと思います。
 
また山下さんの社長としての最後の仕事になりますね。
実際にお話をうかがうのは2016年のポーター賞授賞式以来となりますが、とてもソフトな語り口ながらその内容は切れ味鋭く、まさにピジョンの社長に相応しい名経営者だったなと改めて思いました。
 
質疑応答は、山下社長が内容に応じて管掌の役員に任せるスタイル。
ただし肝となる部分は自ら答えていらっしゃいました。
 
質問は恐らく10名(うち1名は2回目がありました)。
 
多かったのは、成長率鈍化に対する懸念に関してです。
 
二桁の利益成長を当たり前のように実現してきた当社に対して、前期実績・今期予想の数字は物足りなく感じるのも理解できます。
 
これに関しては、海外(中国・インドネシア・インド)の伸びしろの大きさに加えて、
①現行の中期経営計画のCAGRはそもそも一桁成長(経常利益+6.7%/年)で組んでいること
②二桁成長を実現するためにはそのための準備が必要なこと(中期経営計画にも「その後のピジョンの二桁成長につながる土台作りを行う」としっかり書いてありました)
を以て説明されていました。
 
私は「成長率よりも、持続的な企業価値創造を成し遂げることの方が大事」だと思っていて、ピジョンの企業としてのあり方は全面的に支援したいのですが、まだまだ多くの個人投資家との認識のギャップはあるようです。
 
ハイライトは、以下の質疑応答です。
 
Q.業績連動型株式報酬の導入により、役員に無理に数字をつくろうとする動機が出てくる可能性がある。日産みたいなことにはならないか。
A.それはありません。なぜなら我々には、「Pigeon Way」があるからです。数字が優先されることはありません。「愛」を製品やサービスの形にして提供すれば、数字は自ずとついてきます。
 
いや~、痺れました。山下さん流石です。
これからも企業価値向上に尽力していただきたいと思います。
 
最後にお土産です。
 
 
 赤ちゃんじゃなくても使い道はありそうですね。
 
  
みさき投資パートナーの社外取締役の方も質問に答えていらっしゃいました。エンゲージメントが最も成功している企業の一つだと思います。
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【3633】 GMOペパボ 利益が出なくても、資金繰りは余裕

2019-04-23 22:18:51 | 銘柄研究
【3633】 GMOペパボ の方も、日経マネー取材時の資料を載せておきます。



注目ポイントは2つ。

ハンドメイド事業の広告投資による赤字の凄まじさと、それを抑えて同事業が黒転した時の全体業績の改善度合いが一つ。
セグメント情報は長い時系列で良く見ておきましょう、ってことですね。

それと、当期利益と営業キャッシュフローとの乖離の要因ですね。

減価償却費・のれん償却額が一番大きいのですが、見ていただきたいのはベージュで色を付けた箇所です。

「入りを早く、払いを遅く」でキャッシュフローは利益水準に比べて良化するのですが、特集記事で書いたように、ここは意識的にそれをやって手元資金が貯まりやすいようにしています。

こういう個別銘柄の記事も書いてて楽しいですね。たまに書きたいと思います。
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【2820】 やまみ ド迫力のキャッシュフロー推移

2019-04-22 23:46:24 | 銘柄研究
日経マネー取材時の説明資料として作ったものを、せっかくなのでアップしておきます。
【2820】 やまみ のキャッシュフロー推移です。


JASDAQ上場を見据えた2016/6期から、思いっきりアクセルをふかしています。
そして公募で資金調達をしつつ、減価償却費を大幅に上回る投資を継続。

以後の設備投資額は、営業キャッシュフローに迫る水準で推移するようになりました。
その投資効果もあって、営業利益率は飛躍的に向上。

満を持して、多額の資金を投じて関東進出(この秋から富士山麓工場稼働)に至る、という非常に分かりやすいストーリーです。

上場による資金調達メリットをフルに享受する形で財務内容も改善しているので、銀行からいくらでも借入調達ができる状況となりました。

こうなると、ライバルの力が弱い豆腐製造業界においては、もはや敵無しといった感じですね。

現金カツカツなのが、前のめりの姿勢を端的に表しています。
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【3633】 GMOペパボ 株主総会&近況報告会[2019.3.17(日)]

2019-03-17 18:31:27 | 銘柄研究
本日、セルリアンタワーで開催されたGMOペパボの株主総会と近況報告会に参加してきました。
出席者は100名余でしょうか。



私は旧社名時代(paperboy&co.)の8年前は、ここを主力の一角としていました。
成長の伸びに懸念を抱いていったん手放した経緯があり、minneへの先行投資の期間はずっと外から様子を見ていた形になります。

これから投資回収期に入っていくことを見越して、昨年11月より株主に復帰致しました。
今回は初の総会参加となります。

株主総会では取締役の一人ひとりから管掌する分野における抱負を含めた挨拶がありました。
こういうのは親近感を持てて良いですね。

質疑応答において質問として挙がっていたのは、以下の2点です。
(1)新規に計上されたのれんの内容
(2)2018年1月「カラーミーショップ」における情報流出(不正アクセス)の影響

佐藤社長の質問に対する応対はとても丁寧で、好印象を持ちました。
(2)については実害が無く何よりです。



続けて行われた近況報告会では、各部門を管轄する取締役からそれぞれ説明が行われました。
以前は佐藤社長が全て説明していたようですが、より現場に近い方から説明いただく今回の形がベターだと思います。

GMOペパボのミッションは「インターネットで可能性をつなげる、ひろげる」です。

今回一連の説明を聞いていて、インターネットを通じて「クリエイティブな人生を送りたい人々を支援する」という方向性がより明確になったという印象を持ちました。
フリーランス向け金融支援事業を含めた近年の投資や業務提携の傾向が、それを如実に表していると思います。

課題はロリポップ!の契約件数減少への対応ですね。
ストック収益の柱であるここの建て直しに成功すれば、各種シナジーの創出による「二次曲線的な」右肩上がりの成長についても期待大となります。
私が8年前に夢に描いていた形が、現実になるかもしれません。

佐藤社長は「ワクワク」という言葉を何回も使われていました。
人々の表現活動への支援に関わることで、皆さん楽しんで仕事をされている様子が私にも伝わってきます。

これからもステークホルダー全員を「ワクワク」させられる会社であり続けて欲しいですね。
大変印象に残る株主総会&近況報告会でしたので、また来年も参加できればと思います。

最後に、お土産です。





鹿児島銘菓「太白」と知覧茶、ハンドメイドマーケットの招待券2枚でした。



早速、美味しくいただきました♪
佐藤社長が絶賛していた知覧茶「こくまろ」も楽しみです。

6月からは株主総会出席の機会を増やしたいと思います。
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決算またぎの憂鬱 ~ 【4642】 オリジナル設計

2019-02-09 21:39:15 | 銘柄研究
ムードが良くない時期の決算シーズンは、決算発表に向けて気が重くなります。

特に事前の期待が高まっている銘柄については、それを上回るポジティブなサプライズは起こりにくく、負け戦をしにいくようなものです。
株式投資はある意味、「期待値との戦い」という面が大きいですからね。

でも私の流儀として、それが分かっていても一旦売るようなことはしたくないんです。
ということで、金曜日引け後発表、被弾確実の【4642】 オリジナル設計 の本決算です。



2018/12期の結果はまだいいとして、問題は2019/12期の業績予想です。
営業利益▲35.2%、当期利益▲42.7%の大幅減益予想となっています。

しかし、私はこの会社の過去の業績予想の傾向・費用構造からして、この数字を全く信じておりません。

ここは売上高の予想は受注積み上げ方式で策定しているのでしょう。
毎期大きな狂いはありません。

一方、営業利益以下、利益面は極端に保守的に策定され、実績は大幅超過達成を繰り返しています。

上振れするのは、2012年に就任した新社長の下、疲弊感の蔓延していた会社の抜本的な改革に取り組んできた賜物ではあります。
ただ、どんないい数字を出しても、翌期の予想はその成果を信用していないような数字からスタートします。
最悪の事態を織り込み、対外的に示す数字としては絶対に未達を出したくないんでしょうね。
(こういう企業ごとの癖を知ることは大事です。)

2018年度の予想に対する超過度合が思った程でなかったのは、西日本豪雨などの自然災害の影響が後半に響いたということもあるのでしょう。

2019年度に関しては、例年通り売上高は大きく外さないと思います。

一方でここまで利益率は落ちる根拠が見当たりません。

細分化による社員の業務量の平準化・ワークスタイル変革・残業時間削減等に取り組み、「働き方改革先進企業」を標榜する当社が、売上高がほぼ横這いの中、労務費を大きく増やすことはまず考えられません。

大幅な営業減益の要因があるとすれば、外注費が膨らむことくらいでしょうか。
ただ、外注管理を含めた原価管理の徹底や作業工程の効率化に地道に取り組んできた会社が、外注費を膨らませざるを得ないような不採算案件を多数抱えるものでしょうか?

決算短信にある「今後の見通し」を見ても、内容はテンプレ化していて2017年度と文言に変化はなく、減益となる要因がさっぱり分かりません。

今年度もお決まりの大幅超過達成が待っている可能性は高いのではないかと、個人的には思っております。

「耐用年限を迎えたインフラの膨大な更新需要」「水道法改正」といった長期的な追い風は、この決算発表でどこかに吹き飛んでしまった感があります。
長期で持てる人にとっては思わぬチャンスが到来するかもしれません。

なお、12/6付の公開買付届出書においては、今後3年間の事業計画に基づくDCF法による株式価値は1,043~1,251円と見積もられています。

とりあえずptsで買っておきました。
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【2157】 コシダカHD 19/8期1Q

2019-01-13 23:19:32 | 銘柄研究
最近はあまり銘柄分析を行っていませんでしたが、今年はファンダ分析回帰ということで、決算に基づくメンテナンスにもある程度力を入れていきたいと思っています。

さて、【2157】 コシダカホールディングス の1Qが1/11に発表となりました。



9~11月はカラオケが年間では最も低調な時期であることを踏まえると、出足としては非常に良好なスタートですね。
セグメント別に見ていきましょう。



なんと、カラオケが閑散期の1Qでも黒字を計上しました。
近年の首都圏・駅前繁華街への「建築出店」による攻勢が大きく収益貢献する段階に入ってきたことに加えて、店舗の大型化、高校生室料無料サービス「ZEROカラ」、「銀だこ」の全店導入といったキメ細かなテコ入れ策が数字として現われてきましたね。
東南アジアでの展開にも自信を持ったようで、今後海外100店舗を目指していくそうです。

カーブスは前期4Qから世界総本部の買収効果(ロイヤリティ支払消失>のれん償却費新規計上で、差引年間+約4億円)がP/Lに寄与してきており、利益率が高止まりしています。
また、前期は2Q・3Qに買収に係る一時的費用で約5億円が計上されていると思われますので、今期はそれが消滅することによる上積みも期待できます。

「金の成る木」化しつつあったカーブスも、世界総本部買収により経営の自由度が高まったことで成長再加速の期待も出てきました。
日本でもまだ50代以上女性の3%程度しか開拓できておらず伸びしろは十分認められますし、セブンイレブンのように逆に海外へノウハウを展開することも可能と思われます。
なお、メンズカーブスには個人的には全く期待していません(笑)

長期的な営業利益率の推移を見てみましょう(決算説明会資料より)。



私がここへの投資を再開するに至ったのは、カーブスの世界総本部の買収に加えて、カラオケの盛り返しによるところが大きいですね。
企業として営業利益率10%以上を安定的に計上し、企業価値を高め続けられる目途が立ったことで、長期投資の対象として申し分ない企業となりました。

コシダカHDは「既存業種新業態」をメッセージとして強く打ち出しています。
競争が激しい、あるいは成長が鈍化した業種であっても、真のニーズを発掘した上で対象市場を再定義し、投資効率の極大化を図りつつ大胆に攻めるところにこの企業の真骨頂があります。
カラオケなどは「オワコン」化した業種なだけにとかく株価はディスカウントされがちで、その凄みは未だ十分に評価されていないと感じております。

個別銘柄分析はアクセス数が伸びないのですが(笑)、自分のためにもメンテナンスの成果はアウトプットしておこうと思います。
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縁切り。

2018-11-17 01:22:05 | 銘柄研究
澤上篤人さんは、「長期投資に『損切り』は存在しない」と仰います。
「その会社を応援したい」と思って買ったなら、その果実が実ってくるまで応援し続ければいいと。

一方で「『縁切り』をした経験はある」ということも度々述べられています。
応援していた企業の経営が変わり、つまらない方向に動いていったようなケースですね。

【3276】 日本管理センター がMSワラントに手を出したのは、私にとってはまさに「縁切り」に足る行為です。

3Q決算翌日の寄り付きである程度売っていたのですが、上記に伴う昨日の大量売却もあってピーク時からは▲85%の株数減、ろくすけカブスの圏外へ。
それくらいネガティブ・インパクトのあるものでした。

私がここを本格的に買いだしたのが2013年、自分の中で一番盛り上がっていたのが2014~2015年です。
当時在籍していた小野学さんがイーベストを引っ張っていて、まさに第2の成長エンジンとして急ピッチで事業の柱の一つへと成長を遂げた時期でした。

そして私は密かに第3の成長エンジンとして、大阪琺瑯のような不動産賃貸業者のM&Aを活性化させることを期待しておりました(少なくとも小野さんは狙っていました)。
相続関連のニーズとして、不動産そのものではなく不動産賃貸業の会社(資産管理会社)の売買が活性化するのではないかと読んでいたのです。
詳しくは述べませんが、含み益が大きい物件の場合、不動産そのものを売買するより会社を売買する方が、税金の関係で手取りが多くなりますから。

ただその方向性も、2017年6月の小野さんの退職により一旦消えてしまいました。
当社に対する成長株としての期待はここで剥落し、以後は売却を進めていく方向へと転換しました。
管理戸数も頭打ちになっていったとはいえ、配当は良く事業アイデアが豊富で増配傾向も期待できたので、一定部分は保有を続けていこうとは思っていたのですけどね。

ここで改めて疑問に思うのが、なぜMSワラントなのか。
このスキームは、バイオベンチャーのような通常の資金調達が難しい事業に使われることが多いです。
既存株主の犠牲の下、引受人である証券会社は濡れ手に粟。
財務面に全く問題がなく、オーナー企業でもある日本管理センターがこれに手を出す背景をどうしても考えざるを得ません。

折しも、「かぼちゃの馬車」以降、国交省・消費者庁が連携してサブリース契約トラブル防止に関する注意喚起をずっと行っておりました。
さらにこの10月には、とうとう金融庁もこのタッグに加わっております(報道発表資料)。

こうなると某銀行だけでなく、サブリースを使ったアパートローン全体に、より厳しい眼が注がれるのは必至の状況です。
この問題が当社にも飛び火している可能性は否めません。
スーパーリフォームによりオーナーに銀行から調達をさせ、物件の価値を上げることを通じて当社も潤う。
このスキームが成長の原動力となっていましたが、昨今の状況下でリフォーム資金においても審査が通りづらくなっていると推察されます。
この事態が早晩改善に向かうとは考えづらいです。

またあまり考えたくもないのですが、万一、当社が顧客保護・内部管理体制面で問題を抱えていたとしてそれが何らかの調査や顧客とのトラブル等で明るみに出たとすれば、当社自体も銀行からの資金調達に支障をきたし、折角の投資機会を活かせなくなります。
本来、不動産賃貸業のM&Aは資産価値やキャッシュフローも読みやすく、平時であれば銀行が喜んで貸すはずですから、このスキームに頼る必然性は乏しいのです。
こういった状況に陥れば、風評の悪化で管理戸数も減少することが常態化し、ジリ貧になってしまうことさえ考えられます。

目先は具体的な案件が無いのに資金調達を焦ったのは、これらの事情が重なってのことではないでしょうか。
私としては全くの杞憂であることを望んでおりますが、最悪の事態を想定して動かざるを得ませんでした。

ただ全株の売却まではしておりません。
当社(というか、武藤社長)から何らかのリアクションがあることを期待して、株価変動が気にならない程度のポジションに抑えつつ様子見をしようと思っています。

私は将来を楽観的に見たい性格だからこそ長期投資をしているのですが、今回ばかりは。。
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【3836】 アバント 株主総会

2018-09-19 20:46:47 | 銘柄研究


本日はアバントの株主総会に参加しました。



皇居を臨むKKRホテル東京が会場です。
出席者は100名前後でしょうか。

会社説明会には過去2回参加したのですが、森川社長のお話を伺うのは今回が初めてです。
オレンジのネクタイで登場。
話しぶりは立て板に水というタイプではないのですが、スッと一本筋の通った立ち姿と所作が凛々しくてオーラがありました。

やはり経営者から熱のこもったビジョンを伺うと、会社説明会で聞いた内容とは全然印象が違いますね。
それまで断片的であった情報がつながった感覚があり、個人的には大きな収穫がありました。
特に目新しい材料がバンバン出たわけではないので、本日の株価は下がってしまいましたけどね(笑)

いくつか印象的な箇所をメモしておきます。

[継続は善]

お客様に高品質かつ高付加価値のサービスで継続的に貢献することで信用を積み重ねていく。
その結果がストック売上の獲得につながり、ノウハウが蓄積され、自動化へとつながっていく。
この一連の流れが美しく、品質管理における過去の反省もしっかり活かされていることから、日本企業の発展に貢献するという理念の部分も含めて、長期投資に値する企業だと改めて感じた次第です。

新中計ではストック売上比率を33%から70%に向上させるとしています。
DIVAについても、従来のパッケージからクラウドへの転換を図ることで、これを実現させる方向です。
切り替えに伴う一時的な売上減については、アウトソーシング他、事業ポートフォリオでカバーしていくとのこと。
この辺りの戦略の構築も抜かりないなと感じました。

[GPPについて]

経営管理上、Growth and Profit Point(Growth rate + OP ratio) という耳慣れない指標を使っています。
グローバルな競争力を有するソフトウェアビジネスの実現のため、売上高成長率と営業利益率の合計で40%を閾値として設定、これを目指しているとのこと(現在は28.5%)。
ちなみに35%だと、東証上場企業全体の上位5%に入るのだとか。
どうも米国企業において、暗黙知的に認識されている考え方のようです。

極論を言えば、先行投資により営業利益率が0%であっても、足元の売上高成長率が40%あればOK。
将来時点でのEPS向上を目標とする上で、なかなかユニークな概念ですね。
これは株式投資にも活かせるかもしれないと感じました。

[所感]

総会は退屈する場面も無く、森川社長のメッセージを中心に総じてポジティブな印象を持ちました。
グローバル展開という新中計が終わった後のお楽しみもありますから、個人的にはリログループ並みの握力を発揮できそうな予感があります。

課題は、森川社長のビジョンをいかに末端まで浸透させるかですね。
期末の従業員数が約800人、毎年100人前後を採用していくとなると、その共有には大きなリソースを割く必要がありそうです。
頑張っていただきたいですね。





お土産はゴディバのクッキーと、東京国立近代美術館のご招待券でした。
今後さらに企業としての変革が期待できそうなので、その進捗を確認するために、できればまた参加したいです。

この後美術館に向かい、優雅な午後を過ごしました。
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【4063】 信越化学工業

2018-08-04 20:40:42 | 銘柄研究
主力化を展望している【4063】 信越化学工業 についてのメモです。

「疾風に勁草を知る」

激しい風が吹いてはじめて丈夫な草が見分けられるように、厳しい試練にあって初めて意志や節操の堅固さが分かる。
まさに信越化学工業の企業としてのあり方を表現するのに、ピッタリな言葉ではないでしょうか。

ここで長期の営業利益推移を見てみましょう。



リーマンショックではさすがに落ち込みましたが、それでもしっかり利益を出しています。
そして、ここを除けば右肩上がりで推移しています。
(直近期の営業利益率はなんと23%超!)

塩ビや半導体シリコンウェハーという相場物を扱っている難しさから、中期経営計画はおろか、今期の業績予想さえも1Q決算まで開示しない会社にも関わらず、です。

農林中金バリューインベストメント(NVIC)が高い評価(「構造的に強靭な企業」)をしていることで注目し始めたのですが、金川会長の著書「常在戦場」や、FROGGYの斉藤社長のインタビューを読み、その強さの秘訣が分かってきました。

・少数精鋭で極限まで効率化(斉藤社長のインタビュー後編にある、営業マンのエピソードが秀逸です)。
 ⇒ 「シンテック(米国子会社)は最初からリストラされた会社だ」

・常にフル生産全量販売を継続し、世界の塩ビの伸びを捉えながら、設備能力を拡大。

・増産投資をする際には、なるべく受注予約を固めておく。
 「できれば売り手市場になっているタイミングで、受注予約を将来にわたり固めて、長期契約を結ぶことが望ましい」
 ⇒ 不況期への備えを怠らないのは流石としか言いようがないですが、言うは易しです。
   これができるのは、お客様からの信用の積み重ねがあってこそですね。

・成功が見込める大きな好機がやって来た時に、素早く投資できるだけの資金を手元に用意しておく。
 ⇒ 銀行から資金を借り入れるために時間を費やしていては、せっかくの好機を逃してしまうということです。

人間の肉体に例えるなら、強さとしなやかさを兼ね備えているといったところでしょうか。
しっかりと準備をした上で事業環境を的確に読み、先手先手を打っている印象です。
いま塩ビ工場を新設するのは、まだまだ需要拡大が見込めるということなのでしょうね。

総合的に見て、景気循環の波に関係なく長期投資に値する企業と判断致しました。
実際に不況が来て株価の大幅な下落があれば、喜んで買い増ししたいです。

最後に金川会長のお言葉を。

「現在の課題と全力で向き合って初めて、長期的な展望が見えてくるのであって、その逆はあり得ないということだ」

素晴らしい。
バラ色の中期経営計画を作りがちな企業を多く見てきた中で、逆に新鮮に感じます。

投資にも通じる考えを色々と学ばせていただきました。

常在戦場 金川千尋100の実践録
クリエーター情報なし
宝島社


金川会長の本からは商売の基本を教えていただいた気がします。
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【6312】 フロイント産業

2018-07-04 00:06:27 | 銘柄研究
6/30(土)にブリッジサロンの会社説明会に参加し、医薬品製剤用の機械製造を主業とする【6312】 フロイント産業 の話を聞いてきました。
既に「ろくすけカブス」の一員ではありますが、新たに収集した情報を含めてマイナス面・プラス面をここで整理しておきたいと思います。

【マイナス】

・前期途中からジェネリック特需が剥落。中期計画も従来の3年から5年に延ばしており、今期・来期は種まきの位置付け。すぐに業績が大幅に伸びることは期待し難い。

・機械が頑丈過ぎて10年、20年選手はザラ。国内シェアが2/3、世界でも大手3社の一角を占める割には、収益性が高いとは言えない。
⇒ 今後はメンテナンスで稼ぎたいという思いはあるようです。またEV関連への展開により、医薬品製剤用と比べると機械の更新需要の短縮化が期待できるかもしれません。

【プラス】

・EV関連については、産業用機械を扱うフロイント・ターボ社の中期計画での売上高の伸びを見る限り、数字面で過度な期待はかけていないよう。IR担当者をつかまえて聞いてみても、足元の引き合いが非常に強いのは確かだが、日進月歩の世界で今後の需要に関しては正直分からないと。株価的にも織り込まれておらず、それだけに伸びしろがあるとも言える。

・新興国での医薬品需要急拡大の恩恵を受ける。

・新しい錠剤印刷装置TABREX(タブレックス)も画期的で、インクカートリッジは安定収益源(ストックビジネス)として期待できる。

・時価総額176億円に対して現金等が66億円。EV/EBITは6を切り、下値は知れている。

・IR担当者の話や株主優待を見る限り、東証一部への鞍替えに意欲的。

⇒ ただしJASDAQから直接行く場合には時価総額は250億円必要なので、すぐには実現しなさそう。

まとめると、「リスクは限定的だが、未知数のEV関連が当たればでかい。でも時間はかかりそう」といったところでしょうか。
安いうちに1単元買って、配当・優待・貸株金利(今なら2.0%付きます)をいただくのが無難ですかね。

それなりの期間をガマンできれば、ローリスクで勝てる確率は高いと考えられるので、私はある程度の数量を持ちつつ、主力化も視野に入れながら収益構造の変化に注目していきたいと思っています。

握力が試される銘柄ですね。私が持っているのって、そんなのばっかり(苦笑)
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