心理カウンセラーの眼!

孤立無援の・・君よ、眼をこらして見よ!

ちきゅう座編集委員との用語表現についての相違(その1)

2012-10-30 12:19:17 | のほせんの心理カウンセリング

こんにちは、のほせんです。

一段と秋が深まり、街路樹の緑の銀杏があやしい黄緑に変わり

拙宅のもみじも、はや紅く染まりはじめました。

自然の系の中にあって、すべての生物がおのれの進化の歴史をたどりなおしつつ

「個の生」をまっとうせんとしてなおかつ、変容をもうけいれてゆくとき、

人もまた、それにならうほかありようがない。

だから、自然の系すら制御したようにふるまい、効率と利益だけを信奉する

「明るい科学の子」の人たちが自傷行為のような破壊を止められないとき、

そこにはいったいどのような事が 待っているのだろう?

みなさんもこのようなことをかんがえてみてください。

- さて今回は、「ちきゅう座編集委員との表現についての相違」といういささか物騒なタイトルであります。

かの人たちの対応が、わたしの文章の総体を否定も肯定もせずに、

ただひたすら、逃げ腰の発言に終始したこと。

そのあげく、一方的に関係を切られたことについて

わたしのほうにもやもやが残ったこともあり、この場でそのいきさつを公開しようとするものです。

このような著名知識人と覚える人も、すくなからず分裂病や心的病理の本質とは遠くへだたった、
バイアスのかかった、偏見に満ちた主観を弄されることに愕然とする思いです。
それと同時に、「用語について糺す」というやり方には、
このちきゅう座サイトの編集姿勢が何に対しての強迫性なのかぞんじないが
あやうい自主規制の臭いがするのは気のせいだろうか?

その発端はかの人の「危惧・要望」からはじまりました。・・・

-- “はじめまして!ちきゅう座編集委員に名を連ねる00と申します。
この度、御玉稿をいただき、お礼申し上げます。
ただ、拝読して気になる用語があります。
分裂病という医学用語ですが、これは精神分裂病のことであり、今日では統合失調症と言い換えられております。
また集団的分裂病という言葉も用いられておりますが、集団ヒステリーという言葉はあっても、集団的分裂病と言う病例はないと思います。
また医学的診断としての統合失調症は比喩的に用いるのも、
「あいつは気違いだ」という診断があり得ないのと同様、問題を残すのではないかと危惧します。
ご検討いただければ幸いです。” --

この検討要望にたいするわたしの返答内容はつぎのとおりです。

-- “ さてさっそくですが、00様からわたしの拙稿についての考え方を拝見いたしました。
残念なことに、わたしの文章の内容についてのお考えが書かれておらず、
そのなかで表現されている言葉(= 用語)をピックアップして、「危惧」を述べられておられます。
まず、このご意見が検閲や自主規制に向かったものでないことをねがうものです。

それで、わたしも精神科医ではないのですが、すこしは研鑽してきましたので
欧米ではschizophreniaと呼称されているいわゆる精神分裂病について、補足説明をさせていただきます。
日本で「統合失調症」と呼び名を変えたことに何ら学問的な意味はありません。
この病理の本質をほとんどの医療関係者が正しく理解していないために社会的な誤解をまねき、
そこからひきおこされた偏見に対しての異和ないし反発が日本的な感傷と相まって呼称変更がなされたというところです。

たとえば、00様がわたしの文章を「比喩的」にしろ読まれた上で、
分裂病という表現について、「あいつは気違いだ」(これにはおどろきましたが!)という言葉遣いとおなじことだとお考えのように、
一般社会では分裂病というものに、相当な偏見と誤解があるということです。

そこでまず、もうしあげたいことは、精神科医の大半、薬物療法の次元では「分裂病」という概念がもちいられています。
「スキゾフレーニー」とは「進行する麻痺」の意味です。
一般に、「精神分裂病」というと「ジキルとハイド氏」のような社会的なパーソナリティの崩壊や二重人格、三重人格になることだと思われていたり、
あるいは、いつも人に危害を加える幻聴、幻覚にとりつかれて社会的な秩序を破壊する異常行動の病気のことだ、と歪んで理解されている場合もあるでしょう。

しかし、精神分裂病とはそういうものではありません。
むしろ「精神分裂症状」などは、だれでもひきおこしているとさえ申せます。
たとえば、TVを観ながら他のことを想っているときや、
寝転がったときに、右脳にあやしい妄想をうかべているときなども、立派な?分裂症状といえます。
つまり、目の前の現実から解離し、視覚と分裂したままいる状態が分裂病の「基本的な原型」であります。
これが度重なり、しだいに不安・恐怖を形成して、ついに社会的な行動を疎外するようになれば、「病気」とみとめられるわけです。
いいかえれば、その人の「ものの考え方」が現実に適応ないし適合できないために、齟齬を来たし解離し、回避、依存、退行へと内向していくことをさします。

E・ブロイラーは精神分裂病を、「弛緩・しかん」する病理と定義しました。
症状の特性の「自閉」と「離人症」は、どのような分裂病でも共通して、最初から最後まで持続します。

またH・ミュラーは、「精神分裂病の原因」は、「その時代、その社会の中で最も高い知性の言葉にたいして不適合であることだ」と明らかにしました。
日本の精神医学が欧米よりもはるかに遅れていて、おそらく到達することはありえないだろうと思わせるのは、
H・ミュラーの「社会と時代の最も高い知性の言葉(言語)との不適合が原因である」という定義を「理解できない」からです。
日本では厚生省と製薬企業と医療が一体となった、多量の投薬による対処療法に特化されており、
この薬が合うとか合わないといった患者サイドの症状にふりまわされ、
それが副作用をともなってさらに病理を昂進させる結果になっています。
いまでは「何が治癒か」も不明のままで、治癒にむけての理論的構築が放棄されているとみなさざるをえません。
日本人は、2008年の秋以降のグローバル・リセッションを契機として、
「適応して、境界型の分裂病」に避難することもできなくなっているというのが現在的情況といえます。

ちなみに、
分裂病の本質的な心のしくみとは、
(1) 現実の事実を「主観的に解釈する」(認知に乖離が生じる)。->了解意識の破綻へ、

(2) 乖離したイメージの中に関係妄想(幻聴)が生じる。
(3) この関係妄想の不安のイメージから「逃亡」する。
(4) 逃亡先は「美化のイメージの世界」である。 というしくみで成り立っています。

この美化のイメージには「性の快感による美化」(サイコパス)と、「暴力による破壊の快感による美化」(ソシオパス)の二つがあります。

00様がおしゃるように、たしかに「集団的分裂病と言う病例は」ないのかもしれません。
ここでは吉本隆明氏の国家の「共同幻想」概念をとおして、
大衆の自己意識が時代の閉塞のなかでしだいに権力のかかげる強迫的な共同観念に吸い上げられてゆく心的過程を、
そのように表現したわけです。
すなわち、
「 《現実 》 を等閑視して解離し、逃亡をはかった」侵略行動によって、まさしく
《分裂病 》 そのものの行動パターンに酷似していることを示している。・・・

そして、その逃亡にリアリティ(真実味)を与えたのが
「日本ナショナリズムの超越性」という美化の(妄想)イメージにほかならなかった。」という拙稿の指摘には、

上記の分裂病の心的な構造がまさしく酷似して、あの帝国日本の侵略戦争の共同性として表現されているとかんがえたしだいです。

このことは今現在でも、おおくの人が理解し得ない、しかし見逃せない、克服すべき大きな課題だとおもっております。

わたしとしては、そのほかに何の他意もありません。
(敬具) ”

これが最初のやりとりの内容でした。

.............................................

あなたの推薦クリックを毎回よろしく願います! 人気ブログランキング へ!



1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
え? ?自殺は死者ではない! ! ! (国本 勝)
2013-06-20 08:31:11
          平成25年6月20日
え? ?自殺は死者ではない! ! !
元、現、国会議員各位722件、報道各位85件、関係各位257件に配信
          ファックス及びメール送信1枚
配信元、公共問題市民調査委員会(略、PCR委員会)代表 国本 勝

高市早苗政調会長 殿

質問団体      公共問題市民調査委員会(略、PCR委員会)代表 国本 勝
             事務所&自宅 〒299-5211 千葉県勝浦市松野578

質問事項
1 貴女は政調会長との要職にありながら「原発では死者はでていない」と発言されました。では自殺は死亡では無いのですか??
平成25年6月19日夕方のテレビ報道で貴女が上記1の件で謝罪した事が報道されました。

下記を閲覧してご回答を平成25年7月末迄に戴ければ幸いです。
被災3県の自殺者福島県のみ増加 この犠牲この悲しさ怒りを忘れない
上杉隆「放射能のせいで自殺者5万人ペース」をデータ検証する動画 ...
福島県は異常な数で自殺者が増加していると 石井広国 - 阿修羅
高市早苗「原発の事故で死んだ人はいない。廃炉の費用を無視すれば ...
高市早苗 「原発事故による死亡者は出てない」 「原発は 廃炉 まで考える ...

 貴女には平成25年6月17日歴史を勉強し直したら如何! ! との題名でメールとファックスで公開質問したばかりなのに、この発言ですか??原発被災者及び自殺者遺族は怒りを超え! ! ! ています。

公共問題市民調査委員会(略、PCR委員会)代表 国本 勝
事務所&自宅 〒299-5211 千葉県勝浦市松野578
事務所 電話/0470-77-1475  Fax/0470-77-1527
自宅 電話/0470-77-1064  携帯/090-4737-1910
メール/masaru.k@ray.ocn.ne.jp
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。