ろくすけの長期投資の旅(旧ブログ)

投資を学び、資産と自分自身の成長を
追及していきます

山口揚平「知ってそうで知らなかった ほんとうの株のしくみ」を読む。

2019-05-02 22:56:02 | 読書
リーマンショック直前の2008年9月に、改題前の「なぜか日本人が知らなかった新しい株の本」の本を読んでいましたので、実に10年以上ぶりの再読となります。
 
初心者にも理解しやすいように書かれておりましたので、折しもバフェットやピーター・リンチについて勉強を進めていた頃の私には読みやすく、当時でも「いい本だな」という印象はありました。
 
ただファイナンスや競争戦略に関して曲がりなりにも知識がついてきた今、改めて読み返してみて、「こんな凄く深いことが書かれていたんだ!」と、本質をあぶり出すその内容の濃さに衝撃を受けております。
 
軽やかな筆致で綴られているだけに、当時はその深みを味わうことなく、表面的な理解に留まっていたということですね。
 
 
 
筆者は投資に確信をもてるケースは、以下の2つの根拠が明らかなときだけとしています。
 
すなわち、
①価値と価格に差があること
②それが修正されるストーリーがあること
です。
 
価値」という、シンプルで客観的な「投資のモノサシ」を手に入れた投資家こそが、感情的に流されず、常に冷静な投資判断をすることができる。
 
これがこの本の強いメッセージです。
よく言う「握力」もここから生まれるということでしょう。
 
この10年余を経て、私は株価を当てようとするのではなく、企業を深く理解し、「価値」を定性的・定量的に見出すプロセス にこそ大きな意味があるのだと、確信するに至りました。
だからこそ今、この本が私に響いているのだと思います。
 
この辺りは目下議論の的となっている「PER不要論」につながる話でもあり、私も思うところはあるのですが、それはまた別の機会に。
 
企業の価値の算出方法を思い切って簡便化しているがために、少し物足りなく感じる方もいらっしゃるかと思います。
でも中級者以上の方にこそ、基本に立ち返るためにしっかりと読んで頂きたい本です。
  
今まで読んだ投資関連本では、私の中で少なくとも5本の指には入ります
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角井 亮一 「アマゾン、ニトリ、ZARA…… すごい物流戦略」を読む。

2019-03-16 15:22:09 | 読書
アマゾン、ニトリ、アイリスオーヤマ、ZARA、DHLの事例を採り上げ、独自の物流戦略を持つことの重要性を説いた本です。
「モノ余り」であり「ちょっとしたことでも面倒」に感じる時代にあっては、「欲しいときに手に入れられる」状況がないと、あっという間に消費者の支持を失ってしまいますよね。

私は「製造物流小売業」としてのニトリに注目し実際に投資もしているのですが、小売業の圧倒的な競争力の背景には優れたロジスティクスの存在、そしてそこから生まれる資金効率の良さがあると感じています。
その意味でも大変勉強になりました。

アマゾン、ニトリ、ZARA…… すごい物流戦略 (PHPビジネス新書)
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PHP研究所


この本でも書かれているのですが、戦争をするときにはロジスティクスの構築が前提となります。
武器や弾薬だけでなく、食料品や嗜好品まで戦闘地域に供給できるようになってはじめて、戦争を開始するということですね。

ビジネスで勝つ上においても、この観点を軽視してはならないと思います。

事例で挙げられている企業のロジスティクスには唸らされる部分も多いのですが(ZARAが結果としてプロパー販売率90%を実現しているのには驚きました!)、その緻密な作り込みが大きな力となっているのは明白です。

「物流こそが差別化を生み、競争優位を確立する切り札」というこの本のメッセージは、とても示唆に富んでいると思います。

おそらくそういった部分に着目して投資している方は、まだまだ少数派ではないでしょうか。
だからこそ、裏方と思われがちな物流に着目してみるのはアリだと考えます。

流通関係に投資をしている方、投資したいと考えている方にオススメです。
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大江英樹「定年前 50歳から始める『定活』」を読む。

2019-02-18 18:14:06 | 読書
「定年後に急に面白くない生活になってしまうのは、恐らく定年前からあまり面白くない生活を送っていたからでしょう。」

「はじめに」にあるこの一文にドキッとさせられました。

老後になって無趣味の人が強迫観念で趣味を始めたり、居場所がなくなったからといって地域の活動にいきなり溶け込もうとするのは無理があります。

私は40代ではありますが、退職後の生活に向けてどう準備すべきかについてはできるだけ早くから考えておいた方が良いという思いがあり、手に取ってみました。

定年前 50歳から始める「定活」 (朝日新書)
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朝日新聞出版


著者は大手証券会社のOBで、シニア層のライフプランニングを専門分野とする経済コラムニスト。
ネットでも時々記事を目にすることがありますが、意外にも運用を勧めるトーンではありません。
そのためか、新鮮な気分で読むことができました。

一番響いたのは、「在職中から会社以外での人とのつながりを持つことはとても重要です」という箇所。

自分の能力は、なかなか自分自身で「棚卸し」することはできません。
自分の能力を評価してくれたり、自分にできることは何かを教えてくれたりするのは、結局他人なんです。

「人脈」とは、本人が認識していない強みを見出してくれる「つながり」とも言えます。
ただ会社を辞めた瞬間に、組織の中での能力を評価してくれた「人脈」は無くなってしまいます。

だから、在職中から会社以外で自分を客観的に評価してくれる「人脈」を構築しておくことは、退職後の個人としての可能性を広げる上で重要です。
男性は特に、「タテ」でなく組織によらない「ヨコ」のつながりに慣れる意味でも。

私がブログを長いことやっていて良かったと思うのは、この点です。
ブログをきっかけに、会社にどっぷりと染まっていたら出会えなかった方々とつながりを持つことができましたから。
一つ一つの出会いを大切にしなければと、改めて思いました。

あとこの本で良かったのは、退職前後について詳しく書かれた6人の事例(個人投資家の方もいらっしゃいます)が載っていることですね。
退職後を楽しむそれぞれの姿が、とても身近に感じられました。

「勉強は『最高の贅沢』」という言葉も刺さりました。たっぷりと時間があるからこそできることですよね。
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川北英隆・奥野一成編著「経営者はいかにして、企業価値を高めているのか?」を読む。

2019-02-07 01:47:35 | 読書
京都大学の経営学講義「企業価値創造と評価」2018年度版から、5人の経営者の講義録をまとめた本です。

NVICの奥野さんからご高著をお送りいただいた関係で、私としては早く記事を書きたかったのですが、読むのに思った以上に時間がかかってしまいました。
それだけ内容が濃かったのだと言い訳をしておきます(苦笑)

rennyさんがブログで紹介されていたように、「はじめに~『現代の資本家』になろう」のたった8ページで早くも引き込まれるものがありました。

京都大学の経営学講義Ⅲ 経営者はいかにして、企業価値を高めているのか? 京都大学経済学部・人気講座完全聞き取りノート
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ダイヤモンド社


登壇者の所属企業は、任天堂、キッコーマン、丸井グループ、ディスコ、SBIホールディングス。
株式を保有している丸井グループ以外は、名前は知っていても普段はウォッチすることのない企業です。

いずれも既に大きな企業でありながら、価値を創造しつつ成長を続けておりますが、共通するのは「大企業病に侵されていない」という点です。
経営者が考えていることが、しっかりと組織の成員に浸透している。
そして自律的に考え、行動する組織風土がある。

株式投資をする上での企業分析においては、とかく外部環境との関わり方、つまり商売の仕方、狭い意味でのビジネスモデルに重きを置きがちです。

しかしながら「持続的な企業価値の増大」という観点からすれば、内部環境にもしっかりと目を向けることも同じくらい重要で、価値の源泉はむしろそういう部分にあるのではないか。

「投資家」としてのキャピタル・アロケーションと、「経営者」としてのビジネス・マネジメントは、企業経営者が機能させるべき両輪。それは投資家としても強く意識すべきなのではないか。

そんなことに気付かせてくれた本でした。

奥野さんはこうも仰っています。

「個別具体的な事象を一般化・普遍化して、再び個別具体化するプロセスを永遠に回し続けることこそが、既存投資先との対話を深めることに有益であるばかりでなく、新しい投資先企業を見つけるプロセスでもあるのです。」

より良い投資を行うためにも、素晴らしい企業に触れる機会を増やしていくことを心に誓いました。

このシリーズを読む度に、投資へのモチベーションが高まります。いつもありがとうございます。
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藤野英人「さらば、GG資本主義 投資家が日本の未来を信じている理由」を読む。

2019-02-03 12:16:56 | 読書
藤野さんの本は何冊か読みましたが、私にはこれが一番良かったです。

いまだ高齢世代が経済の中心を担い、牛耳り続けている現代日本。
根っからのサラリーマン体質で「オーナー・シップ(当事者意識)」が欠如した日本人特有の考え方がもたらす、「GG資本主義」。

そのいびつなあり方に、ファンドマネージャーの立場として一石を投じたいという熱い想いが語られています。

さらば、GG資本主義 投資家が日本の未来を信じている理由 (光文社新書)
クリエーター情報なし
光文社


「日本は少子高齢化や地方の衰退、財政難など、課題だらけの国です。つまり『穴』だらけ。だからこそ、ビジネスチャンスにあふれている。」

我が意を得たり、です。

私は「日本株では長期投資はできない」という風潮には、大きな違和感を持っています。

藤野さんの仰るように、将来に向けて取り組むべき課題が明確かつ豊富で、しかも各業界のリーダーには綻びが見えて絶対的な存在ではなくなってきている。

志のある中堅・中小企業にとっては、環境が整っており「倒すべき敵」の力も強くはない。

考えれば考えるほど、日本の中小型株には長期投資する価値が高いと思うんですよね。
まだまだそういう観点で株式市場を見ていない人が多く、そこに大きな機会があるはずです。
総合スーパーが専門店に食われていったように、変わりゆく秩序に投資家として参加してみるのも面白いじゃないですか。

この本はそんな自分の考えを強化する上で、非常に役に立ちました。

コシダカHDなどは「穴」を埋められる企業の一つですね。前橋のエキータがどうなるか楽しみです。
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ジョエル・ティリングハスト「ティリングハストの株式投資の原則」を読む。

2019-01-03 22:34:53 | 読書
ピーター・リンチに見出されたフィデリティのベテランファンドマネージャー、ジョエル・ティリングハストの著書です。

日本株も投資対象とするフィデリティ・ロープライスト・ストック・ファンドやイントリンシック・オポチュニティーズ・ファンドを運営しています。
まさにバリュー投資家の範とも言える大物で、私にとっては待望の邦訳。

私がリログループやクスリのアオキHDを長期保有できていたのも、ティリングハストの影響によるところが大きいです。
ワークマンにも目を付けていましたし、日本の中小型株への目利き力には驚かされるものがあります。

ティリングハストの株式投資の原則 ——小さなことが大きな利益を生み出す (ウイザードブックシリーズ272)
クリエーター情報なし
パンローリング株式会社


本を読む限り、ピーター・リンチというよりは、アプローチはどちらかというとウォーレン・バフェットに近い印象です。
運営しているファンドの名が示す通り、株式の本源的価値を重視するスタンスで、伝統的なボトムアップのバリュー投資。

ボラティリティの低い安定した銘柄、言い換えれば値動きの少ない退屈な銘柄に投資し忍耐強くあることの重要性を説いています。
「経済理論では、投資家はボラティリティを受け入れることの見返りにリターンを得るとされるが、実際にはリスクは投機家たちの娯楽でしかないことをこれまでの実績が示している。」

とかく外部環境に左右されやすくボラティリティの大きい日本株で長期投資をしようとするなら、この意識は大事だと思うんですよね。
とくに今年以降の相場においては。

「投資における災難を回避するための五つの原則」として、ピーター・リンチが序文でティリングハストの手法をかいつまんで紹介しているのですが、これがまた秀逸でした。

1.感情的になって、勘に従って投資をしてはならない。忍耐強く、合理的に投資をしなければならない。
2.他人の知識に基づき、自分が理解していないものに投資をしてはならない。理解しているものに投資をしなければならない。
3.不正直な人物や非常識な人物と投資をしてはならない。有能で、正直な運用者と投資をしなければならない。
4.流行に左右されたり、変化が激しかったり、多額の負債を抱えているコモディティ化した事業に投資をしてはならない。得意分野を持ち、健全なバランスシートを持った強い事業に投資をしなければならない。
5.最新の「ストーリー」銘柄に投資をしてはならない。割安な銘柄に投資をしなければならない。

私の心の師匠とさせていただきます。

本そのものは、陥りやすい誤りを紹介することを通じて投資の王道を導くスタイルで書かれており、アメリカの事例が多くやや読みづらい印象です(日本株についても少し触れられていますが)。
ただ「シンク・スモール(小さな範囲で考える)」「将来が予測できる優れた事業に投資する」という信念には揺るぎないものがあり、私が目指すべき投資スタイルがまさにここにあると感じました。

金言の数々はここに書ききれません。
何度も読み返すことになりそうです。

ティエン博士の本もそうなのですが、この時期に「価値」本位で投資することの重要性を説く本に出合えたのは幸運です。
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チャーリー・ティエン「とびきり良い会社をほどよい価格で買う方法」を読む。

2018-12-31 20:37:50 | 読書
今年に締めくくりに何を書こうかと思っていたところ、今の気分にドンピシャリな本に出会いました。

 「読者がこの本から得るべき点が一つあるとすれば、それは『優良企業だけを買うように!』ということだ。」

バリュー投資家向けのサイト"www.gurufocus.com"の主宰者ティエン博士の本です。
ピーター・リンチ、ウォーレン・バフェット、ドナルド・ヤックマン他のカリスマ投資家の手法をおさらいしつつ、景気循環に左右されない優良企業への投資を薦める内容となっています。

とびきり良い会社をほどよい価格で買う方法 (ウイザードブックシリーズ Vol.260)
クリエーター情報なし
パンローリング


 ・ピーター・リンチが分類した6つのカテゴリー(急成長株、優良株、低成長株、景気循環株、業績回復株、資産株)のうち、優良株 を選択する。

 ・成長率や営業利益率の数字そのものも大事だが、絶対値よりも一貫していることの方が重要である。

 ・株式のパフォーマンスと企業のROICの間には、強い相関関係がある。


今年は自分自身、余計なことをし過ぎたなという反省があっただけに、こういったメッセージの一つ一つに刺さるものがありました。

「顧客の購入頻度が高く、商品寿命の長いものを作っている企業だけに投資する」というヤックマンの考え方もいいですね。

この本の中で私が特に気に入ったのは、以下の図です。



 ・内在価値とその持続的成長をしっかりと見積もることができる、優良企業に投資すべきである。

 ・その価値は時間とともに上がり続けるため、安全域が脅かされない限り、いつまででも保有できる。


優良企業を「妥当な株価」 で買える機会に恵まれれば、投資家はぐっすりと眠れるのだということを端的に示す図だと思います。
安全域をたっぷり確保して買える機会に恵まれればなおさらです。

今年は色々痛い目にも遭いましたが、その過程を通じて私が究極的に目指したいのは結局ここなんだと分かったのは、長い目で見て大きな意味があると思っています。

ブログ10周年を迎えた年でした。今年もありがとうございました。
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藤本壱「株初心者も資産が増やせる高配当株投資」を読む。

2018-12-05 22:02:56 | 読書
私が投資先に望むのは、稼いだキャッシュを事業に再投資し、(株主としての)課税を繰り延べしつつ複利の力で企業価値を高めてもらうことです。
基本的には、株主がその都度課税されてしまう配当は程々にしてもらいたいという思いがあります。

株主側でお金が必要なら、ポートフォリオの中でうまくいっていない投資に見切りをつけ、一部を売って配当の代わりに元本を確保した方が良いと考えています。
含み損を抱えていた株ならば余計な税金を払わずに済みますし、適宜見直しを行うことでポートフォリオをフレッシュに保てるという副次的な効果もあります。

そんなわけで、ポートフォリオを高配当株だけで固めたり配当再投資戦略に特化したりすることには、乗り気ではありませんでした。
ただこれだけボラティリティが高くなった相場で、一定部分についてマイルドな値動きの高配当株にシフトするというのは精神衛生上いいのかもしれません。
将来的な配当金生活への移行を検討してみたかったこともあって、この本を手に取ってみた次第です。

株初心者も資産が増やせる高配当株投資 (高配当&堅実成長で値上がる銘柄の探し方)
クリエーター情報なし
自由国民社


藤本壱氏は初めて知りましたが、これまで投資関係の本を書いてきている方のようですね。
単に現時点での配当利回りが高い株を薦めるのではなく、業種ごとのリスクと可能性、長期的な増配傾向を考慮した銘柄選択、ネットキャッシュへの着目等、バランスの取れた内容となっております。
中長期的な資産形成への目配りもあり、株初心者に対して分かりやすく良心的な本だと思いました。

ただこの本では多くの銘柄が紹介されておりますが、私にとっては投資を検討したいものはほとんどありませんでした。
配当性向が高いということは、その企業にとって投資機会が乏しいことの裏返しです。
企業としての面白みにはどうしても欠けてしまうんですよね。

むしろ何らかの事情があって、配当性向は高くないにも関わらず低PERを余儀なくされているために、結果的に配当利回りが高くなっている株の方に魅力を感じます。
一時的に減益見込みであるとか、一見財務面のリスクを抱えているとか、株主還元の姿勢が見られないとか。
でもきっかけ次第で状況が一変する可能性を秘めている。
こっちの方にお宝が潜んでいる気がします。

あれ?本来の高配当株を求める目的はどこかに行ってしまいましたね(苦笑)
私はやはり知的な刺激を投資に求めるところがあり、純粋な高配当株投資は向いていないのかもしれません。

これまで読んで来なかった類の本で、良い頭の体操になりました。
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大竹愼一・有賀泰夫「日本の問屋は永遠なり」を読む。

2018-11-27 01:43:38 | 読書
なぜイオンやイトーヨーカドーはうまくいかず、逆に元気な地方スーパーが目に付くのか。
なぜ外資小売業は失敗を繰り返すのか。

そこには地域によって食生活が多様で、店舗密度が高い我が国ならではの加工食品卸の存在があります。
バブル期以降、その存在感を増してきている背景について分析したのがこの本です。
私にはとても勉強になりました。

日本の問屋は永遠なり [ハードカバー] by 大竹愼一; 有賀泰夫
クリエーター情報なし
㈱ 491 アヴァン札幌


「問屋」は小売業に比べると実態が分かりにくく、株式市場で人気化することはまずありません。
そして収益性も他業界と比較すると見劣りします。

でもこの本を読むと、ロジスティクス・マーチャンダイジングの高度化を背景に「問屋」は既に無くてはならない存在となっており、業界として参入障壁を構築していること、また規模の経済が働くためM&Aによる上位への寡占化が進んでいることが分かります。
トップ企業を買うのであれば、大儲けは期待できないものの安定感は抜群で、意外と長期投資の対象として有望だと思っています。
業界には長寿企業も多く、「永遠なり」という言葉も大袈裟ではないかも。

個々の企業だけではなく、業界構造を見ることの面白さを再発見しました。
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奥山月仁「”普通の人”だから勝てるエナフン流株式投資術」を読む。

2018-10-17 23:14:40 | 読書
ご存知、殿堂ブログ「エナフンさんの梨の木」の著者が「普通の人」に向けて贈る、明日発売の本です。

私はアベノミクス稼動前の2009~2011年頃、上記ブログをリアルタイムで熱心に読ませていただいておりましたが、まさにあのブログは暗闇の中の一筋の光でした。
エナフンさんの教えが血肉となってあの時期を乗り越えられたからこそ、今の自分があると言っても過言ではありません。

一方でこれからの相場は、景気後退の足音に怯えつつ、いきなり「応用編」を求められる状況にあると思います。
個別株を本格的に始めてみたい方が「基本編」を実践を通じて学ぶのは、なかなか困難だと言わざるを得ません。

その意味で、最近の「つ・な・げ・よ・う分析」を含め、改めてこのタイミングでエナフン流のエッセンスを一冊にまとめていただけたのは、投資家の裾野を広げる意味でとても有意義なことだと感じます。

“普通の人”だから勝てる エナフン流株式投資術
クリエーター情報なし
日経BP社


しかし、書評が書きづらいことこの上ありません。
なぜなら、魚に例えるならアンコウのごとく、捨てる部分が全く無いからです。

これから読む方のために詳しい内容は控えさせていただきますが、個人的に一番響いた箇所だけ紹介させていただきます。

それは、株式投資には2種類のリスクがあるという部分です。

一つは、「誰もが予期できない本当の意味でのリスク」。
もう一つは、「あなたが無知なるが故に取ることになった無用なリスク」。

自分の力ではどうにもならない部分もありますが、後者を極小化させる努力が必要だということです。
そしてその先に成功が約束されているのだと思います。

「無用なリスク」を取らない投資家となるために、この本はきっと役に立つこと請け合いです。

株式投資は人生を変えられる数少ない選択肢の一つ。本当にそうですね。
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