心理カウンセラーの眼!

孤立無援の・・君よ、眼をこらして見よ!

「心の病」は職場で再生産されている!

2008-08-14 13:54:33 | 現代日本および世界
社会経済生産性本部のアンケート調査に回答した上場企業のうち、

「社員の心の病」について半数以上が増加傾向にあることが分かった。

そしてそのおもな理由として

「人を育てる余裕がない」こと
「職場でのつながりを感じにくい」こと
「仕事の全体像や意味を考える余裕がなくなっている」こと・・


だが職場でのメンタルヘルス対策を重視する企業が倍増しても

それは体面上、形式的なパフォーマンスの域を出ないため、

実際に「どのようにして対応、解決していくのか」が

まったくと言っていいほど論じられ、実践されていないのが現状だ。


たまたま導入・実施されても

「メンタルヘルス」という名目だけが仰々しい

システムとして丸投げされただけでは

よくある古風な心理学的統計数字だけが

空しくデータ化されるだけに終始するばかり。

それだからこそ、企業側も本腰を入れて

本気になってまで取り組めないという、無理もない言い訳が成り立つわけだ。


本来、このアンケートだけ拾い上げてみても

心の病の本質的な問題・原因が明白に表現されていることに気付かないといけない。

すなわち

「人を育てる余裕がない」こと 、
「職場でのつながりを感じにくい」こと 、
「仕事の全体像や意味を考える余裕がなくなっている」ことこそ

「うつ病」の始まり・契機そのものであり、

絵に描いたような典型的な「訴え」であることを理解しないとすれば

無能の誹りを受けても仕方ないといえる。


うつ病は、あらたな仕事の意味・内容をよく理解できないことが要因になる。

「了解意識の不全」である。

それが早晩、周囲との関係に不適応、違和を感じ、孤立に向かう。

やがては「関係意識が破綻」するところで

出社できなくなり、引きこもっていく。・・


ここに到るまでに

企業がもう少し手厚く社員教育に努め、

それに伴走して

カウンセラーが的確に社会性教育を指導してゆけば

大方の企業のうつ病が予防でき、

働く環境の中のストレスが大きく解消されていくと展望できる。

ここで手抜きをして目先の利を優先すると

どんな企業といえども内部から瓦解する道をたどることになろう。

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